第4話  朝の出来事

 薄暗い部屋そしてたまに背中にあたる温もり

シングルベッドに時雨と二人で寝ているため少し体を動かすだけで体が当たってしまう距離に時雨がいる


そして横ですうすうと小さな寝息が聞こえる


「今日は色々あったしな...」と俺はクスッと笑った


そういう俺も結構疲れていた為目を閉じるとすぐに意識が遠のいていった


数時間経ってから俺は目が覚めた


体を起こすとカーテンから光が差し込んでいた

俺はあくびをしながら腕を高く上げて伸びをした


「朝か...」


隣を見ると可愛い寝顔でくまの人形に抱きつきながら時雨が寝ていた

そして、顔を斜め上に向け、上にある時計を見て時間を確認した

ベッドから立ち上がった


「朝ごはんでも作るか...」


リビングに入り台所へ向かう

冷蔵庫を開くと中に食材は何も入っていなかった

俺は冷蔵庫を開けたまま口をぽかーんと開ける


「まじか...」


そして、パタンと冷蔵庫を閉じた

俺はため息をついて机の上に置いてある財布を手に取った


「買い出しに行くか...」


俺は玄関に向かい扉の鍵を開けて扉を開いた

扉を開けると眩しい光が俺を照らす


「眩しいな...」


俺は道を歩きながら今日の朝ごはんを何にするか何を食べさせたら時雨が喜ぶかを考えていた


歩いている内に目的の場所に着いた

食材を見て回っているうちに今日の朝ごはんをオムライスにしようと思った

そして、卵やお肉...ケチャップなどを購入して店を出た


「時雨はもう起きてるかな」


家に着き鍵を取り出して扉を開ける


家に入るとドタドタと人の走る足音が聞こえた

時雨かな?


すると、涙目をした時雨が廊下を走って来た

そして俺に飛びついて来た

そのまま俺は大勢を崩して倒れた

その瞬間持っている卵が割れる!と思い手に持っていた袋を高く上げて割れるのを防いだ


「セーフ...」


下を向くと俺の胸らへんに時雨が抱きついていた


「ど...どうしたんだ?」


すると、胸らへんに埋めていた顔を出して涙目で顔を赤くした時雨の顔が見えた


「起きたら...春馬さんがいなくて...わたし...春馬さんがどこかに行ってしまったと...心配になって...」


俺は時雨の白い純白の髪に手を伸ばした

そして俺は笑顔を作った


「心配させてごめんな...朝ご飯の買い出しに行ってただけだよ」


倒れていた俺たちは起き上がった

すると先程まで泣きそうだった時雨の目はキラキラと輝いていた


「あさ...ごはん...」


ごはんという単語に反応したのだろう


「じゃあ今から作るからな!」


時雨は笑顔になりコクっと頷いた

そして俺と時雨はキッチンへ向かった。












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