こんにちは。
夜の雪。第三者視点でのパターンでした。
青の雨、赤の雪、色んな雪があっていいなと思ったのですが、美冬が「白い雪に戻したい」と思っているということは、僕達が知っているあの普通の雪が無くなってしまった世界なんですね。悲しい。
学生時代に夫に見せた写真が、秋人のものだとしたら、妹が世話になったお礼に、写真をくれたってことですか?
美冬と夫が出会い、結婚するきっかけにもなった、夫にとっても大切な思い出をくれた秋人へ思いを馳せたら、涙してしまうのも仕方がありませんね。
赴任先、「雨モード」「雪モード」で、一括スイッチにしてほしいですね。不人気の地域の施設だからかもしれませんが、雪の研究に来ているなら尚更不便です。二人の共同作業を表す、簡単な導入部分としては最適ですが(メタ)
短くまとまっていて、研究者のような語り口調もSFにマッチしていて、男にとっての時間の経過の仕方を感じ取れた気がしました。
ありがとうございました。
作者からの返信
酸性雨がーーーーっ! と騒がれまくった世代ですんで(笑)。
学生時代に北陸や北海道に雪のある季節に行ったことがありまして。あの白さは雪無し民にとっては強烈だったんですね。そうですね。写真はそういう感じです。
窓に関しては…… 途中まで現代ものか? と見せかける部分もあった+「そこまでこんな僻地に金かけてやれねーわ!」とされてしまったのかもしれません(笑)。
自分は美冬視点には到底なれませんので、こういう手法で逃げました(笑)。でも効果あったならありがたいです。
ありがとうございました。
編集済
企画から拝読しました。
すごいですね………! 短い物語でありながら、きっちりと重厚なSF小説になっています。おもしろかったです!
<窓の外の雪はひらひらと舞いながら落ち、地面に散らばった落ち葉や、しまい忘れ去られている金属製のシャベルやバケツを腐食させていく。
酸性雪っていう設定が良いですよね。静かに世界を蝕んでいく雪の描写がとても印象に残りました。
作者からの返信
何せ、光化学スモッグやら酸性雨を散々聞かされてきた世代ですんで!(笑)
でもどうやら攻めてきたのは特撮的ですが。
雪が降らない地方なんで、基本的にひらひら舞う風花系しか雰囲気が判らないのですよ。まあですので、いっそのこと、と!
ではでは感想ありがとうございました!
まだ存在しないものを、圧倒的存在感で描ききるSF作品的描写力が強い光を放っています。雪の描写がほんとうに秀逸です。実際にこんなものが降ってきたら、たまったものではないのですけど。
雪を溶く熱が、輸送機の熱源というのがどこか切なくて印象深いです。この世界では雪は、人間を傷つける役回りということを考え合わせると、なおさら。
スケールのある良いSF作品でした!
作者からの返信
雪の降らない地方の人間の回避策でもありますが(笑)。
本当にこんなのが降ってきたらたまったものではないです。
ワタシの世代だと、酸性雨というのが結構頭の中に根付いてしまっていまして、その延長線につい出てしまうのだと思います。
あとは古典SF的手癖で。
ありがとうございました!
此度、企画にご参加頂き、ありがとうございます。
端正に仕立てられた文字で送られるSF。その設定と、心温まる雪のエピソードなのにどこか寂しげな、地域の描写。雪に色があるという解釈の提供は、非常に意味が大きく、またチャレンジングだったと思います。
筆致企画につき、何かしら残させていただきます。
▶同じ様に官吏となり、とんとん拍子に出世、結婚の直前には同じ場所の直属の上司だった。
この表現が少しわかりにくかったです。そこで目が止まってしまいましたので、私のような人が他にもいたらもったいないと感じます。よりわかりやすい表現(妻の方が上司であることも含め)を用い、全体の丁寧さと合わさた方が良いように感じました。
また
▶駐屯地近くまで移動してみた。
の最後の「みた」が、登場人物の思慮深さを損ねてしまう表現に感じました。なぜそこにいたのかは読者の想像にまかせつつ、何らかの意味を持ってそこにいた、という方が、良いと感じました。
~~訪れていた。とか。
また作風だと思うのですが、登場人物の感情の動きが少しあっさり気味に感じました。任務についている訳なのでその雰囲気は素晴らしいのですが、その任務の中で見える人間らしさのようなものが、もっと見える描写、セリフがあると良いと思いました。
また、彼が目指す故郷についても、もう少しだけわかりやすい表現が欲しかったです。
読者の想像の余地を残しつつも、しかし意図はしっかりと伝わる(これは読書なれしていない世代に向けても)あると良いと思いました。
そうすると、SFという敷居がぐっと下がり、その素晴らしい世界観により没入できると思いました。
本作はまず世界観設定が素晴らしく、やや殺伐とした雰囲気の中で、人間が描かれていて良いと思いました。文章は端正で丁寧、文法も守られており、読みやすかったです。
これら要素をこの短い文字数に落とし込む技術に感嘆いたしました。
此度、自主企画にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。
作者からの返信
ご指摘の二箇所の前者に関しては他の方からもご指摘があったところ……
一重にワタシの手癖の甘さでございます。後者合わせてちょっとだけ修正してみました。引っかかりが少なくなればいいんですが。
登場人物の感情については…… これはもうどうしようもない部分で。
男女間の感情が判らないというのが根っこにあるのでつい、あっさりにできるとところはしてしまう、というのがあります。
判りづらさというのは昔から投稿すると言われるところでして。「あんたが判ってても読んでるひとには判らない」というのは散々言われてきた訳ですが、やっぱり手癖にすると出ますね……
故郷は。やっぱり迷いは読み取られますね。具体的な故郷というのは行ってしまう人に関してはあまり考えていなかったというのが事実です。設定はあっても彼がどう考えていたか、とは。
かと言ってあまり裏でこういう設定だったよ、というのはこの短編については言わないほうがいいかな、と思うので裏話はつけませんでした。
というより、そもそもこの美冬と秋人「で」作ることから逃げてモブ視点になっていることで弱点は丸わかりなのですが……
文章については。
いやもう本当にありがとうございます。長年数重ねてきてこれであかんかったらワタシも駄目ですから……
先日はコメントを頂きありがとうございました。
こちらの御作品は企画が始まって早々に投稿されていて、しかもジャンルがSFとなっていたので、「私もSFでいこう!」と勝手ながらとても刺激を受けさせて頂いていました。
他の方のコメントと重なってしまいますが、これほど少ない文字数(と、投稿時間)で、質量感のある世界観と、捻りのあるドラマが描かれることにびっくりでした。
地球ではない異星の光景や環境に思いを馳せる時、例えば「(酸などの含まれない)白い雪」も含めて、
日常の常識や風景、なんやかんやある人生を相対化して、自分ごととしてイメージすることができる……
個人的にそんなところがSF作品の素敵な魅力のように感じているのですが、まさにそのような素敵な短編だと感じました。素敵な御作品をありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
そこまで言われると「手癖で書くとああなるから」と言うだけなのが何となく照れます。
SFはもうもの書く時の原点ですので、格別にジャンルを指定されなればまずそれになってしまいます。前に「性癖」の時にもそのくらいでさくっと作った記憶が。
2000字前後(原稿用紙換算5枚)は書き慣れているので元々早いんです。お題が合ってネタが浮かべば。ただその周波数が合うことがあまり無いのでショートショートが少ないんですが。カクヨムはそういうことを試して批評できうるところが面白いですね。
そちらのシンゴジラ的のおはなしの完結も楽しみにしております。
第三者の視点で語られるのいいですね。雰囲気は昔のOVAって感じがします。外伝エピソードみたいな。
装甲兵がスーツなら「第二の装甲」って感じのロボットアーマー装着して侵略者と宇宙戦してそうな妄想がすこぶる。名前的にラウンドムーバーみたいなバーニア着けてそうな。
あ、すいません調子乗りすぎました。こっち系も好きなものでつい。
失礼しました。
作者からの返信
おそらくそこはワタクシがボトムズ好きという辺りがw
ラウンドバーニアという名だとバイファムにそういう機種なかったかな……
昔のOVAはあまり見てないんですが、80年代ロボット物大好き+青春を通った時期だったので! 何かもう骨身に染みついているんですよこの辺りのSF!
