愛しい人_161019
「へえ。そいつぁー知らなかった」
貴方、バカね。そう
村
「バカは死んでも治らないって言うけど、たかが花の為に〈禁忌の森〉にホイホイ立ち入る貴方の場合、バカ過ぎてそもそも死にそうにないわね」
「〝たかが花〟にだって、アンタに
説教と呼ぶには、少々ユーモアに
「んなもん、どっちだっていいさ。一度は
振り向いてまた何か言いたげに開かれる口を、ふいのキスで
わざと水っぽい音を立ててゆっくり解放し、鼻を軽く
「愛してるよ」
――たとえ愛が返らなくとも、この
俺のささやきに、ホクロで
「それは知らなかった」
===
〔2016.10.19作〕
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※ 舞台は現代ベースの異世界――なんだけど、ワンシーン掌編ゆえにそれと分かるだけの要素を全く盛り込めず…。その内、彼には頑張ってもらいたいなぁ。冒険しやがれオッサン。
※ pixiv個人企画『第1回1000字コンテスト』参加作。今も主催さんに代理公開されてます。投票が済んだあとの作者開示で未開示が自分ともう一人だけになってしまったので、匿名のままにしてもらってます。
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