地元の唄

私のふるさと 結構都会

言えるほどじゃないけれど

便利で 何でも揃ってる

この前近くにまたスーパーが出来て

うちから歩いて五分のところにも

またお店があったりする(小さい頃はもうちょい近くにセブンがあったのに)

そうでなくても一本で新宿までは行けるから

車を使うことはない


ふるさとは普通 ど田舎で

同級生と思い出話に花咲かす

そんなとこだと思ってた

けれど私のふるさとは

便利で何でも溢れてて

ゲーセンだって近くにある(目当ての音ゲーに並ぶのは割とよくあること)

百均だって近くにあるし 本屋も何でも

近くにあるから 自転車以外は使えない

ふるさとの基準が分からない

人に言えるほど田舎じゃないから



悲しいことに家は貧乏で

今まで引越したことがない

けれどみんなは優しくて

私はいつでも(悲しいことがあった場合以外は)

楽しく在れた

何故だか暇にはならなくて

暇でも遊べるところがあったから

意外にも他にそういうところがない県が

あったことは驚きだった



あまりにお店が多いので

どこに行けばいいのか迷うかも

でも私の目はロックオン

いつも同じとこに行く

ないなら他の街に行く

自転車 歩き 電車 バスで

車に乗れないことなんて

ちっとも苦にはならないの

遠いとこには行けるから



オタクの街には遠いけど

引越したらば多分驚く

一戸建ては少なくて

マンションばっかり並んでる

静かなところも多いけど

意外とうるさいとこもある(栄えているとこは大体そんな感じ)

駅前通りに行ったらば

人が多くて目眩がするかも

ちなみに水道水が飲めない訳じゃないけど

井戸の水は飲めないよ



数年したら変わる建物

いつかは消えて生まれ変わって

それを何度も目にしたけど

変わらず残るものもある

なくなってしまうのは

悲しいけれど

新しいところが

便利なとこだと

私もしっかり飛びついて

通うことは

よくあること



色んな意味で人口多い

そんな街に住んでるけれど

この街にとっての当然は

他の街には当然じゃない

誰もが当たり前に持っていると思ったものを

持っていないと知った時

「なーんだ」とは言いたくない

多分運が良かっただけだから

執念深いだけだから



緑豊かな田舎と違って

悪い噂はあまり聞かない

近所付き合いは面倒くさくないし

みんな優しい街だと思う

私自身はトラブルメーカー

けれどできることはやりたいのだ

最後までやり通したいのだ



お祝いの日にはレストラン

近くにあるけど一軒潰れた

時の流れは残酷なもので

コロナコロナと誰もが騒ぎ

怖いくらいに警戒心

いつもマイペースでいたいのに

風潮がソレを許さない

それでもやっぱり諦められない夢はあるし

こんな世の中だからこそ

いつも楽しくなっていたい

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