エリスの性癖ですぅ

 襲われた様な感じだったけど、私はエリスと身体を重ねる事が出来た。

 一緒に居るとほっとするような感覚、余りにも居心地が良くて何の考えも無しに一緒に居る事を求めた。

 そして、あの時……、私の痴態を見られて途轍もない失望感はエリス自身から言い出してきた私の侍女へとの就任により一緒に居れるようになった。


 そして昨日、私達は……、いえ私は胸に秘めた願望を現実にした。

 

 ───そして2人はイチャラブな暮らしを過ごしました。


               fin.











 ってなってもいい筈なのに、世の中そんなに甘くはなかった。


「ヴァイス、お風呂に入る前には私に腋を舐めさせるのよ。下着はすぐに水桶の中には入れずに横に置いてある籠に入れて! 後で私がくんかくんかするから」

「全てぇ、お断りですぅ~」

「えぇぇぇぇぇぇ~!? 何故ですか? それはおかしいでしょ」


 いえいえ、全然おかしくありません。それをおかしくないと思っている貴女がおかしいと思いますけど……。

 

「ヴァイスちゃん、それはあかんわ~。僕もエリスはんと同じ意見やわ。僕は腋よりも下乳、靴下も水桶に入れたらあかんと思うで」

「そうでした。私としたことが……。あっ、ヴァイス、今日から洗濯は3日おきにしますから、それまで同じ下着を着けていて下さいね」


 久しぶりに帰ってきた成美さんまで話しに加わって来て、収集が就かなくなってきました。


 ───私は間違ってないよね? 人の下着をくんかくんかするのは間違ってるよね?


「わかりましたぁ、今日から~自分で洗濯するよ~にしますからぁ」

「侍女たる私の楽し……し、仕事を取らないでもらいたいですね」


 今、楽しみって言いかけましたよね? 今までもくんかくんかしてましたね?


「まぁ、この話しはペロペロくんかくんかするっちゅう事でエエんちゃうの! ほな、僕は仕事に戻るよってに」

「そうですね、ペロペロくんかくんかするって事でよろしいかと。成美様、お気を付けて」

「おおきにやで、エリスはん、ほな行ってくるさかい。帰って来たらペロペロやで」


 お~い、こらこら! 勝手に話しを終わらすな!


「2人とも~、変態ですかぁ?」

「そやけど」

「そうですけど、何か問題が?」


 うん、潔いね。そこは見習っても良いかな?




「ところで、ヴァイス。貴女は攻撃魔法が使えませんでしたよね」

「うぅ~、そうですけどぉ」

「それでですね、1度人族の魔法学校に通ってみませんか? ヴァイスはクウォーターの魔族ですが、あまりにも人族に偏ってる気がします。

 根本的に魔族と人族では魔力の使い方が違います。人族寄りのヴァイスなら人族の魔法なら使えるかもしれません」


 確かにそうかもしれない。この間、成美さんに美咲さんを襲おうとした、確かウダだったっけ? を消した方法を教えて貰ったのですが……。

 取り敢えず、習得は出来ました。しかし、使用する魔力の量が半端ないんだよね。

 そこで、同じ魔力の質を親指の爪程の大きさに凝縮、これを身体強化した人差し指に乗せて親指で弾く事によって遠距離攻撃を可能にしたんだよ。


 ───魔力指弾。


 って私は呼んでるけど。だけど、魔法は正直言って覚えたい。



「ちょうどキャロリナには魔法学院の分校があるから来週から入学出来るわよ。

 一応完全全寮制、侍女、執事は2名まで付けることが出来るけど、私だけで問題はないでしょう」


 来週から? 試験は? 


「王都にある本校とは違い、ここの分校は貴族、平民、人種といった区分けはありません。

 魔力があって授業料を払えるなら誰でも入る事が出来ます。1年で300000ルーブル、3年制です。

 支払いは1ヶ月単位でもOKで卒業すれば王都の魔術団の試験を受けれる権利が貰えます。

 支払いが1ヶ月単位なので短期で入ってくる冒険者達もおります」

 

 ふ~ん、取り敢えず1年程やってみようかな?


 ど、いう事で入学式に来たんだけど……。普通、入学式って言ったら、大きな講堂に何十人って人が集まって学院長の長い長いありがたいお話しを欠伸を我慢して聞くとか思うでしょ?


「今月はここにいるが入学されました。皆さんは同期生として切磋琢磨してください。

 今日から一週間はこの5人で授業を受けて貰います。魔力量や適性魔法を調べて、今後の方針を決めましょう」


 男2人に女が私も入れて3人、……隣の女性、何処かで見たことあるような……?





 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ガチでガールズラヴの勇者をうっかり眷属しちゃいましたぁ【改稿】 神楽蜜柑 @saeko-kagura

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