地下二階 磔刑の庭 毒蟲の花園

035


「この下に神殿があるのですか。しかしこれは……だいぶ深そうね」

「深いなぁ。うーむ、キース。お前奇跡が使えるようには見えないが、こいつはロープで降りてるのか? っと、自己紹介がまだだったな。俺はメルトダイナス・プロメテウス。聖王国聖騎士序列第三位だ。気軽にメルトとでも呼んでくれ」

 鎖で鎧に繋いだ兜を背に垂らした赤髪の偉丈夫が納屋の床に開いた穴を見てから俺に話しかけてくる。

 俺の家を管理している兵士が半年の間に整備をしたのだろう。穴の周辺は万が一にも落ちないようにと木材が張り替えられており、また底穴の縁を覆うように手すりや階段なども取り付けられている。

 昨日の会合から一日経っている。相も変わらず聖女様は物欲しそうで、穴を呪的に塞いでいる縄や札を眺めている。

 あの時は空腹や焦燥感で前後を失っていたが、今の俺ならあれがデーモンや瘴気を塞いでいる結界だということは理解できている。もはや触ろうとも思わない。

 古いが強力な神秘の込められた品だ。いったい誰があんなものを設置したのだろうか?

「これは? 聖アイアンの結界に似ていますね――いや、でも――しかし――……」

 聖女は札を手に取り、ぶつぶつと何事かを呟いている。あれでも一応は神秘の初歩ぐらいは知っているのか。無理やり剥がそうとは思っていないようだ。さすがにあれを剥がそうとするならこの場で殺すしかなかったが、そうならなくて安心である。

 さて、顔をお付の騎士に戻せばニコリと騎士は微笑む。大陸の町娘程度ならコロッといきそうな美中年ぶりだが、生憎と俺は男だった。

「昨日は聖女様が無礼を悪かったな。ただまぁなんというか現在の神殿は成果が欲しくて焦っててなぁ。なんせ今は科学の、ああ、科学ってのは錬金術の発展でな。そいつが幅を利かせようとしてるんだが。銃って知ってるか? 当てようによっては鍛えた騎士も一撃で殺す武器があるんだよ」

「知ってますよ。騎士様」

「おお、知ってるのか」

 あのデーモン退治には役に立ちそうもない豆鉄砲のことだろう。辺境は武器研究も進んでいる。大陸と繋がって以降、古今東西大陸各地の様々な武器や防具、兵器などをあらゆる手段でかき集め、デーモンとの戦いに応用できないか日夜研究しているのだ。

 その中に銃とやらもあったはずだ。

 ちなみになぜ俺が知っているのかといえばこういう研究は辺境の首都ともいうべき街の研究機関で徹底的になされた後に、各地を順繰りに広く公開されるからだ。全てはデーモンを殺すためにである。

 爺が健在だった頃は公開時期に合わせて村の連中と近場の都市に行ったものだった。

「ならばわかるはずだ。王国の騎士団は否定しているが、あれが広まれば俺たち騎士の役割もどんどんと減っていくだろうってことをな。単純に考えて、騎士一人の育成よりも銃を大規模に生産し、雑兵に持たせた方が強い。だから俺たち騎士は神殿と手を組んで騎士の権威をだな……っと話しすぎたか。だが、なんというか、本当に悪いが、神秘の回収は騎士の、ひいては4000年の昔からデーモンと戦うお前たち辺境の民のためにもなるはずだ」

「…………」

「どうした?」

「いや、なんでもない……です」

「さすがに難しかったか。村人にする話じゃなかったな」

 そうではない。話自体は理解できた。

 要するに神殿の権威を高めることでそれと関わっている騎士団の発言力を高め、銃の導入を遅らせたいということだろう。ちなみに王国と神殿は政治的に密接な関わりを持っている。王国の騎士が聖女の護衛をしているのもそのためだ。そもそも王国では聖職者の発言力が高いしな。高位の内政官にも神官出身が多い国柄でもある。

 故に、神殿の権威を高めることは王国での神殿の発言力を高めることに繋がり、この面倒な聖女様がこちらに派遣される理由ともなっているのだ。

 ちなみに辺境は代表戦士による合議制である。デーモンを殺すために強い戦士の意見が一番尊重される。実にシンプルな政治形態だ。

 さて、辺境の人間としての感想は、効率的にデーモンを殺す手段が用意できるならそれでいいと思う。そもそも俺たちが銃でなく、剣や拳でデーモンを殺すのはそれが最もデーモンを殲滅するのに効率がいいからだ。

