酒とタバコと午前4時
世界
何も変わらない日々。
当たり前だ。
何も始まってさえいないのだから。
毎日職場へ行って、そこそこの時間に退勤する。
たまに呑みに行って、会社の愚痴を吐く。
毎日毎日、毎週毎週
同じようなことを繰り返し続ける。
そんな私の日常のシーンにあの人はいないし、
あの人の世界に私はいない。
今年の誕生日にはメッセージさえも来なかった。
これがあるべき姿だったのかもしれないし、
違う未来があったのかもしれない。
そんなのは誰にも分からないのだ。
ベランダで一服しながらそんなことを考える。
「そんないかついの吸ってたら、お嫁にいけないよ」
笑いながらあの人が言っていた。
うるさい。
あんただって吸ってんだろ。
知ってんだからな、冷蔵庫上のアカマル。
一息ついた私の口から地面に広がる紫煙。
…禁煙どきかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます