第2話 本格的な訓練開始
夜中にこっそりと訓練所に向かう千春さま、実は誰もが知っていて、お咎めなし状態なのである。
それは、千春さまは救い上げられた人間の魂の転移体、罪なき魂で純血の神さまじゃないから、
前世の魂の記憶は抹消されており、特別な儀式で力を授かったのは良かったのだが今のところ、目立った特別な力は発揮されてなかった、昨日までは
「これは!人形の頭のに触れていない?」
確か触れずに物を壊すことは、可能なのだろうか?
「これも長老様に報告対象ですね!」
自分の部屋でこっそりとメモ帳に記入する。
「あぁ!もう何であんなに馬鹿ぽっいのに訓練していると凛々しくなるんだろ。これは個人的なメモ帳に記入と……」
手をお祈りのポーズで
話はさかのぼり昨日、長老様に報告した理力の篭手と訓練所の手に触れずに人形の頭を吹っ飛ばした件を報告する
武術の類はからっきしなのだが、言ノ葉は誰にも負けない技術を持っている。
「ふーむ!触れずに木偶人形の頭を吹っ飛ばしたそれは遠当てじゃな、ここに来てやっと千春の神力が発揮されたか!理力の篭手の色の件はな、神の属性が色に出るのじゃ千春は紅色と言うことは炎じゃがまだ、火の状態だから後からもう一段階色が変化するはずじゃ!」
「なるほど!」
「では!明日の朝、りんごとロープを用意して遠当ての訓練を開始じゃ木偶人形を修理するのが大変じゃからな!」
「解りました!どんな手を使っても明日の朝には千春さまを訓練所まで連れて行きます。」
「しかし、
「いえ!これは私の訓練にもなりますので、耐えて下さい」
「鬼!」
翌日、寝ている千春さまを腕だけ縛り、
「ちょっと
「それは!千春さまが逃げるからです、逃げたが最後私では捕まえることはできません!」
「しかも、このロープかなりの神力が練ってあるし、これは流石に逃げれない!」
千春さまは晒し者のような格好になり
「
「いーえ!できません!千春さま、長老様からのご命令ですので。」
たわいのない、話をしながら訓練所に着いた。
「
「
」
「長老様、私の神具は物を圧縮して運ぶ能力ですのでこちらに……」
素手で触ると火傷する熱さなので、物同士だと熱は持たない元に入っていた箱に入れて箱自体を運びやすく小さくして運んで持ってきた。
元々、
戦闘向きではなかったので、
「まったく!
「長老様!何をおっしゃいますか?世話係として当たり前です!!」
「私の篭手!コレをどうするの?」
「千春!お主にはコレを着けて訓練してもらう、畳1枚用意するから畳に穴を開けるまで訓練じゃ!」
畳を1枚穴を開けるまで訓練所から出れないように
外から
「千春さま!頑張ってください私は外から応援してます。」
しぶしぶ、訓練所の中に入って行く、千春さま
畳を盾代わりに持つ木偶人形、一体用意されており水や食料の備蓄も備わっている。
「まったく、もう!2人とも強引何だから!」
殺風景で床はフローリングになっており、床がひんやりして、少し気持ち良い。
「待って!他に誰かいる?誰?」
(ザーガッガッ聴こえますか1008番、潜入できたみたいね。)
声は聴こえるが、姿が見えない1008番とは誰なのか?
常に
「
「まったく!長老様、注文が多すぎですよ、解りました壁に映します!」
木偶人形と対面して、千春は固まって動かない、
ついにはフラフラして篭手を着ける暇もなく倒れてしまった。
(奴らが来たか体力を温存しておくように1008番任務遂行の為に!また来ます。)
千春さまが倒れてしまった為、訓練は中止になり、訓練は3日後になった。
夜中に訓練をしていた為、疲れが出たのだろうと医者が3日は休むようにと診断が下された。
翌朝、千春さまは目が覚める。
「何で布団で寝てるの私?確か変な声が聞こえて!うっ」
思い出そうとすると、ズキズキと頭が痛くなり、頭を両手で頭を押さえる。
「千春さま、訓練所に入って木偶人形を見つめていて倒れたんですよ!覚えてますか?」
そう!千里眼で訓練所にいる、千春さまを壁に映し長老と2人で見ていた、声は何を言っているのかわからなかったが数分後、千春さまは糸が切れたように、倒れてしまった。
「ダメだ!何も思い出せない、訓練所に入ってここに運ばれて何日目?
自分でも何を言っているのか、わからなかった
「どうやら?気が動転してる様ですね。千春さま!訓練はともかく、誰がどこに来るのですか?」
「千春さま!倒れたんです身体は大丈夫ですか?」
「
パンを齧りながら、心配する
「ダメです!まだ、倒れて1日目ですが無理をされては医者から3日は休むように言われてます!」
本当はやる気のある、千春さまには自由に動いて欲しいが、また倒れてしまっては意味がない。
パンを食べ終わった、千春さまはスープを飲みほして、出かけようとしてドアノブに手を掛けた瞬間ブーブーと警報がなる。
「長老様が3日までここで過ごすように結界を張っていかれました!話を最後まで聞くように。」
ほっぺたをつねりながら、
「痛い!痛い
「千春さまは、物事を軽く考えすぎです!今日は言ノ葉を勉強してもらいます!いいですね。」
1日目、言ノ葉の勉強が始まった。
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