「あるある川柳」~小説や物書きの苦悩~ 戸﨑編

とざきとおる

あるある言いたい

①さあ書こう 言葉に詰まり すぐに中断


②休みの日 今日は頑張る そう誓い 月が見えても 手が止まってる



解説


①まあ、見たままなのですが一応解説を。これは私が陥りやすい症状ですね。まずやる気になるまでかなりの時間を必要とします。自分の話を言葉にするのは大変だからね(小説家として致命的な欠点)。そして奇跡的にやる気になる時間が現れて、いざ机に座ってパソコンに手を伸ばして、さあ書こうと意気込みます。しかし、自分の書きたい光景を一体どうやって言葉にするべきかと考えると、それがなかなか出てこない。出てこないんですよ! それで思いついている台詞を書いては見るけど、その間を埋めてくれる地の文を書くのが大変。会話文ばかりになりがちな場面だと、話を見やすくするために地の文を入れるべきだと思いますが、それが特に思いつかない! それでやる気をなくして、ちょっと休憩と逃げる。しかし、逃亡は何の解決にもならないわけです。時間が過ぎ、ああ、なんであの時頑張らなかったのかと、その当時の自分を恨むわけですね。


②これは短歌ではないかとも思いましたが、企画主さんのところに5・7・5・7・7のヤツもあったので、私も入れてみました。これは休みの日に陥りがちな私の状況ですね。①でサボり癖があることが明らかになったわけですが、休みの日はかなり大変です。朝から頑張ろうとパソコンの前に座るわけですが、休みの日なので家にいるわけです。周りには誘惑もいっぱいあるし、そもそも書こうとしてもなかなか進まないし。誘惑に負け数時間が経ち、そして進まないのでさらに数時間たち。お昼ご飯を食べてすぐに始めたはずがいつの間にか月が昇っているのです。そして、ああ、もうすぐ1日が終わってしまうという危機感に追い詰められた時、およそ70パーセントの確率で覚醒し、何とかその日の執筆を形にするわけです。残り3割をひいた場合は外れです。残念ながらその日の執筆は諦めた方がいいでしょう。進まないので。という状況をうたってます。

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