永遠に交わらない直線ではなく、徐々に近づく漸近線という比喩。漸近線も交わることはないのですが、極限が存在するなら曲線は漸近線と一致する。
交わりあえないように見えて、その極限へとたどり着き、あっさりと越えてくる彼女のめちゃくちゃなパワーが伝わってきました。簡潔な描写なのにぶわーっと世界が広がって、そして口づけによって閉じる。
素敵な展開でした。この世には理解出来ないような力を持った人がいることを感じれる文章でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
交わることのない漸近線的な距離、と主人公は感じているけれど、この女性にとってはそうではない。そういう独自の距離を各々持っていて、それはときに互いを驚かせるような跳躍を見せたりする。
描写が何かしらイメージを喚起させられたとすれば幸いです!そう言って頂ける喜びにを味わっているところです!
愛は一方的なものだなあと改めて思いました。
自分にとっては重く遠くても、相手にとっては軽やかに近づいてくる、相対的で、遠い所からギュンって近づいてきてくれた感じがして。
寂しさの後のほっとする感じ。
彼女と合わないところがあって、窮屈に感じるけれと、でも一緒にいたいのかなって思いました。
ヘリオガバルスの薔薇……調べましたよ。
ちょうど考えていた話に似た展開だったので、参考にさせてもらおうと思いました。
また一つ勉強になりました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
人との関わりは、人それぞれに持つ距離があって、それは互いに同一ではないんですよね。それが恋愛等においては特に顕著に感ぜられる。。。素敵な感想をありがとうございます。
ヘリオガバルスは相当な暴君だったので、薔薇の逸話以外も面白いですよ~!
悩ましいのに近づかずにはいられない。男を手玉にとる魔性の女というのはこういう女性なんでしょうか。
視覚、嗅覚、触覚、いろんな感覚が感じられる作品でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
魔性の女、或いは毒婦というイメージを根底に、それに直接言及せずに書いたのを見破られたようで驚いています。
感覚を想起すると言って頂けるのは本当に嬉しいです!