第5話 実技テスト

「ちょ、ちょっと待ってください!実力を知りたいからと言って何故ここで争わなきゃいけないのです!」


「二時試験に貴様は参加せず合格にしてしまったからな。ここで実技試験だ」


・・・・なるほど、つまり成績優秀者に

俺がどれだけ対応出来るか見ようということか

たとえ成績優秀者でも所詮は女子

力負けするわけが無い

ただあまり傷をつけるわけにもいかない

隙を狙って地面に抑えつけて降参させよう

そこまで考えてると学園長は聞こえにくい声でぼそっと呟いた


「ちなみに試験とはいえ開始の合図はないのであしからず」


「へ?それってまさか・・・「背中がガラ空きですわ!」


俺が言い終わる前に俺の目の前に拳が映る

俺は反射的に避けると今度は回し蹴りで俺に足払いをする

見事にコケてしまった俺の隙をついて縄で縛り上げる莇さん


「ふふふ♪チェックメイトですわ♪」


くそ!油断した!たしかに戦争は開始の合図などないが

流石にこっちとしては不利すぎる!

幸い、体だけで足は縛られてない

俺はゆっくりと近づいてくる莇さんの顔にギリギリ届かないぐらいでバク宙する

着地した瞬間に思いっきり地面を蹴り莇さんの頭に頭突きをする


「いっ・・・・・たぁーーい。よくもやりましたわね!」


「私は縛られた程度で封じられない!」


「なるほど。一筋縄ではいかないと・・・・素晴らしい・・・・そうでないと面白くないでしょう♪」


俺は回し蹴りを試みるがその足を掴まれる

もう片方の足でどうにか掴んだ腕を蹴ろうとするが

その片方の足も掴まれ三回転しながらその勢いで

思いっきり俺を壁に投げつける

くっ・・・・!流石に両腕ないとキツイか・・・・

何か方法は・・・・いや、そんな時間はない

なるべく足だけで勝てる方法を考えないと・・・・


「あまり騒がしくするなよ莇」


「そんなことわかっていますわ。ですが抑えられませんの!久々に楽しめそうですわ!」


莇さんはそう言いながら息を荒げて迫ってくる

俺は会話の間にようやく立つことに成功する

結構やばい奴が成績優秀者の様だな・・・・

だが、この人の弱点はもう見切った!これなら!

俺は迫ってくる莇さんに思いっきり飛び膝蹴りをするがそれも掴まれてしまう

俺はそのまま空中で一回転してかかとで莇さんの背中を押すように蹴る

莇さんがよろけてる間に足払いをすると簡単に倒れてしまう

俺はその間に思いっきりジャンプして抑えつけようとする

しかし、それも止められてしまい俺はよろけて莇さんの胸に俺の顔がダイブしてしまう


「あら♪私(わたくし)の胸が気になっていらっしゃったの?しょうがないですわね〜ハグして差し上げますわ♪」


「ぶっ!や、やめて莇さん!それはマジでやめて!」


「・・・・そこまでだ莇。六道。」


今までワイン飲みながら観戦していた学園長がようやく立ち出した

莇さんは頬を膨らませて離してくれる


「貴様の落選理由が分かった。教えて欲しいか?」


「え?なんかイラついたとか書いてましたけど違うんですか!?」


「お前の落選理由はその『甘さ』だ」


莇 菫 女 15歳 誕生日5月3日

身長160センチ 紫色の三つ編み(肩にかけてる)

戦術タイプ(主に頭脳戦法を得意とする)


海堂付属専門学校にて一番の成績を誇るエリート

お金持ちではないがかなり厳しく育てられ口調がお嬢様風

頭脳明晰で多数の戦法を組むのが得意だが

決して他が衰えてる訳でもないまさに完璧美少女

体に不釣り合いなほどの大きい胸をたまに武器にする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る