なぜか安楽であった

ほんとうに何も書けない

遊びたい私は泣き出して

心の底から笑いたくて

胸部にたまった恐怖とは

勝負できない性分で

爽やかに笑っていても

嬉しいことがあっても

どこかぎりぎりで

いとのうえを片足であるくような

力をふって抜いたら

倒れて倒れて

また立ち上がらされて

パソコンみたいに

毎日キメ顔で面を歩く勇気はなく

誰かを理由に

誰かのために

誰かのせいにして

ずっと消えてなくなりたいと言ってやがる

誰かが、世界のどこかで落ちるたび

ぞわぞわとする

そういう人の心まで知らねばならず

イカれてなんてなかったこと

誰もが苦しくて誰もが幸せになりたい

はずだと

何度も何度も壁に祈り

そう在ろうと私は

誰のことも馬鹿にしないと

思ったのだ

馬鹿なのは私であり

彼女は私の尊敬に値し

彼女が幸せであることが

とてつもなく訳が分からず

それでも嬉しくないわけではなく

馬鹿なのは私で

カーテンをそっと閉じて

アルバムを抱いて

かつての無心に戻ろうと

センチメンタルな鉄道橋を

闊歩するに過ぎぬ

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