応援コメント

第5話」への応援コメント

  • 企画から参りました。
    某氏の言を借りるならば、物語の展開は"鷹狩り型"と"鵜飼い型"とに分けられるようです。先生のご著作は鵜たる各話がしっかりと鵜匠に帰結し、稀に見る心地良さをもたらす名文でありました。行間から立ち昇る機微にあてられ、溶くは拙生の方でした。脱帽。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    なんだかたくさんお褒めいただき、恐縮ですが……とっても嬉しいです。
    もの凄く励みになります。
    行間から何かしら読み取っていただけたのなら光栄です。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • おばあちゃんが無事でよかった。
    こんな部分に書き手の人間性が表れてると思います。

    大人の事情で振り回される子供たちですが、この二人なら大丈夫そうな予感。
    悲しい別れですが、何故か温かいものがこみ上げてきました。



    作者からの返信

    ゆあん様の筆致企画に参加するのは三回目なのですが、一作目、二作目と人の死が絡むお話にしてしまったのです。今回こそ人死には出さない!と思いまして、おばあちゃんは無事退院しました。

    幼いころから大人の事情に振り回されたがゆえに、精神的に強くならざるを得なかったというのは、それはそれでちょっと不憫かなとは思うのですが。それでも困難を乗り越えられるような、強い人間でいてくれればなと思います。
    温かい作品になっていたなら、とても嬉しいです。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • いいのさん、こんばんは。
    読ませて頂きました。あぁ、なんというかとてもいいお話ですね……!
    子供の頃の無邪気さ、そして大人になりきれない無力感、それでも大人になっていこうとする成長、そういう大切なものが詰まった素晴らしいお話だと思いました。
    もうなんていうか、秋人、頑張れ! と思わず応援したくなります。そして願わくば、大人になった二人が再会して、二人の物語も再開してほしい……そう感じずにはいられない、そんな心温まる素敵なお話でした!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    小さな頃と成長後を行ったり来たりする展開はわかりづらいかな?となりつつも、少しづつ変化する環境や二人の成長が描けたかな、と思っています。
    秋人を応援してくださる方が多くて嬉しいです。
    私も二人が再会すればいいなあなどと、作者ながら思っています。
    こちらこそ、心温まるコメントで嬉しいです。

    読んでいただいた上にレビューまでいただき、本当にありがとうございました!

  • ああ、好きです、この話。
    子供たちは子供たちで、真剣で一生懸命で、笑ったり泣いたり。でも、大人たちの勝手に振り回されて、そんな誰にでもあるであろう理不尽な暮らしを経て、大人になっていくんだなぁなんて感じました。
    とてもよかったです。
    ほんの一点だけ、秋人に比べて美冬の心の動きが小さいかなぁなんて感じました。文字を追っていくだけだと、その感情が伝わりづらいというか。逆に秋人の方は凄く感情が伝わってきたのですが。
    それでも、面白かったです。
    素敵な物語をありがとうございました!

    作者からの返信

    好きだと言っていただけて、光栄です。

    最近よく、子どもの頃の環境とか、生活とか、あらゆる人生が存在しているんだな……ということを感じているので、それをぶつけたような話になりました。
    美冬では秋人の置かれた状況や、家庭環境を詳細には知ることはできない(そこまで深入りはできない)ということを念頭に置きすぎたせいでしょうか。美冬にわからないことが多くて、感じることが少ないような書き方になってしまったかもしれません。
    秋人の感情が伝わってきたといっていただき、とても嬉しいです。
    けれど秋人の方にドラマの比重を置いた結果(そういうお話なんですけど)、美冬の掘り下げが乏しかったのかな、という気もします。

    こちらこそ、読んでいただき、ありがとうございました!

