4-6

 快晴の空、白い砂浜、波打ち際には穏やかな波が小さな泡を作っている。

「ブクブク。ブクブク」

 常夏のプライベートビーチ、その穏やかな砂浜にはウッドテーブルと同じ材質の椅子が置いてあった。それには砂浜の環境には不釣り合いな真っ白なロリータファッションに身を包んだ少女が座っている。ホイップクリームを大量にデコレーションしたような彼女はテーブルに広げた世界地図をみてニヤニヤと小悪魔のような笑みを浮かべている。その地図には太平洋から西海岸の間をつなぐ黄色い線と、一定の速度で線の上を動く黒い点が存在していた。少女の笑顔の中心はその黒い点にあり、点が西海岸に近づくたびに手を振ったり、足をばたつかせたりして喜んでいる。

「ブクブク。ブクブク。今度はどんな風に壊そうかな。どうせ人間達は私がやったことを災害とか事故でしか処理する気が無いし。みんなが私達を無視するなら何をやってもいいよね。

 あ! 無視も何もみんな死んじゃったら何も無いじゃない。うんうん、だったらなおの事何をやってもいいよね! えへへ、私賢い。みんなも私の事に賛成みたいだし、イケイケやっちゃえで全速全身! ブクブクブクブク」

 地図上で点が移動する度にビーチの景色が変化してゆく。朝焼けから真昼、夕焼けに月明かりが照らす夜。空の状態はもちろんのこと海の向こうに広がる景色も、最初は孤島や岩場がまばらに存在していたのだが、それらはものすごい勢いで跡形も無く粉々に砕ける。柔らかい砂浜の周りに障壁でもあるかの如く、ビーチの景観と少女にダメージが加えられることは無い。

 続いてビーチから港町が見えてきた。対岸に立つ人々はそれぞれの手に銃やランチャーを持ち、戦車や戦闘機が飛びかう様子も見える物々しい雰囲気だ。少女はそれに気づくとけだるそうに「シッツシ」と振り払う動作をした。すると港は削れてコンクリートの下層の大地をむき出しにする。火器の弾丸は一発も通らず彼らは逆に砂浜と海岸の境界線で消滅。砂浜が海岸という環境を喰らうように景色が陸を飲み込み広がってゆく。

「キャッキャ!」

 少女は砂浜から見える景色と地図上の表示を見比べて手を叩いて喜ぶ。黒い点は海岸から陸上に位置を移し、景色はビル街に変わって行く。

「どこだー。みんなの事をいじめる悪い子達の場所はどこだー」

 黒点が移動する度に砂浜から見える街の景色は子供が積み木を崩すように崩壊してゆく。時折聞こえてくる悲鳴に少女はそれがどちらの存在か匂いを嗅ぎ取り、仲間だと分かると砂浜に招き入れ、そうでない者は無視する。心の中に響く多くの声に従って「自分たちが失って来た分を奪い返す」行為を繰り広げる。

「みんな見て見て! 私凄いでしょ! みんながそう望めば、私はなんでも出来るよ。だから安心して眠っていて。目覚める頃には全部がみんなの思った通りの世界に変わっている!」

 少女の中に飛び込んでくる仲間の数は増えてゆき、彼らの多くはこの大破壊に賛成していた。それがますます黒点の勢いを加速させる。黒点は陸地を横断し、第一の目的地である、ノヴァが局長を務めた機関の支部へたどり着く。

「キャッキャ! やっちゃうぞー!」

「あなたいい性格しているわね。表と違ってずいぶん表情が豊かじゃない。なに、あなたもよそ行きの仮面被っていた?」

「⁉」

 少女は振り向き、声の方向を探し始める。そんなはずは無い。仲間は自分の中に入れば眠ってしまうし、起きていたとしても自分の心の中は厳重に守って来たはず。誰も自分の中を土足で踏み荒らすことは出来ないはずだ。

「誰⁉」

 気のせいだったのだろうか。慣れない怪獣の姿を操作している中、誰かの心と混線してしまったのだろうか。

「こっちよ、地図なんて見ていないで前を向きなさいよ」

「ひゃあ!」

 テーブルの対面、そこには武骨な真っ赤な首輪を嵌めた黒髪碧眼の少女が立っていた。彼女はくたびれた様子でふらつき、宙を撫でるとパイプ椅子を出現させて白い少女の対面に座る。

「なんで! なんでなんで⁉ どうしてアイヴィーがここにいるの? クロウと同じで食べにくかったし、それに私の中は何人ものみんながいるのに、その中からどうやって私を見つけ出したの⁉」

