第3話


「ティンクルスター!」


 魔法をとなえると、お星さまが空から降ってきた。小さなお星さまが木のモンスターに当たる。けど、全然効いてないみたい。


「妖精さん、駄目みたい」


「諦めないで、勇者ユメミ! もう一度!」


「えー……ティ、ティンクル、スターー!!」


 力一杯、叫んでみた。

 大きなお星さまが木のモンスターをペシャンコにしちゃった。さっきまで元気だったのに、ちょっとかわいそうだなと思った。

 ごめんね、キモい木のヒトたち。


「やりましたぁ! さっすが勇者ユメミ! 貴女ならきっと魔王を倒せます!」


「ぜったいむり」


 疲れちゃった。


「はっ! 大変、MPが底をついてます。勇者ユメ——」


 妖精さんが何か言ってるけど、もう限界。

 おやすみー。



 ————



 目が覚めたら、横でママが眠ってた。


 気持ち良さそうに寝てるし、このままにしておいてあげよう。夢見は冷蔵庫のプリンを食べながら、昼ドラでも見てよう。



 次の日、学校に行った。


 一時限目から算数。


 なんだか眠くなってきた。

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