第28話 真夏日
焼けるアスファルト
立ちのぼる夏の匂い
今この瞬間
風だけが自由で
幾分か深みを増した
青い空の片隅に
取り残された雲を見た
首筋を伝う汗
きっと太陽が
眩しすぎるから
そんな言い訳して
そっと閉じた瞼
耐えきれずに
こぼれた一雫は
ギラギラと揺れる
日差しのせいにして
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