「どうやってって……地道にあなたの匂いを辿って来たのよ。時折別な人の精神に飛び込んで面倒くさいことにもなって、ぶつかって、逃げ出して……結局上陸は止められなかったけど、最後の最後で間に合った。今日と言う日は科学の使徒に感謝ね」

 キメラ細胞を持つ私達は食べにくいんじゃなかった? アイヴィーはそう呟くとテーブルの上にある物を叩きつけた。

「私は……人類の進……化……」

 二頭身のライオンのマスコット。ボロボロな外見からはそれに似合う呻き声が繰り返し再生される。感覚を共有している二人はそれが女王に絞りつくされたノヴァの成れの果てだと理解出来ている。

「それはその人が私達の多くを奪いすぎて私達に近かったんだもん。それに外の世界の事、私達の目的地の事を知るためにはその人の知識が必要だった。だから搾り取っていいんだ!

 アイヴィーだってこの場所には用事があるでしょ? 私の力を使えば……一年経っていると難しいかもだけど、もしかしたら妹さんを生き返らせることが出来る。あなたが望めば私はすべてをあげることが出来るんだよ。だって私は女王だもの」

 白い少女・女王はアイヴィーに向かって両手を差し出した。砂糖細工のような繊細な指先。砂浜から見える蹂躙された景色や、体内に存在する患者たちの運命が少女の小さな手のひらの上に転がされている。この手を取れば自分もその運命に参加して彼女が言う所の「みんなの願い」を叶えることが出来るのだろう。しかし――

「……私はあなたを女王だって、都合のいい神様だなんて認めない」

 アイヴィーはその手を取らない。代わりに立ち上がると女王と砂浜から見える景色の間に仁王立ちで立ちふさがる。

「私は人間を代表してこのバカげた行為を止めさせる。それが私とブロッサムの意思。ここまで暴れたのならもういいでしょう。今すぐ怪人態を解いて全患者を解放しなさい! 人間が怪人を虐げて良いはずが無いことが分かるなら、その逆がなんで分からないの? これは命を分け与えるような献身なんかじゃない。一方的な破壊はお互いに何も生まないわ」

「これを見ても同じことが言えるの‼」

 世界が一瞬で暗黒に染まる。そして光りが差し込むと砂浜の景色は一瞬でモンストピアの内部へ変化した。これは襲われた患者たちの心象風景。誰も彼もが白山羊に襲われ、患部を奪われ、時には命を奪われる。

 いや、モンストピアだけでは無い。怪人病を発症してしまったがゆえに居場所を奪われた青年や、スラムでの生活を余儀なくされ当たり前の生活を奪われた老人、家族ごと迫害を受けて先祖代々の土地を奪われた令嬢、その他多くの人々が人間から何かを奪われ、復讐の種火をくすぶらせている。

「これはアイヴィーだって一緒でしょ!」

 女王は周囲にアイヴィーの記憶を再現する。妹が爆ぜた運命の日、家族を奪われた。キメラタイプ施術を受けたあの日、人間としての人生を奪われた。そして数々の苦難の果て、モンストピアでは約束と妹の尊厳を奪われた。女王に見せられなくてもアイヴィーはこれらの想いを自身に深く刻んでいる。

「確かに……今でも思うわよ。あの事故が無かったら家族四人で仲良く暮らせていたんだろう、手術に成功しなければこんな寿命縮めるような戦いに出なくてもいいんだろうって。

 でも、事故から目覚めて私が最初に感じたのは『生きていて良かった』なのよ。確かに全身細かな傷だらけになったし、食事量は何十倍に増えたし、フェーズ4と戦うと毎回大けがで痛くて仕方が無かった。挙句の果てに一年間妹をお預けにされたと思ったらすでに死んでいたですって。ここまで来るとひどすぎて笑っちゃうわ……。

 だからあなたがノヴァを酷い目に遭わせてくれたのは感謝する。あんな化け物、インジェクターが何本あっても絶対に勝てなかった。

 そして今回の事件は彼一人が原因よ。復讐したい気持ちは分からなくもない。私だって何度籠手でアイツの顔を凹ませてやろうかって考えていた。そしてそれは終わったのよ。それと罪の無い人々を襲うのはつながらないわ」

「つながるよ! みんな、人間達から酷い目に遭って来たんだもん。ただちょっと壊して同じ目に遭わせることの何が悪いの? アイヴィーだって復讐したいって思っていた通り、みんなもそれぞれの復讐がしたいだけよ。私はそれを叶えているだけ。人間に肩入れするあなたに怪人の惨めさは分からないんだ!」

