なぜか回想であった
着古したシャツみたいに
縮んだ思い出は30秒で
繰り返せる
あるいたはずで
そこにあるはずで
そこにいたはずで
もっと苦しかったはず
楽しいことがあった
そんな実感がないけれど
多分苦しみの間に挟まった喜びは
カットされてしまうのかも
知れないね
かつて僕にはもっと
不確かな自信が山ほどあって
つまらない日々を駆け抜ける勢いすら
あったのに
どうしてこうなってしまうのだろう
歌を聞いていると
いい感じに泣けてくる思い出
今まで生きてきた責任と
釣り合わない成果
あるいたはずで
そこにあるはずで
そこに、いたはずなのに
もっと激しく泣いたのに
頑張ってきた日々を
かき集めても
数秒にも足りず
過去に支えられる人は
弱いのかもしれないと思った
かつて僕にはもっと
おおらかな性分があって
笑えない冗談もなぜか笑って許せたのに
どうしてこうなったのだろう
今は本気で怒り傷ついて
何もできなくなってしまうのに
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