  • 秋人はこれからも自分の血を呪わずに生きて行って欲しいですね。
    まだ子供だから全部は分かっていないことを分かるようになったとき、それはそれで辛いし、それを外にぶつけたくなる時もあると思います。

    なんか秋人の母親は人生の重しになるような悪い予感しかしません。
    もし、美冬と秋人の関係がより親密になったとしても、美冬の母親は猛反対しそう。

    作者からの返信

    秋人が自分を取り巻く環境をどれだけ理解しているかは、書いてる私でもわからないです。特殊な環境だと思うので、腐らずに真っすぐ育てよ!とは言いづらいのですが、でもやっぱり、自分の人生を呪ったりしてほしくはないですね。

    秋人の母親は、いわゆる毒親ってやつかな……と思いつつ書いていました。
    美冬母は、一応秋人自身を見てくれるかなとは思うのですが、良い顔はしないだろうなあ。秋人に、『お母さんのこと、ちゃんとしてね?』とか言いそうです……。頑張れ、秋人。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • 美冬から見ると、多分、同じ年のほとんどの子から見ると、アキ君はすごい子って感じに映るでしょうね。
    だけどそれはきっと、『すごい子』でいる以外の選択肢が無かったからだと思えて、どうしても切なくなってしまいます。

    だけど美冬からのすごいや大丈夫は、すごくあろうとするアキ君の心の支えになってくれていたと思います。
    例え離れ離れになっても、その言葉が、想いが、どうかこれからの彼を支え続けてくれますように。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    美冬や同年代の子ではまだ、アキくんが置かれた状況や環境がよくわからないということもあって、だから『すごい』の言葉がやっとだったのでは、と思うところもありまして(純粋に感心もしてるのでしょうが)。
    成長してお別れする頃には、美冬もうっすらだけど理解が進んで、すごいという気持ちだけでなく、切なさも押し寄せて涙した……という感じでしょうか。

    二人は離れ離れになってしまいましたが、アキくんにとって美冬の言葉がお守りになればいいなあと思うし。美冬も遠くから、ずっと応援しているのではないかなあと思っています。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • 雪が生み出す閉鎖的な雰囲気が、秋人のおばあちゃんが倒れた日のシーンをうまく演出していて、印象的です。それが強調する秋人の家の、ひとりで待つ静けさ、孤独感。それについて「すごい」とつぶやく美冬の姿は、まさに同年代、幼馴染ならではのものと思います。思いやるというよりは、まずは自分のこととして考えてみるという態度が、幼馴染なんだなと実感させます。
    疎遠になっていく描写も、切ないほどリアルです。「うちってなんか評判悪いみたいで」という秋人の言葉が心苦しいです。そんな感じの空気って、確かにありますよね。
    離れていく幼馴染のさみしさと、「大きすぎるんじゃないかな」の届かない呼びかけが、心に残ります。素敵な作品をありがとうございました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    雪の日の閉ざされたような雰囲気を描き出してみたくて頑張ったので、印象的と言っていただけて嬉しいです。
    少しの時間だったけれど、大雪の日に一人で留守番していた美冬は、なおのこと秋人に感心したのかと(作品中でもう少しそのあたりもかけていたらよかったのですが)。
    悲しいかな、なんとなく遠巻きになってしまう雰囲気の人間関係とか、家々の事情とか、あるんですよね。私も書きながら、そんな感じのことを色々思い出していました。
    秋人の背負うものが大きくても、美冬は代わりに背負うこともできませんからね……。その分、言葉が後押しをしているといいのですが。

    素敵な作品と言っていただいて……こちらこそ、読んでいただき、ありがとうございました!

  • 少しの間疎遠になっていても、会ったら昔と変わらない気持ちで、仲良く語り合ったアキくんとフユちゃん。
    だからこれからもっと遠く離れても、いつか再会を果たした時は今日と同じように、仲良しのままでいるって信じています。

    アキくんが引っ越してしまうのはやっぱり寂しいけど、フユちゃんから送られた気持ちと言葉を胸に、強く生きてほしいです。

    自分は元々、ピュアな幼馴染みが好きなので、この二人の醸し出す空気は、強く心に響きました。
    悲しい涙を乗り越えて、二人に幸せな未来が待っていますように。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    疎遠になってしまっても、お互いが気がかりだったのだと思います。
    自分で書いたキャラクターながら、この二人は結構真っすぐな人間だと思うので、再会した時も素直に喜んだり、お互いの話をするんじゃないかなーという気がします。

    アキくんは本当に、強く生きてくれればいいなあと。状況が状況なだけに、まっすぐ生きてね……!と、せめてフユちゃんの言葉が支えになるようにと、思いを込めまくりながら書いていました。