「分かるわよ!」

 アイヴィーは怪人態の姿に変身し左手を宙に掲げると周囲の風景を変化させていった。

「何で……ここは私の中なのよ⁉」

「私達の、でしょ……。今私達はあなたの中で繋がっている。だから、都合のいい話だけであなたを満足させない」

 アイヴィーの水平に膨張した瞳が女王を捕える。瞳の奥の迫力に彼女は気圧され、首根っこを掴まれると小さな体はあっけなく持ち上げられた。

「…………」

 感染なんて存在しない怪人病のブロッサムの飛び散った細胞片を怖れて一向に解体工事が進まないアイヴィーの生家。「……公権力に身を売ったっ!」と罵倒されるウォリアータイプの戦闘状況。その他人間と怪人のはざまでアイヴィーが苦労して来た数々の様子が浮かび上がって来る。

「確かに惨めよ。でも良いこともあった」

 暗い風景に光が増えてゆく。それはアイヴィーとブロッサムが二人で怪人病を克服しようとしていたアイヴィーの中で最も楽しいと感じていた時期の思い出だった。

「確かに怪人病は適合出来なかったブロッサムの命を奪った。でも、結果論だけど今の私はブロッサムの怪人病が無かったら生きていない。そして、彼女との思い出があれば人間からの、怪人からの迫害があってもその程度のこと気にしなくて済む。もう二人で隠居出来ないけど、私の体の中であの子は生きている。それで私は十分なのよ」

「……みんながアイヴィーみたいに強いわけじゃない。みんながアイヴィーみたいに外の世界を受け入れられるわけじゃない。だからみんなモンストピアを作った。ここにいれば絶対に安全な場所、怪人たちの理想郷。でも……怪人が人間に配慮しているのに何で人間は私達を責めるの! みんなこんな理不尽に耐えられるわけないじゃない!」

「……なんで私が完全にあなたに魅了されなかったのか分かって来た気がする」

「……へ?」

 アイヴィーは女王の事を雑に宙に放り投げた。心象風景ゆえに女王は空間を操作して床との衝突を避けるものの、彼女がアイヴィーに向ける眼は何か信じられないものを見る目つきだった。

「さっきからみんなみんなって……あなたの意思はどこにあるのよ……! 私は島でのあなたの献身に尊敬していた。どんな相手でも親身に話を聞いて、ハードな作業も手伝って、襲撃の時も我先に能力を活かして命を分け与えて、同じ能力を持っていても、私にはそんな真似絶対に出来ないって。そんなあなただからモンストピアは穏やかな場所だって尊敬していたのよ。

 でも……ええ、あなたはいつでも患者の、怪人の目線で考えている。でも、それは今では復讐したいっていう大多数の人の意見に従っているだけ。途中で出会った人の中にはこんな事を止めて欲しいっていう意見の人もいた。少なかったけど……そんな人もいる。

 あなたの献身はどこから来ているの? この破壊は? 一体あなた自身は何がしたいのよ。私は確かに怪人病に、ノヴァに、色々振り回されて来た。でも、逐一自分の中で結論を出して戦って来た。怪人態この姿だって私。あなたの、あらゆる物体に変身できるあなたのその、ブロッサムの姿は一体あなたのどんな意思から来ているのよ!」

 周囲の景色が崩壊を始める。余分な装飾をはぎ取られたむき出しの空間。それはアイヴィーがクロウと共に迷い込んだあの暗黒の空間そのもの。景色の欠片が散り散りになる中で少女たちはぽつりと取り残される。

「怖かった……千年近く生きて来て同じような能力を持っていたのはクロウだけ。あとのみんなは出会ってすぐにいなくなっちゃう……。みんなを守るためには……私が、みんなが思う事を叶える必要があるって、守る必要があるってずっと考えて、そうしてきた。そうすればみんな私の下に集まってくれて一人にしないでくれる……。

 この姿だって、あの時アイヴィーの中に入って……好かれるためにイメチェンして……でもなかなか好きになってもらえなくて……嫌だよ……誰も私を一人にしないでよ……。もう、仲間がいなくなるのは、別れるのは怖いの! だから……」

 大粒の涙をとめどなく流す女王をアイヴィーは抱きしめた。目の前にいるのは妹では無い。しかし、彼女の体は自然と動いた。腕の中で縋って来る小さな体躯。これが本当にこの巨大怪獣を操作する本体なのだろうか。孤独に耐えかねて我を忘れた少女。千年の想いを全て受け止められる気はしない。けれど、少しでも気分を引き受けられればと彼女は肌を重ねる。

「ねえ、何でアイヴィーはそんなに強くいられるの? 私の細胞、あの濃度だと体が突然変異してどんな結果になるのかも分からないのに……」

「ああ、その程度のこと」

 アイヴィーは左腕を見る。精神世界であるにも関わらず色が黒く染まっているという事は現実の肉体にも何らかの影響が出ているという事だろう。果たして女王の怪人態から解放されたあと、自分は怪人態どころか人の形をとどめているのだろうか。怖いと言えば怖いが――

