第30話
俺達——俺、羅地助手、稲海プラスその友達の茜さんと千晶さんの5人はレンタカーで借りた車で海に向かっていた。
山か海で揉めていた俺と稲海は二人だけでは平行線のだった。稲海は自分の意見を押し通すため、楽しい夏を過ごす為応援を呼んだ。それが茜さんだ。千晶さんはなんか勝手に入ってきたらしい。
二人が増えた結果多数決は動いた。千晶さんは山がいいといった。どうやら彼女も一緒に行きたいようで、ついてくるらしい。稲海がいつもは邪険にしている千晶さんとがっしりと握手していた。
貧乳同盟か、と言葉が頭に浮かんだ。
顔の両サイド、頬を掠めて二人の拳が通りすぎた。
後に羅地助手はこの時の二人を見て人殺しの目がどう言うものかを学んだらしい。
山派が二人になってしまった。く、この状況は完全に稲海の有利。行き先が山に決まってしまう。
俺は羅地助手を説得し海派に引き摺り込んだ。
これで2対2。すべては茜さんに委ねられた。
しかし茜さんは稲海の友達。誘ったのも稲海。
もはやこれまでか。
名前に海がついてるくせに山派にとか、反抗期なのか?
最後の悪あがきに悪態をつこうとしたら
「私、海がいいです」
茜さんの一言で海行きが決まったのだ。
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