第4話 早速バレた

ケータイのロック画面にある

唯一俺と父上が写ってる写真

昔なので男姿の自分を、何故かポロっと自分と言ってしまった

俺は慌てて弁解する


「あ、いや、私の弟とお父様だったかな?異性とはいえ似てたから勘違いしちゃった」


結構完璧な弁解に京塚さんは目を細めて俺を見る

大丈夫、カツラは引っ張っても取れないようにしてるし

体さえ見られなければ気づかれないはず!

と、思ってると京塚さんは既に私服姿だったのだが

胸元をわざと俺の方に見せてきた

俺は咄嗟に目線を逸らすがそれがいけなかった


「ねぇ?なんで女の子同士って『設定』なのに目線を逸らすの?」


「いや、君は男って自称してたけど私は女だと思ってるしそういうの慣れてないっていうか!」


「・・・・そんなに目線逸らしていいの?」


京塚さんは次の瞬間、恐ろしいほどのスピードで

私の制服スカートと中に履いてるズボン等を一気に脱がしてきた

突然のことにぎゃあああああああ!と叫ぶ


「・・・・やっぱり、男だ」


「なにしてんだてめぇぇぇぇえ!!!」


俺は勢いで思いっきり京塚さんを押し退ける

京塚さんはクスクス笑いながら話を続ける


「やっぱりね。初めて会った時からおかしいとは思ったんだ」


「え?は?どこが?」


「僕と会話したりする時結構しどろもどろだったし、女に慣れてないって感じだったから」


「っ!・・・・あーそうだよ!俺は男だ!悪かったな!煮るなり焼くなり好きにしろ!」


こういう時は潔い方がいい

そう思った俺はスカートを履いてから胸を張る

京塚さんはしばらく考える動作をしてから人差し指を立てる


「別に何かする訳でもないよ。でも良かった。悪い人では無さそうだから」


「俺をなんだと思ってんだ」


「じゃあ君のことバラさないでおいてあげる。だから一つ約束して欲しいの」


「約束?隠してまですることなのか?」


「うん♪この先どんな事があろうとも僕を守って欲しいなって♪」


「君を守る?・・・・まぁ、それで隠してくれるならいいけど」


「じゃあ交渉成立だね♪椿君♪」






その後、特に何事もないまま1日が過ぎた

本当はショートホームルームに出ないといけなかったが

何故か俺は学園長に呼び出されていた


「えっと・・・・なんの御用でしょうか、学園長」


「少し頼みたい事があってな」


学園長はそう言って指をパチンと鳴らすと

俺の後ろから女の子が入ってきた

あれ、この人同じクラスの莇(あざみ)菫さんじゃないか


「こいつは同じクラスだから顔ぐらい知ってるだろう。莇は一年ではトップで入学している」


「初めまして椿さん♪噂はかねがね聞いていますわ♪」


「それがどうかしたんですか?」


「貴様の実力を知りたいのでな。こいつとこの場で戦え」


「・・・・へあ!?」




京塚 真琴 自称男 15歳 誕生日3月31日

155センチ 髪卵色 肩にかからない程度

支援タイプ(主に味方の援護を得意とする)


自分を男の娘(こ)と自称する見た目は女の子

一人称は僕で一緒に住む椿に色仕掛けをたまに仕掛ける

この学校に入ってるにも関わらず体術も砲術も戦術にも向いていない

主に味方を支援することで力を発揮出来るタイプ

家事は苦手でほとんど椿に押し付ける

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