第3話 こじらせた
ようやく在宅勤務が終わり、二ヵ月ぶりで仕事先に出勤。
すると部長さんが頭を抱えてる。
「すでにコロナ回復後へ向けて、ライバル社はリゾート地での事業展開を始めていると言うのに、わが社は……」
突然、オフィスの窓に暗幕が引かれて照明が落とされ、投光器が室内を照らす。
そして歌いだす課長以下。
「そんな部長の~ために~♪」
踊り出す係長以下。
「私たちが~ビジネスを~自作自演~♪」
経理のA子さんが扮する受付嬢。
「いらっしゃいませ、当リゾート営業所へ」
どうやら、在宅勤務の間に何かをこじらせたらしい。
部長さんの残り少ない髪が、はらりと抜け落ちた。
みなさん、そろそろお仕事しましょうよ。
そう思いつつ、お昼になったので部長さんを食事に誘った。
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