第33話 赤と白はおめでたい
フローラちゃんと赤いオキタくんは想いを語る事が不可能だった為、
作中でユメコが気にしていた2人の会話をお届けします。
※第8部「赤信号と白衣の天使」でユメコが倒れた後、
レイたちが助けに来るまでの小休止のお話です。
「ねぇねぇ!」
「あんだよ」
「ハテナちゃんの足、斬ったらメッだよ??」
「うるせえなあ……
どうせお前がくっつけちまうんだ、やらねぇよ」
「それって結果論なのよねっ!
どーしてハテナちゃんの足、チョンパしようとしたの??」
「斬らねぇと、動くだろぉ」
「うーーーん……
フローラちゃん、バカは治せないかも。ごめんなさい」
「なんでお前は、斬ったもんをわざわざ治すんだぁ?」
「治さないと死んじゃうんだよ?
そんなことも知らないの??
バカを治せなくてゴメンね???」
「お前、実は相当怒ってるだろ……」
「とーぜんだよっ!
ハテナちゃんのこと、大好きだもんっ!
傷つけたらプンスコピンだよ!」
「好きだったらよ、斬りたくならねぇか?」
「好きならば・殺してしまえ・ヤドヌシを……???」
「一句読むんじゃねぇ」
「どーーーーーしてそうなっちゃうの??」
「動いたらどっか行っちまうし、勝手に何か考えんだろ?
死体の方が安心安全だろぉが」
「フローラちゃん、あなたと話してると医学の限界を感じるよ……
馬鹿は不治の病だねぇグスン」
「うるせぇ。それになぁ、ヤドヌシはそういう俺に惚れてんだ」
「わぁ!すっごい自信!」
「あいつはな、最高に強ぇ俺が好きなんだよ。
だから俺ぁ、この世の全部を斬ってやる」
「それでハテナちゃんに思いっきり止められたでしょ??」
「嫌よ嫌よもって、良く言うだろぉが。馬鹿かてめぇは」
「んんんんん〜〜〜〜〜〜?????」
「たとえ本気で嫌がったとしてもなぁ。
俺ぁあいつを、どんな手段を使っても逃しやしねぇよ……」
「ハテナちゃんのこと、斬っても絶対くっつけちゃうからね??」
「ったく、面倒くせぇな……
いいか、てめぇ。俺のことぁ死んでもくっつけんじゃねぇぞ」
「えぇぇ?なんでー??」
「やられといてくっつけられるなんざ、ダセェじゃねぇか。
俺ぁあいつにとって最強に格好良いんだからよ、
みっともねぇとこをヤドヌシに見させんじゃねぇぞ」
「うーん…… これだけ馬鹿だとホントに死んでも治らないか、
フローラちゃん医学的に興味湧いてきた!
死んだら脳みそ開かせてね☆」
「お前も切る気満々じゃねぇか」
2人はそんな不穏かつ、頭の悪い会話をしておりました。
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