第7話 三銃士エリア 隠しルート
転移魔法陣が放つ光がゆっくりと消えていくと、俺の目に飛び込んできたのは多くの人、賑わっている市場、たくさんの建物、そして、大きな宮殿。
ここが三銃士エリアの隠しルート、中世フランスをモデルにした通称宮殿ルートである。エリアの中に人が暮らしているように見えるが、あれらは全て魔法によって作られたものらしい。
そんな賑わっている宮殿ルートの目的地はもちろんあの宮殿。その奥に俺の求める武器がある。
だが今は昼、おそらく正午を少しすぎた頃だろう。そんな時間に忍び込むことは不可能だ。警備の数が多すぎる。
よって忍び込むのは警備が少なくなる深夜、つまり作戦開始まであと約12時間だ。
え、それまでの暇な時間はなにをするかって?おいおい、ナニってもちろん決まってるじゃないか!
「宿行って寝るか……」
俺はアイテムボックスから財布を取り出し、近くの宿屋へと向かった。
☆ ☆ ☆
深夜
こっそりと宿を抜け出した俺は巡回兵たちに見つからないように宮殿に移動しながら、月の形を確認していた。
別に月が綺麗ですねとか言うつもりはない。そんなキザなセリフはあまり好きじゃないんでね!………練習しとこ
おい!お前ぼっちだろwとか思ったやつ、はっ倒すぞ!
……コホン
実はこの隠しルートには月の形が大きく関わってくる。月の形は三種類。満月、半月、三日月。この三つによって宮殿の内部構造が変わるという、なんともいやらしい設定だ。
だが安心してほしい。俺の頭には全ての攻略方法が入っている。まず迷うということはない。
そして今回の月の形は三日月。今の俺には一番都合のいい構造だ。やっぱり俺ってついてるゥ!
さぁ行くぞ!目指すはあの大きな宮殿、その地下にある宝物庫だ。
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説明しよう!アイテムボックスとは、皆さんおなじみの、亜空間にものを好きなだけアイテムを収納できるというテンプレ魔法である!オトホラでは全てのキャラが使える魔法であり、なおかつ課金アイテムなどを使わなくても最初から無限に収納できるという無課金勢に大変優しい便利魔法なのだっ!!
今回短めで申し訳ない。
読んでくれた人に感謝!
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