    無月弟さまの心に響く作品が書けていたのならば、光栄です。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • とっても良かったです。
    別れの物語なのに、読後とても温かな気持ちで読ませて頂いて良かったな、と思いました。

    「すごい」とか「大丈夫」とか、大切な人から貰ったそういう根拠のない励ましが、折れそうな心を支えてくれることって存外多いものですよね。
    その人がそう思ってくれてるなら頑張らないといけない、と思えたり、自分のことは信じられなくても、自分を信じてくれているその人の気持ちを信じてみよう、と思ったり。

    出てくる登場人物は、決して器用に生きられるような人ばかりではなかったけど、そういうある意味での人間らしさに対する、作者様の愛情に満ちた眼差しを感じました。

    とても素敵な作品をありがとうございます!

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    私の書くお話は暗い方向に走りがちなので、温かな気持ちと言ってもらえて嬉しいです。

    何気ない励ましの言葉が、自分の中で大事な支えになるという経験は私自身あるので。秋人にとって美冬の言葉がそうであればいいなと思って書きました。

    世の中、自分が知っている以上に、ままならない環境や生きづらい中で暮らしている人たちがいるんだろうなというのを感じまして。それを中学を卒業したばかりの子どもに背負わせるのは厳しいかなとも思いましたが、自分なりに登場人物に丁寧に向き合って書いたつもりです。

    こちらこそ、読んでいただき本当にありがとうございました!

  • ああ、いいですね。
    ほとんど秋人と美冬のダイアローグだけの構成なのですが、抜群に上手いです。
    二人のやり取りに幼い日々の記憶の積み重ねを感じました。そこにスポットをあてた参加作は意外に少ないですよね。
    とても読みやすくていいお話でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    会話文が多く動きが少ないシーンが多いので、単調になりがちで苦労しましたが、お楽しみいただけたでしょうか。
    抜群に上手いと言っていただけて、とても励みになります。
    幼い頃のエピソードをたくさん盛り込んだ分、文字数も多くなってしまいました。その分、二人の積み重ねてきた思い出が伝わったなら良かったです。

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • 大きすぎるんじゃないかな。アキくんの背中に、その荷物は

    この一文にやられました。
    うるっときます。
    切ない~。
    そりゃ泣いちゃうよ。

    素敵な物語でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    旅立ちと言えば大きな荷物というイメージが湧いて、想像したら秋人が苦難の道を行く姿が重なり、こういう一文が出てきました。
    lagerさまに響いたでしょうか。

    素敵な物語と言っていただけて嬉しいです。

    読んでいただき、ありがとうございました!


  • 編集済

    静かで丁寧な描写が胸にぐっとくるお話でした。アキくんがこれから歩むのだろう苦難を思うと(´;ω;`)

    フユちゃんの「すごい」が、きっとこれから何度でも彼を支えていくのでしょうね。

    ちなみに、タグの死ネタ回避にうっかり笑ってしまいました。三度目の正直というか。なんだか感慨深いです。笑

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    何とか高校生の一人暮らしも、無理じゃなさそうな設定にしたつもりですが(一応援助があるとか)、それでもすごい苦労するだろうなあと思いながら書いていました。

    ちょっとした言葉に救われるということはあると思っているので、アキくんの励みになればいいなあと。

    初見の方にはわからないタグですが、今度こそ死にネタは回避せねばと思ったので。気にかけていただいて嬉しいです(笑)。

    誤字指摘、ありがとうございます。直してきました!

    読んでいただき、ありがとうございました!

  • 王道で書けるひとが羨ましく思いまする。
    ところでタグの「ようやく死にネタ回避」が気になるんですが(笑)。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    凝った設定を書くのが苦手なので、結構ストレートな作品を書いてしまいます。
    「ようやく死にネタ回避」はですね。ゆあん様の筆致企画に参加するのはこれで三回目なのですが、今までの二回とも人の死を扱ったお話になってしまったので、今回ようやく人が死ぬエピソードを回避できた、ということなのです。
    初めて見てくださった方には、まったくわからないタグですみません。

    読んでいただき、ありがとうございました!