なぜか憤怒であった
私には嘘をつかないでと
君だけは私の弱さ分かってもらえるって
なぜそう思った
君にとっては
僕などいくらでも
取り繕える存在で
きっと犬の形をした人形
でもいいんでしょう
傷つきたくないよ
気付きたくなかった
嘘つきぐずつき泣きわめく君
そのみっともなさもっとも
なさけのない僕の心
当たり前なんだ
だからお前なんだ
もう放っておいてって
わたしこんなに頑張ってるのになんて
誰でも言えんだ
一人だけの悲しみで
目の前を暗くして
クラクションみたいに
嘆いた
周りを巻き添えにして
いるのに気付かなかった
涙だけがきれいだ
はずかしいもんだ
嘘つきぐずつき泣きわめく僕
愛なくしては生きていけない
勝手なこと言ってやがる
だから僕はやだった
爽やかに生きたい
けれど重くのしかかる
窓ガラスと
恐ろしげな
レースカーテン
その向こうにしなびれた
空模様があり
怨霊の気配が僕の歩く道に
満ちている
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