酒とタバコと午前4時

世界

何も変わらない日々。


当たり前だ。

何も始まってさえいないのだから。


毎日職場へ行って、そこそこの時間に退勤する。

たまに呑みに行って、会社の愚痴を吐く。

毎日毎日、毎週毎週

同じようなことを繰り返し続ける。


そんな私の日常のシーンにあの人はいないし、

あの人の世界に私はいない。


今年の誕生日にはメッセージさえも来なかった。


これがあるべき姿だったのかもしれないし、

違う未来があったのかもしれない。


そんなのは誰にも分からないのだ。



ベランダで一服しながらそんなことを考える。

「そんないかついの吸ってたら、お嫁にいけないよ」

笑いながらあの人が言っていた。


うるさい。

あんただって吸ってんだろ。

知ってんだからな、冷蔵庫上のアカマル。


一息ついた私の口から地面に広がる紫煙。


…禁煙どきかな。

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