第6話



 夕飯は夢見の大好きなイカリング。


「うん、美味しいっ」



 ————



「はっ! 勇者ユメミ、目が覚めましたね! さっき倒したイカの脚をゲソ焼きにしました! さ、コレを食べて次の冒険へ!」


 うっぷ、イカはもういいや。


 結局、妖精さんが一人でイカを食べた。


「妖精さん、夢見の服返して」


「はいっ、コレですよね!」




 夢見は誰もいないのを確認してから、ササっと着替えた。スクール水着は妖精さんに返した。


「つぎは何処に行くの?」


「そうですね、次は雪山です!」


「えー、寒いのいや。帰る」


 妖精さんは大きなおしりをこっちに見せながら行ってしまった。

 迷子になるのはいやだな。

 仕方ないからついていこう。



 寒い。

 雪山についたけれど、寒い。


「妖精さん、寒くないの?」


「はいっ!」


 あー、ズルい~! 妖精さん、いつの間にかモコモコの服に着替えてる。


「勇者ユメミにはコレを! ポンチョです!」


「パンツ?」


 良かった。コレで寒くない。




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