記憶を辿り、運命を繋ぐ物語。救われる死。救われない生。世界の醜さと美しさが同居したような、奥行きのある作品。命は脆く、崩れやすい。それでもまたいつか、巡り巡って出逢えたのなら。気持ちを伝え合えたのなら。きっと雨は上がり、晴れ間が覗く。夏の香りの溶け込む鎮魂歌。