 銃が発展することでデーモンの殲滅が叶うならいくらでもそれを支援してよかった。

 だが研究結果は出ている。銃はあまりにもコストが高すぎるうえにそこまで強くはない。聖言を刻みこんだ聖銀の弾丸でなら上級のデーモンにも通用するだろうが、その聖銀はどうしても使い捨てになるうえに(神秘の込められた弾丸は一度使えば金属から神秘が抜けてしまうのだ。神秘とは物質的ではなく神秘的なものであり、デーモンの瘴気を削る際に弾丸に使われた聖銀の神秘は使い切られてしまう)倒すまでに相当量の鉄量が必要になる。その分の聖銀で聖剣の一本でも作った方が長期的には多くのデーモンを殺せるのだ(剣で斬りつけた時に剣の神秘が消滅しないのは、剣という形そのものが強力な神秘を内包しているからである。いや、その点で言うなら弾丸という形はそもそも内包した神秘の全てを対象に解放するカタチをしているのだ。故にこそ銃のコストは跳ね上がる)。

 また火薬で射出する形式ではどうしても最上級のデーモンには通用しないとの分析もでている。弾丸の速度よりも速いデーモンが存在するからだ。魔術的な試みや火薬の改良などの案も出ていたがその分の研究にかかる資金で優秀な戦士がどれだけ育てられるのか。結局は廃案になっている。

 それに、俺はあの王妃のデーモンを思い出す。

 俺でさえ身体の竦んだあの化物。

 心身を鍛えた戦士でなければあのクラスのデーモンとは対峙することも叶わない。雑兵に武器だけ与えても恐怖に耐え切れず死に至るだろう。

 そもそも俺が沈黙したのは、この男は何を考えているのかわからなかったからだ。

(権威を維持するためだけにこいつらは神秘を軽んじるのか? なぜだ? 俺から回収した道具でデーモンと戦った方がよっぽど神秘に近づけるだろう?)

 神殿に神秘を飾るより、本物の奇跡を扱える司祭を増やせばいい。触れただけで病を治す司祭を増やせばそれだけで信仰は盤石となるはずだ。

(それに、お前たちはお前たちの大陸に神秘を戻す方法を探るべきだ。手遅れになるぞ)

 今は辺境が抑えているからいいが、暗黒神が活発になればその限りではない。そのうちデーモン一匹が大陸に入り込んだだけで手遅れになるだろう。大陸を見てきた俺にはわかる。どこからも神秘の匂いがしなかった世界。

 果たして、たった一匹のデーモンを殺すまでにどれだけの人間が死ぬことになるのか。

 まぁいい。それよりも言うべきことは他にあった。

「それよりも騎士様の背中の剣についてですが」

 お? こいつか? とメルトダイナスは背中から大剣を取り外し両手で構える。身の丈を超える大きさ。真っ青に輝く聖銀製の大剣。恐らくはあの肉斬り包丁並の重さだろう。

 強力な武器に見えるが、俺はやはりと青ざめた刀身を見て顔を顰めた。

「こんなでかい武器は辺境でも珍しいだろ? 4000年の昔、辺境と繋がってた時からあった神殿の聖具の一つでな。過去のデーモン討伐にも使われた聖剣よ。しかもこいつは今回の探索に限り特別にと教皇猊下から貸していただいた一品でな」

「それはいいです。それより本気でそれで下に行くつもりですか?」

 俺のそっけない言葉にありゃ、と困った顔をした騎士様。

「ああ、俺が死んでこれが喪失することを恐れるのもわかるが、俺とて帝国の騎士の一人という自覚はある。簡単なことじゃ死な」

「ではなく。いえ、いいです。貸していただけますか?」

「いや、おいおい。珍しいのはわかるが、俺ですらこの篭手に刻まれたヘルクルスの聖言がなけりゃ持てねぇ一品で」

 問答も面倒くさいと俺はぐいっとメルトダイナスの手から聖剣を奪い取る。「う、うぉお。素手でこれか! 辺境人、ありえん!」確かに重いが持てないほどではない。ゆっくりと地面に横たえると俺は腰の袋から手入れ道具を取り出す。

「あ、あの! それは俺がいつも」

 下男らしき男が慌てて仲裁に入ろうとする。

「そうだ。つーか聖剣だぞ。勝手に触るんじゃない」

 辺境人を素手で殴るべきか迷っているのか。拳を構えて迷っているメルトダイナス。まぁ、俺を神秘の篭っていない拳で殴っても意味は無いからな。ヘルクルスの聖言が刻まれているとはいえ、その篭手に攻撃的な神秘は全く無い。

