第2話 ガイド
ミラと会う1週間前
ノブは、辺り一面が真っ白な場所に来ている。非現実的な場所であることはすぐに分かるがここがどこなのかノブには検討が付かなかった。
「ファイナルクエストへようこそ」
突如、女性の声がしたのでノブは声の方へ顔を向けると金髪でスレンダーな体形のお姉さんが立っていた。
「佐藤信之さん あなたはスマホを覗きながら駅のホームを歩いている途中に誤って転落して気を失っている間に電車に轢かれて死亡したわ。」
「え! 俺、死んだんですか?」
「そうよ 享年18歳よ。」
「あ、思い出した。スマホのゲームに夢中になっていて足を踏み外してあヤベーと思ったんだ。
あっあなたは、女神様ですか?」
「いいえ違うわ。単なるガイドよ。みんなからはガガと呼ばれているわ。」
「これから俺はどうなるんですか?」
「あなたはこれからファイナルクエストと言うゲームに挑んで貰うわ。このゲームは今まで一人しかクリアしていないとっても難しいのよ。」
「チートは貰えるんですか?」
ノブは少し戸惑いながらも少し期待のある顔でガガに質問する。
「チートは貰えないわ。」
「それとこのゲームをやらないという選択肢ありますか?」
「ここにあなたの魂があります。このゲームをやらなければ、あなたの魂が消滅するだけよ。どうする?」
ガガは質問するのを分かっていたのか微笑みながら言った。
「すみません、やります。やらして下さい」
ノブは、自分が言っている意味を理解しゲームを始めることを考えた。
「そう分かったわ。一つ教えて上げる。このゲームには制限時間があるわ。時間切れになったらあなたの魂は消滅するわ。」
「わかりました。なるべく早くクリア出来るように頑張ります。」
「そうね。その方が良いわよ。
ではゲームを始めるわよ。逝ってらっしゃい」
ノブは直ぐに目の前が真っ暗になりどこか違う場所に移される感覚に襲われたのであった。
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