第16話



 夢見の身体にぴったりな、ビキニアーマー? を着たら、妖精さんのテンションが上がった。


「やっぱりコレ、恥ずかしいよ。脱ぐ」


「さぁ、勇者ユメミ! いよいよ魔王の城へ向かう時ですっ!」


「おっ○い見えちゃいそうだし、脱ぐ」


「おっ○いなんてないでしょ?」


 失礼な妖精さん。

 妖精さんだってペシャンコじゃない。


 このままマオーさんの城に行くことに……


 夢見がおっ○いを気にしていると、怪獣さんが手を出した。小さな目で夢見を見て頷く。


「連れて行って、くれるの?」


 夢見は手のひらに乗ってみた。


 怪獣さんは夢見を頭の上に乗せて、大きな翼を広げて、星空の方へ飛んだ。


「すごい! 飛んでる!」


 火山から飛び出して、お星さまがいっぱいな夜空を眺める。風が気持ちいい!!


「勇者ユメミ、ドラゴンに優しくすると、いいことがありますねっ!」


「妖精さんはほんっとに調子いいんだから」


「はいっ、ありがとうございますっ!」


「褒めてないからね」





 何だか、眠くなって来ちゃった。

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