第19話 強力な助っ人

合同テストは海堂付属専門学校が勝ち、ということになり

俺たちは保健室に運ばれた

そこで皀さんと京塚さんと合流し、莇さんはようやく落ち着いたようだった


「皀さん、莇さんが男性恐怖症って知ってたの?」


「うん。触られなければ問題ないって言ってたけど攻撃を思わず掴んで防ぐの忘れてた」


「申し訳ありません皆さん。司令官がこんなのじゃいけませんわね。善処致しますわ」


莇さんはそう言って皀さんから離れようとしない

皀さんに任せておけばいつもの莇さんに戻るだろう

そう思った俺はさっきの女の子の元へ行く


「あ、お疲れ様」


「お疲れ様です。えっと貴方は一体?」


「守は清水守。人数を公平にするために助っ人として来た二年生だよ」


ニコッと可愛らしい笑顔で自分を守と呼ぶ清水先輩

さっきまで戦っていた人とは思えない

と思ってると先生も駆けつけて来た


「清水。やりすぎだ。手加減しろと言っただろう?」


「ごめんなさい先生。これでも手を抜いたんだよ?」


先生は出席簿みたいなもので清水先輩を叩いてから俺の方を向く


「色々と情報が取れたが、お前の非力さは目に余る。よってこれから三つの場所に行ってもらうぞ」


「み、三つの場所?」


「清水以外の二年生、四巴達だ。成績だけだと彼女より上は三人いる」


「そうそう、守の成績は皆より低いんだよね。でも気をつけて椿ちゃん」


「え?え?清水さんより上がいる?そして気をつけるって何を?」


「守はまだ普通と思うけど。他の人は結構難ありなんだよね」


俺は少し頭を抱えた

俺の無力さは今回のことですごく分かった

でも、あんなに凄かった清水先輩より上がいる?

俺を圧倒した白碧を圧倒した人より?

その人達の元で色々学べってか・・・・


「分かりました。莇さんは皀さんに任せて京塚さんと坂本さんと行ってきます」


「ん?ごめん待って?今の話になんで僕まで巻き込まれないといけないのさ」


「ほら京塚さんって即死って成績なんだからどうにかしないと」


「誰のせいだと思ってんの・・・・まぁ気になるからいいんだけどさ」


「私も・・・・もっと強くなりたい・・・・」


「よし、決まりだね。守に付いてきて♪」


清水 守 16歳 誕生日 5月5日

身長153 髪 青色の二つ結び

支援タイプ(主に意表を突いた攻撃が得意)


自分の事を守と呼ぶI.Q150以上の四巴の一人

バランスが取れた実力者だが暗殺能力が馬鹿でかい

去年の北雪高校との合同テストは最後まで姿を見せず

四巴以外全滅したがその四人で残りの男四十人を倒すという

前代未聞の成績を残している

しかし、話してみればかなりの八方美人

昔大人の人に助けられた恩から皆の役に立ちたいとこの学校に入った

・・・・実際にこの学校じゃなくてよくない?と思う

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