忘れかけてた夏の息が葉巻のように

茅島（かやしま）ふくみ　――　施設から派遣された調査員。機械の耳を持ち、大抵のことは聞き取れる。記憶喪失中。

加賀谷（かがや）彩佳（さいか）　――　茅島ふくみの友人。大学生。昔のふくみを知っており、今でも思い出すことがよくある。

八頭司（やとうじ）美雪（みゆき）　――　ふくみの同僚。機械の目を持つ。過去に未練はないが、懐かしむことはある。

精密女　　　――　同上。機械の両腕を振り回す。過去は決別したはずだが、戻れるのなら戻りたい。

医師　　　　――　ふくみたちの上司。電話連絡を寄越すことのみに終止している。

九曜（くよう）ルノミ　――　寺に住む女。晴堀（はれほり）町のみんなから慕われている。髪も肌も服装も白い

大楽（だいらく）良和（よしかず）　　――　当番制でルノミの世話をするおじさん。妻とは昔から変わらない愛を保っているが……

高根沢（たかねざわ）洋介（ようすけ）　――　辛い現代社会に絶望した青年。散歩とルノミへの恋心が人生の糧

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい