第2話 長期休みの後は雰囲気が変わって見える

 長期休みも終わり夏が近づいてきたことを知らせるかのように暑さが私、夢咲楓を襲う。

 こんなことじゃゲームに気合いが入らないよ。なんてことを思い今日から着る夏服の袖に手をを通す。クリーニングに出したあとだからか新品な感じるのと同時になぜか着ることが嬉しかったりする。

 そして家を出るも、暑さは私を当然のように襲ってくる。それでも足を進める。だってみりあちゃんと一緒に学校へ行くため早く待ち合わせ場所に行かなきゃいけないからだ。


 一方みりあちゃんはと言うと。

 みりあも夏服の袖に手を通しているが、なぜか暗い表情である。

 なぜなら。

 みりあってスタイル良くないから夏服着るとむなしくなるんだよね。

 なんてことを思いしぶしぶ着替えるのであった。ツインテールをしっかり結び、今日も可愛い自分を作る。楓ちゃんってあんまり化粧しないであれとかおかしすぎでしょ。こんなことを考えながら、家を出る。

 「あっつーい」

 思わず口にしながらしぶしぶ楓ちゃんとの待ち合わせ場所に足を向けるのであった。


 「おはよー!みりあちゃん!」

目が合うと楓ちゃんが元気良く挨拶をしてくれた。みりあは手を降って、おはよと挨拶を返した。

 とゆうか夏服服のライン出すぎじゃない?楓ちゃんなんでそんな堂々としてられるの?そりゃみりあは自慢できるほどの物を持ってないけどさ……

 「長期休みも終わってさ夏が始まるってなんか変な感じだよね」

 そんな世間話をしながら学校へと足を向ける。普通ならこの長期休みの間は学校へ行っていたからそう思うのは当然だ

 「そうだよねー。いつもならあと少しで夏休みだから学校行くのもだるーい」

 みりあちゃんはそう言いながらもしっかり歩いてる。私も朝家を出るときそれを思ったから気持ちは分からなくもないけどね。

 「みりあちゃんはこの休み期間何かゲームやったの?」

 私たちの普段の会話はこの一言から始まる。この話を起点に盛り上がるから、このような話題がない日はほとんどない。

 「配信とかで出せるようにスプラトゥーンを練習したんだ~!けどさーハルカスに教えてもらってたんだけどさ、めっちゃいじめるんだよアイツ」

 みりあちゃんはため息混じりに喋ってるけどそこまで嫌なようには見えなくもない。

 「いやでも晴翔君ってさ、ゲームを教えるのあんまり得意そうではないよね。実際自力で強くなってる人だしね」

 「そうだけどさーもうちょい教え方ってのがあるでしょ」

 「まぁでも、ハルカスには感謝してるからまぁそのうちお礼でも言っておこうかな……」

 みりあちゃんはこのちょっとツンツンしながら乙女になるから可愛いんだよ~!

 そんなことを思いながら話を聞いて歩いてるともう学校は目の前にあった。話してると時間が進むのは早いなと感じていると、校門の近くに見覚えのある黒髪白メッシュと銀髪が並んでいる。

 「晴翔くーん、涼くーん!」

 そう読んで楓ちゃんは手を振っている。あっちも気づいたのか歩くのを止めて校門付近で待ってる。

 「おはようございます部長。それとアホピンク」

 「なんだそのみりあはついでみたいな挨拶は~」

 そんな風に普段の日常みたいに突っ込んでいた。久しぶりに会ってもたいして変わらないと思いきや良く見るとハルカスの夏服カッコいいかも。

 「ハルカス~夏服の楓ちゃんに見とれるなよ~もちろんみりあにもだけど」

 「流石はアホピンクだな。部長はまだしもアホピンクに欲情するなんて万に、いや億に1つもないわ!」

 「まぁまぁハルくんもみりあちゃんも落ち着いて~」

 晴翔君とみりあちゃんが言い合いながら涼くんが止めに入りながらも涼くんも楽しんでいく。久しぶりにそんないつもあった形を見て私も楽しく感じている。

 「そういえば、みんな夏服だね!晴翔君も涼くんは中々着こなせててカッコいいし、みりあちゃんもかわいさがより出てるよー」

 私がそんなことを言うと以外に顔を赤く染めてボヤ騒ぎが収まっていた。

 「楓ちゃんも雰囲気変わって可愛いよ!」

 そんな風に返すがみんな少し黙ってしまっている。

 (((あー、暑いなぁ。夏のせいだな)))

 そんなことを思いながら学校へと四人は、ゲーム部の四人は一緒に向かう。

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