「いいから任せろ。このままじゃアンタ死ぬぞ。この聖剣は神秘が薄れすぎている。この神秘の量では数体もデーモンを殺せばこの剣は終わりだ。オーラは使えるのか?」

「オーラ? あ、ああ、一応、体力が十分なら。大剣限定で使える」

「それならいい。使えなかったら降りるのを止めるところだった。だが、なぜ辺境との交流が始まってるのに聖剣をドワーフに見せなかったんだお前らは」

「いや、さすがに神殿の秘宝だぞ。それは」

「道具は正しく整備しなければ壊れていく。どこでも常識だ。そしてお前たちは道具の正しい手入れを知らない」

 さすがに面倒くさくなってきた俺はもはや敬語を捨てて俺の手入れ道具を広げていく。

「本当は星の砂があればいいんだがな。あれは軍やドワーフの管理だ。応急処置だが聖水でいいだろう」

 聖水、油、砥石、布……エトセトラエトセトラ。テキパキと道具を用意していく俺にメルトダイナスは「お、おう」と黙りこむ。下男が「あの、いいんですか?」「任せるべきだと思うがな。俺は。俺たちより聖剣について詳しいみたいだぞアイツ」

 聖剣、聖剣ねぇ。確かに辺境でも珍しいタイプの武器だ。だが初めて見るものでもない。辺境人はあらゆる武器を使えなければならない。それは過去の秘宝でも例外ではなく、辺境の男は数年に一度だがドワーフの鍛冶師の手によってそういう秘宝の手入れの仕方を教わる。

「4000年前にもあったなら、こいつにもカラクリがあるはずだが。ってあるじゃねぇか星の砂」

 柄にある隠し機構を動かせばぱかりと底が開く。中を覗けば中から石が転がり落ちてきた。恐らくは最初の持ち主が手入れ用に入れておいたのだろう。物臭な奴もいたものである。今回ばかりは助かるが。

「あ、おい。そりゃ出しちゃいけない奴だ。戻せ戻せ」

「なんだ、これが何か知ってるのか?」

 メルトダイナスは俺の呆れた視線にいや、と目をそらす。

「だがそいつはとてもとても貴重な品でその聖剣の力の源とも言われていてな。いや、そうじゃねぇ。その石自体が聖剣のお守りみたいなもんなんだよ。昔々のその昔、とても偉い聖人様が悪の巨人を倒した時に手に入れたともされる貴重な品で」

「ただの研磨剤だ。この聖剣の本来の切れ味を取り戻すためのな。とはいえ、曰くがあるなら持ってろ」

 放り投げれば慌てて受け取るメルトダイナス。

「あ、お、おう。じゃあ、これ、何なんだ?」

「辺境でもそれなりに珍しい研磨剤だ。天から数百年に一度降ってくる岩から削りだしたものだな」

 俺の答えにメルトダイナスはほぅ、と手元の石に視線を落とした。

「こいつ、隕石だったのか。いや、巨人なんかいるわけないとは思ってたが……そうか、やっぱりそんなもんなのか」

 巨人はいるだろ、何言ってんだこいつ、と思いながら俺は司祭様から貰った聖水を柄の中にドポドポと入れていく。

「それは、何やってんだ?」

「液化神秘の補充だ。これは聖水じゃなくてもいい。竜の血液とか、巨人の尿とか。そういうもんでな。見ろ、刃が輝いてきただろう?」

 聖銀の刀身、その刃に力が戻っていく。今までずっと補充されてこなかったのだろう。聖銀には周囲の神秘を吸収し、刀身に蓄える作用があるが、大陸ではその効果も発揮できなかったのだろう。

 俺が最初に見た聖剣の刃に宿る光は弱々しいものだった。

 それが聖水を補充することで力を取り戻していく。

 メルトダイナスが美しい、と呟く。俺も同感だった。と同時に情けなく思う。大陸にはこういう強力な聖具が正しい手入れの仕方もわからず眠っているのだろう。

 優れた戦士が有効に活用すればどれだけのデーモンを滅ぼせるのか。

「次はどうするんだ? あ、おい。テイラー、お前よく見とけよ。お前が整備するんだからな」

「は、はい! すみません。今までの手入れって間違ってたんですね」

「仕方ねぇよ。俺だって知らなかった。いや、神殿のお偉方だって知らねぇよこんなこと」

 俺は昨日のうちに馴染みの店で購入していた砥石の上に油と聖水を流し、刀身を丁寧に研いでいく。砕いた星の砂があればもう少し切れ味もあがるが、司祭様の作った聖水ではこんなものだろう。

 司祭様がダメというわけではなく、単純に聖水自体に武具を研ぐ能力はないだけだが。それでも聖水を使うのは、強力な神秘で洗わなければこの聖剣が切ってきた過去の邪悪が残した瘴気が晴れないからだ。

