第2話
頭がボヤッとする。
早退した。ママがすごい顔で迎えに来た。
大袈裟なんだから、夢見は全然大丈夫だよ。
お家に帰った。
ママは心配して、夢見をお布団に寝かせてくれた。ママは夢見の胸をトントンしてくれた。
眠くなっちゃう。
————
「勇者ユメミ! 勇者ユメミ!」
「ん……ここは……」
「勇者ユメミ! 良かった、気がついたみたいですね!」
あ、妖精さんだ。
「勇者ユメミ、さ、冒険を続けましょう!」
妖精さんについて行った。
森に入った。暗くてこわいな。
あの木、人の顔みたい。
「勇者ユメミ! モンスターです!」
わわ、よく見ると木が動いてるよ。顔に見えたのは、本当に顔だった。
根っこが足みたいになった。
「逃げようよ妖精さん……!」
「勇者ユメミ! 魔法を使うのです!」
妖精さん、強引だなぁ。
「魔法なんて使えないよ」
「ここは夢の中、想像して! 貴女の知っている魔法を思い描いて! さぁ!」
知ってる魔法なんて、ムリキュアの必殺技くらいだけど、使えるのかな?
思い描いてみた。手にステッキが出てきた。
「ティンクルスター!」
空から星が降ってキターー!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます