第115話
過去最大級の作者暴走です。お許しください。文句は春来と叶恵にお願いします。自分は欲求に従っただけです(開き直り)。
前回のあらすじ
叶恵の誕生日パーティーやった。
春来姉妹がお泊まりです。
何も無かった←イマココ
≡≡≡≡≡
「おはよう………」
朝一から不景気な声で挨拶する某テレビの井戸からこんにちわする方にしか見えない叶恵。朝一からSAN値チェックする趣味はないので早く整えて来てどうぞ。
「るせぇ、殴るぞ」
ぼそっと一言。恐ろしいからご勘弁ください。
「………んぅ」
さて、ではなぜ叶恵が朝一から(三回目)こうも不機嫌なのか。
答えは叶恵のベッドの上である。
当然ながら目が覚めた叶恵はベッドから降りており、目は真っ赤に充血し、その充血した目の下にはうっすらと
髪は当然ボサボサ……という訳では無い。しかしまぁ叶恵レベルの髪の長さ、そのまま前に落ちていればそりゃホラー映画になりますよ。
「………………コンパスどこだっけな」
円を書くやつですか?それとも方位磁針の方ですか?怖いんですが。
「………チッ、あぁ、茶番だ……クソが」
口が悪い。
というか話が脱線しすぎである。
叶恵が抜けて本来であればただのぬくぬくベッドしか残っていないはずなのだが、今はまだ膨らみが残っている。
そして基本的には生活習慣がきっちりしている叶恵。
つまり、
「んんッん〜叶恵しゃん……えへへ」
春来である。そして寝言がこんなのばっかりである。
(寝れるかこんなもんっ!!)
見てる分には爆笑できる案件でしかないが、本人からすれば一睡もできずの
…………ゴホンッ、余計な話でした。
さて、昨日何があったかなんて語るまでもなく理解して頂けるかと思われるが……一応はダイジェスト的なやつを、どうぞ。
*
叶波「お兄」
叶恵「ん、どうした」
叶波「私ね、楓ちゃんと一緒に寝るんだけど」
叶恵「ああ大丈夫、春来が俺の部屋で寝て俺がリビングで寝ればOKだろ?」
叶波「……ソダネー、とりあえずお兄は自室で寝転んどいて」
叶恵「なんで!?」
楓「というわけで現在叶恵お兄さんベッドの上で叶波ちゃんに簀巻きにされてるので行ってらっしゃいお姉ちゃん!」
春来「ふぇ!?」
*
以上。後のことは想像にお任せします。
一つだけ言えることですが、何も無かった。
良いですね?何も、無かったんです。
「おい、念押すな。わざとらしいから」
……目がやべぇっす叶恵さん。
「……にしてもどうしたもんか……」
後頭部の、寝返りを打とうとしては諦め、打とうとしては諦めを繰り返したことによってできたぺったんこの絶壁髪をカリカリと掻く叶恵。瞬きを繰り返して目の充血と乾燥だけはマシになってたりする。それでもやべぇ目をしていることに変わりはない。叶波が見れば爆笑ものだろうが、楓が見れば卒倒必至である。
「随分とうるせぇじゃねぇか、なぁ?」
深夜テンションと相まって勘が鋭くなってませんかい叶恵さんや?
「………チッ」
ガチの舌打ちやめてください。
「…………んみゅう……はれ?」
「………………(やべ)」
春来の目が覚めたようである。
当然のごとく熟睡していた彼女が目を開けてまず初めに見るものは何か。
「………………」
そう、
「………………」
叶恵(やべぇヤツ)である。
さて、楓ならここで卒倒すなわち気絶でもう一度夢の世界に招待されてしまう訳だが……
「叶恵さん…………? ん〜、えいっ」
「……………は?」
抱きついた。
そして〜、
「ふふっ、二度寝です」
叶恵を布団に引き込んだ。どうやら本日の春来さん、布団の悪魔(笑)に憑依されていたようである。
「!?!?!?!?」
一方大混乱の叶恵。
胸元には春来の頭。お腹の辺りにはパジャマ越しにも形のわかる小高い二つの丘が潰れ「(てめぇは後で殺すっ!!!)」……殺気で布団から追い出されたんですけど……せっかく面白いところなのに見えなーい!
*
気を取り直したところで足元でも見ます?
別にいい?え、マジで言ってます?
布団の中から溢れてる春来さんの幸せオーラがこちらに直撃してるのに見ない選択肢ってあります?
という訳で……うん、あー、はい。
見事に絡まってますねーこれは。
完全に叶恵が絡まれてる感じです。春来が寝起きで寝ぼけてたためか、夢の再現でもしてるんですかね?
「んんっ、ふぅ〜」
「……春来さん?流石に起きない?」
「もうちょっとだけでしゅ〜、えへへ〜」
春来さんが壊れたようです。
叶恵はこの後三十分程拘束されたままで、起きるのが遅いと感じた叶波と楓が突入したことにより抱き合った状態で二人がおやすみしてるのがバレ、以後しばらくの間は二人共妹にからかわれまくることとなる。
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