 最後に聖水を刀身全部に掛ける。

「あとは、この聖剣は、月と精神の女神アルトロか」

 刀身に刻まれた聖言を確認して、善神の聖印を取り出す。そうしてアルトロの聖句と共に祈りを捧げた。このクラスの武具ともなれば鍛冶師も当然神に祈りを捧げて打っている。その時の加護を取り戻すためにはその神への祈りは不可欠だ。

 神の名は剣に刻まれた簡単な聖言から判断できる。読めはしないが俺とて神に対応する聖言の形ぐらいは知っているのである。

「とりあえず応急処置は完了した、ぞ……」

「キース。それはなんですか?」

 まぁ、そうなるよな。

 俺が聖剣をメルトダイナスへと差し出せば、顔だけニコニコとさせ、全く笑っていない瞳で手を差し出してくる聖女の姿がそこにあるのだった。

 諦めのため息が漏れた。



 司祭様から頂いたとはいえ、神殿のものであると言われれば否は言えない。聖剣の手入れに使った聖水を渡すように言われ、素直に差し出すことになる。

 ついでに興味を惹かれてしまったのか、善神の聖印もだ。

 すまん、とメルトダイナスが両手を合わせて俺に謝罪の形をとっているが、これも覚悟していたことだ。聖女の傍で聖印や聖水を取り出せば没収されることぐらいわかっていてやった。


 ――やらなければこいつらは死んでいた。


 それに聖剣を使えるようにしたとはいえ、あくまで応急処置だ。

「いいから、そいつは早くドワーフの鍛冶師に見せろ。俺がやったのはあくまで応急処置にすぎない。その聖剣の格はたいしたもんだが、強きデーモンを討ち滅ぼす正しい神秘を取り戻すにはそれなりの儀式が要る」

「わかった。だが、すまんな。この借りは必ず返す」

「いや、いい。この程度借りとも思っていない」

「なぜ、お前はそんな……。別に大陸の人間のことなど――」

「テイラー、メルト、アザムト。そろそろ行きますよ」

 メルトダイナスが何かを言おうとするも聖女に促され、言葉は止まる。

 こいつらがリリーの同僚なら俺に助けないという選択肢はないが、それをわざわざこいつらに言う必要もなかった。やばそうなら助けるが、助け続ければこいつらは堕落する。せいぜいが足りないものを差し出すだけでいいだろうと判断する。

(それでも、生き残れるとは思えないが。俺も他人の世話ばかり焼いている場合じゃないしな……)

 巨大な盾を背負った騎士、食料や毛布を背負った青年らしき下男、それと聖剣の騎士が聖女に呼ばれて穴の縁に向かう。

 リリーは恐らく花のデーモンの力で降ってきたのだろうが、この聖女はどうするのだろうか。

「キース。貴方もこちらに。浮遊の奇跡を使います」

「ああ、俺はいい。聖水がなくなっちまったからな。司祭様のところで補充してくる」

 まぁ、という顔をする聖女。俺が丁寧な口調を捨て去ったことに今更ながらに驚いたのか。

「不敬ですよ! これだから蛮族の村人は!」

「まぁまぁ、聖女殿。キースには俺たちも借りがあります。許してあげましょう」

 メルトダイナスがまぁまぁと言いつつ、聖女に何事か囁く。俺には聞こえてないと思っているのだろうが読唇術ぐらいは辺境人の嗜みだ。聞こえずとも何を言っているのかは簡単に判別できる。

(あまり現地の協力者を怒らせるな。俺たちはあらゆる敵と戦う覚悟で来ているが、未知の土地で野垂れ死ぬのは勘弁だ。それとお前、キースから奪いすぎだ。恨まれて協力を拒まれたらどうする。平民の御し方もしらんのか)

 メルトダイナスの本気の叱責に反抗的な目を見せる聖女だったが、いい加減にしろと小声で言われてしまえば強情も張れないのか。

「し、仕方ありませんね。今の無礼はさきほどの聖剣の手入れで相殺しましょう。それで、この下はどうなっているのですか?」

「底にたどり着いたら壁にある穴に入れ、その先に神殿があり、神殿の中にはデーモンがいる。探索でも回収でもなんでも好きにすればいい」

「わかりました。お前も聖水を補充したらすぐに来るのですよ。宝を運び出す人足が必要ですからね」

 ああ、わかったと頷けば聖女は奇跡を使うための聖句を唱え始める。

 俺はゆっくりと納屋から出ると、奴らの視界から外れたのを確認して、転移のスクロールを破くのだった。

 視界が歪み、俺は再び地獄へと戻っていく。見慣れてしまった風景の先では猫が欠伸をしているところだった。

「悪いな。人足は別に雇ってくれ」

 もっとも、誰もいかないとは思うがね。


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