「あのね、仮にも私の妹づらするんだったら覚悟しておきなさい。妹がオイタをするならそれを全力で止める。それが姉よ。そして――」

『いつか怪人と人間が手を取り合えたらいいのにね』

 アイヴィーは女王を一度離すと、今度は不揃いな両手を彼女の手と重ねる。

「――困ったときは立ち止まって、支え合って、一緒に答えを見つけるのが姉よ。まったくそんな顔をして……私を誘惑したいんだったらせめて周りに左右されてもいいけど最後は自分の頭で考えて行動しなさいな。

 こんな真っ暗な空間で多数決なんて体に悪いわ。あなたはブロッサムと違って体を自由に動かせる。引きこもるのも悪くないけど、たまには外に出ないとマジで、頭の中が埃っぽくなるわ」

「……ぷっ! キャッキャ! それって機関での実体験? こんな非現実的で大スケールの体験をしておきながら、アッハハ、生活の話と比べちゃうんだ! キャッキャッキャ‼」

「私がこの体になってからは毎日が非現実的な生活の場よ。

 ……そうだ、機関の話ついでにもう一つ面白い話があるわ。私が働いていた部署では年々怪人犯罪が上昇傾向にあったわ。それについて機関も詳しく研究していて――腹立たしいけど自称科学の使徒の言動は役に立つわね――あと数十年もすれば怪人病が全人類発症するってシミュレーションがあるそうよ。

 あなたは千年待てたんでしょ? あとたった数十年で地上は気づけば怪人たちの世界になる。今度は少数派になった人間が集まってどこか小さな島でも借りて理想郷を作るんじゃないかしら。そうなればあなたは『みんな』に困ることが無くなるわ。そんな瞬間がもうすぐ来るとして、あらかじめ人間を間引くのは結果将来的な仲間の数を減らす事になる。あなたが手を下すまでも無くここは怪人たちの居場所になるのよ。その瞬間をその目で見てみたいと思わない?」

「…………うん。その話、乗った」

 ガラガラと巨大な岩石が落ちるような衝撃が空間全体を襲い始める。破壊の意思を失い、女王が怪人態を解き始めたのだ。アイヴィーはそれを感じ取ると自分の肉体が再び溶け出す感覚を覚えた。

 後は女王次第か。まったく、強烈な妹もどき相手に大立ち回りだったわ。実際の現場でも介助師の人たちって患者に対してこんな風に接しているのかしらね。しばらくの間は怪人犯罪も介助もこりごり。色々と解放されたわけだし、ゆっくり休もうかしら。薄れゆく意識の中、アイヴィーは女王と目が合った。感覚を共有せずとも分かる決意の表情。そこにはこの場を治めようとする緊張と、外の世界での新たな一歩を踏み出そうとする勇気が現れていた。

 妹と被るその表情。女王が笑顔で一歩を踏み出した瞬間彼女も満足げに笑い消えてゆく。

 同時に、街で暴れていた巨大怪獣はその巨体を止め、黒い波となって国中に広がり、霧消した。後には爪痕が激しい瓦礫だらけの町と、対照的に無傷な人々が空を見上げていた。その中には白いホイップクリームのような装飾を施したロリータファッションに身を包んだ少女が立っていて、雲一つない快晴の空を見上げている。

「お久しぶり。そして……ただいま」

 彼女に続いて制服姿の老人や左腕がマジックハンドになっている白衣姿の医師、他にも異形の部位を持つ怪人たちが集まって行く。

 この日モンストピアは消滅した。怪人たちの理想郷は夢となって霧散した。

 しかし、怪人たちの瞳はまだ見ぬ未来に向かって輝いていた。それを率いる女王が街へ最初の一歩を踏み出す。また瓦礫の中から始めよう。何も無い所でも、仲間がいればもう一度理想の世界を作り出すことが出来る。

 この日モンストピアは消滅した。けれど怪人たちは理想に向かって歩む事を止めない。

『いつか怪人と人間が手を取り合えたらいいのにね』

 誰が言い出したのか分からない。しかしその言葉は女王の中にいた怪人たち全員が共有しこれからの基本方針になっていた。

「あなた、大丈夫?」

 瓦礫の中、蹲る少年に女王が手を差し伸べる。怪人たちも彼女に倣い怪人、人間の区別なく救助活動を始めていた。それは次第に両者を巻き込む大きな助け合いの輪に変わり気がつくと双方の壁は取り払われていた。

 女王は自分に大切な事を教えてくれた彼女の事を思いながら救助者を癒す。新たな理想郷が生まれる日はそう遠くないのかもしれない。


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