なので手癖で書くと()
企画から来ました。失礼します。
雪に対する思いが込められていますね。SFらしい独特の設定で、それぞれの未来を見られた気がします。
美冬と秋人以外からの視点で二人の関係を見ることができて新鮮でした。
美冬さんが夢見る雪を取り戻してほしいですね……!
私の理解力がないので、2つ質問させてください。
>でもそんな仕事には適性が無いって出て」
「僕に会った、と」
→元々、美冬が上司だったという描写があったので、主人公の上司を美冬が勤めていたと思っていたのですが、どうなのでしょうか。仕事をやめて主人公と会ったのならば、秋人の上司を美冬が勤めていたのでしょうか。
もう1つ疑問に思ったのが、秋人は美冬が近くの官舎にいることをどうして知っていたのか。二人は連絡を取り合うような関係ではなかったんですよね……? 軍隊の下部の者でも情報を得る術があるのかわからなかったので、上げさせていただきました。
きちんとした世界観なのでもう少し情報をいただけると嬉しいです。
長文、失礼しました。
作者からの返信
アドバイスありがとうございます。
あちこち微妙に修正してみました。以前に文章配分のバランスのこともありましたので、両方。
前者の質問には一応お答えできる様な形になったと思い…… たいです。
後者に関しては…… ご都合と言われても仕方在りません。何かしらの手段があったとご推察を……
短い文字数で、この重厚な世界観。
お見事です☆
作者からの返信
ありがとうございます!
ショートは勢いと思い浮かんだ世界構造が命!
白い雪という失われた風景と、過酷な旅路に出発する秋人。
〝戻らないだろう、故郷。〟というのも二重の意味になっているような気がして、切ない余韻があります。
作者からの返信
おおっと作者が考えなかったことまでありがとうございます!
雪はそちらの方が大陸とかで書きそう……
関係ないけど「戻れない故郷」という意味では
https://www.youtube.com/watch?v=5dwTJfRMgvg
この曲がおすすめ。テーマは亡命者らしいんだけど、個人的には傭兵のイメージ。
あ、https://www.youtube.com/watch?v=MmPIvrIRTb0 の15:57あたりからが原曲。
SFでくるとは、意表をつかれました。
ここは、未来の地球でいいのですよね? 秋人がむかうのは、月面の戦場。
短い文字数で、世界観がつくりこまれ、未来の雪の情景が目に浮かぶようでした。
>コンテナハウス本体ははこの地の雪に対抗できる
ここ、「は」が一個多いです。
前半の窓の説明、この文字数では、長いかなと思いました。
作者からの返信
あわわわわわ。
修正いたします!
なるほど、やっぱり自分で文字数決めて書かないとバランス崩れますね。
精進します!
そう、未来の地球です。
なおかつ異世界とありますが別に異星人でもいいんです。
「故郷は地球」はウルトラマンのジャミラの回のタイトルから来てますし(笑)。
はじめまして
ゆあん先生の企画参加作品ということで、早速読みに来てしまいました
最初は?
なんで青い雨? 赤い雪?
でも、物語は凄く綺麗な描写でここはどこ?
と思ったら、装甲兵
はっと、させられたSFなんだと
一気の発送転換もう一度最初から読み直して納得
おかしくなった大気による異常気象
彼はもう戻れないのですか?
白い雪を取り戻して欲しいです
作者からの返信
感想ありがとうございます!
長い戦争で歩兵ですし。まず戻れないでしょう。
それに……
そこから先の戦争に関しては、さすがにこの世代では難しいかな、と。
向こうは向こうの生存がかかってますし。
それはまた想像のままに……
おはようございます。企画から参りました薮坂です。
これは珍しいタイプの「雪を溶く熱」ですね! 淡々とした語り口がこの作品に見事にマッチしていて、ぐいぐい引きつけられました。このリーダビリティ、お見事です!
切ない物語の始まりを彷彿させ、続きを読んでみたいなぁと思いました。しかしここで物語が綺麗に閉じられているので、その手腕も素晴らしいと思います。
大変勉強になるお話でした。面白かったです!
作者からの返信
ありがとうございます。手癖で書くと切ない話になってしまう習性でございまして(笑)。
直接的な現代男女ものが苦手な結果の書き方ですが、お気に召していただければ。
続きは無いのですが、秋人側の話をまた彼の同僚視点で書けたらとは思うのですが、期間が間に合うか!