帰り道
正成
第1話
これから僕が話すのは1人で帰る帰り道での出来事だ。
と言っても特に何か事件が起こるわけではない。ただ男子中学生の味気ない下校の話だ。
忘れていたが僕の名前は伊曾乃レイだ。いそのと聞いてどこかの海産物一家を想像しただろうが、僕とあの家族は関係ない。
そもそも漢字が違う。因みにこの事で友人によくいじられる。
さて少し疑問に思うかもしれが、何故友人がいるにも関わらず一人で帰ってるのだろうと。
理由は簡単で僕の彼女アスカとデートがあるので急いでいる。
読者諸君はここで「サザエさんだけでなくエヴァ要素も入れるのかよ」と思っただろう。
仕方ない作者がこれくらいしか話伸ばし方を知らないからだ。
作者?僕はいったい何を考えているんだ?ここはリアルだよな?
まぁそんな事はほっておいて彼女の話でもするか
僕の彼女はおとなしい清楚な子だ。え、ツンデレじゃないのかって残念だったな。
....どうしよう彼女の説明が10文字程度で終わってしまった。
ん、メールだ「架空の彼女を考えるのがどんだけ辛いか考えろリア充」
「どうしたんだmarashige(筆者)こんなメール送ってきて架空の彼女?何を言っている?」
普段話さないやつからのメールだと思ったら、内容が理解できない。
よくわからかったから、僕は彼女とのツーショット写真を自慢気におくってやった。
その時だった、メールを送っていたせいで前を見ていなく車にはねられた。
こんな痛い思いをしたのは小学校の時に好きな子にフられた時以来だ。
もっともこっちは精神的ではなく身体的に痛いのだが。
ヤバイ、そんな事を考える余裕すら無くなっていた。
目を覚ますと僕は病院の一室に居た。
継続的に痛みが針のように刺してくる。この怪我じゃ当分ヤれないなぁと考えていると。
医者と警察の状況説明を受けた。親が僕の居る部屋に入ってきた。
部屋に入る時点では穏やかだった両親が怒りに満ちた顔で僕を説教した。
メールを自転車に乗っている時にしていたことでうっかり赤信号を渡ったことは特に怒られた。あの時の怒りと心配に満ちた顔を僕は忘れないだろう。
話のまとめに入ろう。僕は事件には無縁だと思っていたが、どうやらそういう事はないらしい。誰だって事件には隣あわせという事いや、目先の幸せばっかり見ていると足元をすくわれるそんな事を学んだ。
僕が話をまとめていると車で僕を不幸にもひいてしまった家族が謝罪に来た。
そして僕は目を疑った。その家族の中に...アスカが居たのだ。
話は一旦切り上げようどうやら簡単に話をまとめさせる気は無いようだ。
帰り道 正成 @marashige
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。帰り道の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます