終章 その6 緑川紅宇 『異性が異性のアイデンティティを認める行為、だよ。』
くぅ、唐突ね。
返答に困ったわ。
アタシが
おカネ稼ぐ手段だよ。
アンタ
部活の後で三時間働いて、やっとブラシパッド一枚買える程度。
カーリングシート一面一時間、取れるかどうか。
コーチ代にもなりゃしない。
アンタに言いたかないケド、うち母子家庭だし。
でも、
恋愛通り越して
文化的な差別をしない。
ジェンダーレス、ジェンダーフリー…どっちだっけ?
まぁ、イマドキ女らしいとか男らしいって時代遅れだと思うけど、ね。
心がね。
相手を異性として認めて扱う最たる例ってコトだろ?
男と
だから気持ちイイのかな。
それこそ
でね、アタシも相手を認めてあげるの。
ヤリたいだけの
男として、さ。
認めてあげるの。
それにさ。
相手に裸を見せるんだから、カッコいい身体してないとって気を付ける。
身体のケアもそうだけど。
カッコよく。
綺麗でいる。
相手の為にも自分の為にもね。
きっと誰にも見せなくなったら、怠けちゃう。
なんでおカネ受け取るかって?
ぶっちゃけ生活費…だけど。
でも契約かな?
ソレを渡して受け取ることでそれ以上何も言わない。
言わせない。
その為の、おカネ。
時々自分を小間切れで売ってるみたいで悲しくもなるけどね。
…イギリスってさ。
個人で
ソレってアリだと思うけどな。
陰でコソコソやるから歪むんだよ。
なんで日本はダメなんだろね?
きっとムッツリなヤツが真面目ぶって
どうせ
スケベなヤツがきちんと真面目に
…ヤダヤダ。
何、語っちゃってるだろ。
アタシ。
居酒屋でくだ巻いてるみたい。
何よ、その顔は?
アンタ、アタシがただの
アンタね、もう少し他人に
…ねえ。
私のシてるコト、汚いのかなぁ…。
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