厨二病は伝説の武器を見つける。
セルベリアとの戦いの後、モンスターに出会いながらも、全て
「うぇ〜マ、マズ過ぎる。なぁ、一旦街とか探そうぜ! まだ俺たち異世界来てから人1人見てねぇよ。それにこんなとこにずっといたら命がいくらあっても足りねぇ!」
「弱気だなコンビニエンサー《料理当番》先程のは貴様の腕に問題があったのでは無いのか?」
「うるさい! そう思うんなら食わなきゃ良かっただろうが!」
「何を言うんだコンビニエンサー《面倒を押し付けられし者》俺たち3人は同じ組織の仲間だろ。もとよりお前に普通の生活などない」
「うるせぇ!後毎回言うが俺は拓斗。それに仲間じゃなくて委員会が同じなだけな! 部活とかもお前らが勝手に入れたんじゃねぇか! …………決めた、俺は生きて元の世界に戻れたら、絶対図書委員も部活も辞めてやるからな!」
(…………よし。俺は何も聞いてない。なんかついに死亡フラグみたいな言葉が聞こえたけど…………うん。空耳だろう)
最早突っ込むことすらなくなった(突っ込むことがそれを肯定してしまうことになると思った)翔だった。
「しかし……ここまで進んでしまえば、人のいる場所に行くことは出来んと思うが」
「でも、このままいけばいずれ俺たちは魔王とかと戦うわけだろ?」
「まぁその可能性はないとは言えないな」
「だったら戦力が必要だろ? 今のところ、それは
「おい、俺はどうした?」
「はぁ? お前のどこが戦力なんだよ。
「貴様にだけは言われたくないな。戦闘中に逃げようと必死になっている貴様にだけは!」
(くっ。言い返したいが……正論だ。)
コンビニは言い返すことを諦めた。
「戦力といえば、さっきここに来る途中、ものすごいオーラを感じたな」
「オーラ?」
「おそらくモンスターでは無い。どこか神聖な感じの…………」
「それ聖剣だろきっと!」
そう声を張り上げたのはフレイムロード。そう翔である。彼もモンスターが出た時一緒に戦ってはいた。しかし、持っている武器では一体倒すだけでも相当ハードで時間のかかるものだった。なので翔が戦っている間に
このメンバーの中で、こと異世界に1番興味と憧れを抱いているのは翔。そんな彼は、実は先程の言葉に結構傷ついていたのだった。
「それを手に入れに行くぞ! ファウスト」
「いつ言うのか待っていたところだったぞ!
ロード」
「まぁ、本当は気づいてはいたのだがな。ファウストが疲れていると思って言い出しづらかったのだ」
「安心してくれ。体力は殆ど回復した。連戦に連戦だったが、この程度でくたばるほどお前の盟友は弱くはないぞ」
「フッ。悪かったな」
(え? 何この感じ。俺からすれば、翔の圧倒的小物感に笑いそうになるんだが…… )
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