第8話
地面に穴が開いた。
滑り台みたいに滑った。
飛び出したら雪山から草原に出た。
良かった~。でも、もうこんな冒険いや。
「妖精さん、夢見、帰る」
「それは、駄目です、勇者ユメミ!」
「勇者じゃないもん。帰るったら、帰る」
「駄目です。それは、駄目です!」
「ふん、帰るもん!」
「はっ! 大変です! あそこにモンスターが、今すぐ倒してレベルアップしましょう。魔王を倒すために!」
妖精さんって本当に自己チューさんだね。
「ゆ、勇者ユメミが戦わないのなら、わたしが戦います!」
妖精さんがモンスターの前に。モンスターは三匹いる。木の棒を持ったモンスター。
「やぁーっ!」
妖精さんのヒップアタック!
「きゃぁっ!」
と、思ったら、すぐに叩き落とされちゃった。
地面に落ちた妖精さん。
「きゃっ!」
「よ、妖精さんっ!?」
い、痛そう。酷い、こんなの、弱いものいじめだよ。地面に落ちた妖精さんを木の棒で何度も何度も叩くモンスターたち。
もうやめて! 死んじゃうよ!
「ここまでのようです……ゆ、うしゃ、ユメミ……貴女は、魔王を……」
「駄目ぇぇっ!! ティンクルスター!!」
死なないで、妖精さん!
今たすけてあげるから!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます