生物災害07

「(大きさは、ざっと一千メートルってとこかな?)」


 絶え間なく押し寄せてくる数百度の熱波。七年前ならとっくに炭化してるであろつ灼熱の中で継実は、遥か遠くに見える『大蛇』の大きさを目視により推し量る。

 ミュータントと化して、様々な生物が巨大化した。ゴミムシだって数メートルの巨躯を有し、ツキノワグマが三メートル超えの体躯を手に入れ、クスノキが五十メートル超えの巨木となる。超常の能力を利用すれば、確かに大きな身体は容易に手に入るだろう。

 しかしそれを差し引いても、一千メートルもの体長はデカ過ぎる。この地に生えている巨木すら百数十メートルなのに、それを軽く十倍超えの体躯など、果たして本当にこの星の生態系の一員なのか怪しいぐらいだ。

 そもそも姿形が、継実の知る大蛇とは程遠い。確かに手足は生えていないし、細長い身体をしている。頭近くの胴体が幅広く左右に広がっていて、コブラと似たような形態だ。しかしコブラ、いや、普通のヘビはそんな左右に広がっている胴体部分に二本の巨大な背ビレなんて生やさないし、ましてや広がっている場所の両側に三本ずつ肋骨を広げたかのような棘なんて生えていない。

 それに頭の形がヘビらしい丸みと愛嬌のあるものではなく、古生代に絶滅したティラノサウルス染みていた。半開きの口にある歯は二本だけだが、盛り上がった皮膚が硬質化していて、やはりティラノサウルスが如くずらりと並んでいる。小さな鱗に覆われている身体は翡翠色に輝いていて、そもそも全身が眩く発光していた。

 何もかもがヘビとは言い難い。しかしその長大な姿は、やはり大蛇と呼ぶ他ないだろう。一体どんなヘビが進化したらあんな姿になるのか、見当も付かない。

 一つだけ確かなのは、あの大蛇が継実達の感じた『力』の発生源だという事だけだ。


「で、で、でた、出鱈目、過ぎます……あんなの、だ、だって……」


「まぁ、信じられない気持ちは分からなくもないけどねぇ。否定するぐらいじゃ消えてくれないでしょ、アレは」


 最早存在そのものが受け入れられないのか、ミドリの口が紡ぐのは拒絶の言葉。しかしモモが言うように、あの大蛇はこちらがどんな意思を持とうとお構いなしに存在し続けるだろう。

 何より大蛇はこちらに向けて、ゆっくりとだが進んでいた。あまり悠長にはしていられない。


「(つーか、アレどんな仕組みでこっち来てんの?)」


 大蛇は海面上を滑るように移動している。陸地近くの近海ならば水深などたかが知れているが、大蛇が居るのは島から遠く……恐らく百キロほど離れた遠洋。そこの水深がどの程度かなど継実は知らないが、恐らく数百メートル以上あるだろう。絶対に浅瀬ではない。

 にも関わらず大蛇の身体は殆ど沈んでおらず、水面の上に出ていた。実は発泡スチロールほどの密度しかなくて、水よりも比重が軽いのか? そんな予想は、大蛇の腹が接している腹部を見れば間違いだったと分かる。

 大蛇と接している海水は、猛烈な勢いで沸騰していた。

 恐らく体表面から途方もない高熱を発しているのだろう。その熱量により海水が猛烈な勢いで沸騰。生じた気流や圧力により浮上しているのだ。その時に発した熱の一部が、今も継実達に襲い掛かる熱風の正体だと思われる。それに先の豪雨も、蒸発した大量の海水により形成された雨雲が原因か。

 攻撃でもなんでもない、ただ移動するためだけの力……その余波だけで大蛇はこの辺りの天候すらも変えてしまったのだ。いや、被害はそれだけに留まらない。数百度の熱風を絶え間なく浴び続けた事で、熱帯雨林に積もっていた落ち葉などが発火。継実達の最後で轟々と音を鳴らし、巨大な森林火災が起きている。ミュータントとなった植物達は平然と立っているが、七年前の植物なら何もかも焼き尽くされていただろう。

 全く以て――――迷惑極まりない。


「(そう何度も諦めるもんかっつーの!)」


 神にも等しき所業を前に、されど継実は不敵に笑う。

 勝てるとは露ほどにも思わずとも、最早心は挫けず。生命というのは慣れるものなのだ……いや、これもまたミュータントの生存能力というべきか。七年前の普通の人間なら、こうも簡単には気持ちを切り替えられなかっただろう。

 いずれにせよ最早継実は怯みもせず。むしろ熱波のお陰で視界が利くようになったと前向きに捉え、生き延びるためのヒントを探す。とはいえ洞窟の前の海は岸壁の向こう側。覗き込んでみたところで見えるのは、沸騰して煮えたぎる海水ばかり。ここまで大蛇の熱が届いている事は分かれども、それ以上の知見は得られそうにない。

 

 継実はそう考えるに至った。


「みんな! あっちに行くよ!」


「良いけど、なんか作戦がある訳?」


「ない! けどもしかしたら、上手くいく!」


 堂々と確信がない事を告げれば、モモからは「そりゃ頼もしいわね」と呆れたような答えが来る。されど継実が手を引けば、彼女は全く抗わない。

 モモに抱えられているミドリからも異論は出ず。不安げな顔をしながらも、ぎゅっとモモにしがみつきながら、怖さを抑えるように唇を噛んでいた。

 任せとけ。

 確信なんて未だないまま、けれども力強く継実は胸の中で相槌を打ち、『目的地』目指して駆け出した。


「(あのヘビは、やっぱりこっちに来てるか……!)」


 走る中で継実はちらりと大蛇の様子を窺う。進路は全く変わらず、このニューギニア島を直撃するコースだ。

 しかし動きはあまり速くない。

 勿論巨体故に、時速に直せば相当なスピードは出ているだろう。が、それだけだ。継実が目視で計算したところ、出している速さはほんの時速一千キロ程度。音速になるかどうかという速さで、確かに速いのだが……島まで百キロ離れていると仮定すれば、島到着まで六分ほど掛かる計算となる。

 七年前なら六分で一体何をどうしろというんだと思っただろうが、今の継実達にとってはかなりの長さだ。本気で走れば秒速四キロぐらい簡単に出せる。そしてのんびり散歩気分だった今日の継実達の移動距離は、全て合計したって五十キロにもなりはしない。直線距離なら精々十キロあるかどうか。二秒もあれば『目的地』まで到着可能だ。

 何より大蛇は恐らくこちらの存在など見向きもしていないし、気付いてもいない。つまりわざわざ攻撃してくる事などあり得ないのだ。精々数百度の熱風が吹き付けるだけで、そんなものはこの身体からすればそよ風みたいなもの。

 何一つとして問題などない。

 ――――それは冷静さを取り戻したからこそ抱く、合理的確信。けれども本能は、合理性屁理屈の下でこう叫ぶ。

 あれはそういうものを気紛れ一つで全部ぶっ潰す、正真正銘の『インチキ』だと。


【つつつつぐ、継実さん!? ヘビ! ヘビの方!?】


 ミドリからの脳内通信。超光速の情報の中でどもりながら、彼女は継実に大蛇を見るよう促す。

 何があったのか。継実は言われるがまま大蛇の方に目を向けた。

 ――――大蛇の姿は見えなかった。

 しかし奴が今までのコース上から移動したという訳ではない。恐らく今も変わらず、なんの憂いもなく奴は進んでいる事だろう。そして姿が見えなくなった理由は実に単純なものだ。

 巨大津波が生じたからである。推定高度の。


「って、何あれェ!? え、なんであんな大津波……!?」 


【な、なんかあのヘビ、さっきくしゃみっぽい動きしてまして……】


「え。じゃあアレ、鼻息で立った波?」


 困惑する継実にミドリが目にしたものを答え、一緒に通信を受け取っていたモモがそんな反応をする。

 成程、やはりアレは神様ではなく生物なのだろう。でなければくしゃみなどする筈がない。

 だがいくらなんでも規模が巨大過ぎる。白亜紀末期に地球に落ち、恐竜を絶滅させた巨大隕石も津波を引き起こしたと言うが……その津波の高さでも三百メートル程度だった筈だ。くしゃみ一発で巨大隕石を遥かに凌駕する津波を引き起こすなど、規格外にしたって限度がある。


「(いや、落ち着け! ただの大津波なら問題はない!)」


 自分達の身体能力なら、津波に呑まれる事はそんなに怖くない。水を分解して呼吸だって出来るし、引き潮で土砂や瓦礫(になるような文明的建造物など残っていないが)に襲われても傷一つ付かないだろう。難なら空でも飛んでしまえば簡単に躱せる筈だ。

 だから津波により引き起こされる事象そのものは、大した問題ではない。重大な問題は別にある。

 速度だ。

 継実の目で見る限り、大蛇が作り出した津波はもの速さで迫っているのだ。

 恐らく『鼻息』により飛ばされてきたのだろう。体長二千メートル近いミュータントのパワーなのだから、それぐらいあるのはなんらおかしくない。おかしくないというだけで何もかも受け入れる事が出来たら、なんの苦労もないが。


「(兎に角、一番に対処すべきは防御!)」


 津波は怖くない。だが秒速十五キロで飛んでくる数億トンの『質量』はミュータントにとっても普通に危険だ。この物理的衝撃に耐えねばならない。


「モモ! 毛で守りを固めて! 私が援護する!」


「任せなさい!」


 継実の指示に答えたモモは、その身体を構築している体毛を伸ばす。

 継実はすかさず走るのを止め、しゃがみ込む。モモの体毛が自分達をぐるりと取り囲み、繭になったところで継実の能力を発動。モモの展開した体毛に、空気の分子を詰め込んで補強する。

 準備を終えるまでに掛かった時間は三秒。秒速十五キロ超えで飛んでくる津波がやってきたのは、その直後の事だ。


「ぐ、うううぅゥゥゥゥッ!」


 モモが唸りを上げ、繭のように展開された体毛がギシギシと軋む。物理的衝撃に滅法強い筈のモモの毛が、悲鳴にも似た音色を出したのだ。超速でぶつかる大質量というシンプル過ぎる一撃の、圧倒的破壊力が窺い知れる。

 しかし此度は継実の補助がある。空気によって編まれた体毛が崩れないように、或いは崩れたところを戻す手伝いもした。モモ一人では耐えられなかっただろうが、継実と一緒ならこの破滅的衝撃をやり過ごせるのだ。


【た、大変です!? 第二波が来ます!】


 いや、三人いなければ、と訂正しておく必要があるだろう。


「二波ぁ!? アイツ何回くしゃみしてんのよ!」


【くしゃみじゃありません! 海水が押し出された事で出来た穴に、周りの海水が流れ込んで出来た津波です! くしゃみで出来た真空地帯に流れ込んだ空気もあって、こっちも秒速十キロぐらいの速さがあります!】


「何処までも規格外……!」


 悪態を吐く継実だが、口許には笑みが浮かぶ。

 第一波が通り抜けたのだろう。モモが展開している体毛に掛かる圧が急速に下がり始めた。

 そして間もなくやってくる、強烈な『不意打ち』。

 ミドリの助言がなければ突き崩されていただろうそれも、分かってしまえば一波よりも弱い津波でしかない。より強い第一波で掴んだコツを活かせば、なんの脅威にもなり得なかった。

 ミドリから第三波を警告する声はない。第二波も過ぎ去ったのを圧力で察知した継実はモモと目を合わせ、無言のままこくりと頷き合う。

 モモが繭を解くのに合わせ、継実も能力を解除。もう一度目的地に向かおうと継実は駆け出そうとする。

 しかし走り出す歩みは再び阻まれた。

 今度は迫り来る、灼熱の暴風によって。


「ぐぅっ!? さっきまでとは、全然違う……!」


 吹き付ける風によって継実は足を止めてしまう。

 風の強さもさる事ながら、熱量が先程までとは全く違う。感覚的には、既に一千度近いのではないか。

 見れば随分と大蛇が島に近付いてきていた。自分達が津波に耐えている間に詰められたのだろう。勿論肉薄されているほど近くはないのだが、熱を受ける面積は二次元的なもののため、そのエネルギーは距離の二乗に比例して減衰している。つまり距離が半分になれば、受け取るエネルギーは四倍になるのだ。

 継実達が踏み締めている岩石はまだ溶けていないが、赤熱を始めていた。このままでは足場が長く持たないだろう。ゼリーみたいに柔らかい足場では強く蹴れず、走るスピードも出せない。無理をすればずるんと足場が砕けて、転倒する事になるだろう。

 時間を掛けたくないのに、時間を掛けるしかない。大蛇の姿を見ずとも、じりじりと肌を焼き付ける熱によってその距離感を実感しながら、継実は黙々と走る。

 その継実達を嘲笑うかのように。

 大蛇が軽く身震いし――――ぶわりと何か、靄のようなものがドーム状に広がってきた。


「(何、あれ……)」


 津波とは違う別現象。衝撃波の類かと思いながら継実は解析しようと靄を見る。

 正体が分かった瞬間、煮えたぎる熱気の中で継実は青ざめた。

 あの靄は『熱エネルギー』だ。それもとびきり強力な、原水爆クラスなど比にならない威力の。

 例えるなら地球全土を揺るがす大噴火で生じるエネルギー数発分を、全て熱として放出したかのような現象。一体それをなんのために出したのか、継実はすぐには分からなかったが……大蛇の引き締まった『顔立ち』を見て予感する。

 今のは武者震いだ。奴にとっては思わず身体がぶるっと震えただけ。されど圧倒的なパワーを持つが故に、身震い一つで大気が摩擦熱や震動などで加熱。膨張した大気が靄のような形で飛んできたのだろう。

 しかし何に対して?

 、継実にはさっぱり分からない。知らないのも不味いと思う、が、追究している暇はなさそうだ。何より大事なのはその些末な、大蛇からしたら意図すらしていない動き一つで惑星が壊滅する規模のエネルギーが放出された事。そしてそれが自分達の方へと接近しているという、否定しようがない事実である。

 幸いにして継実ならばまだ耐えられる。元より熱に対する耐性は高いのだ。ミドリも、継実が守らなければ大火傷を負うかも知れないが、まだなんとかなる筈。

 しかしモモは駄目だ。彼女はあまりにも熱に弱い。


「アレは、流石に無理ね……!」


 弱音ではない、正確な判断。ならば継実の取るべき行動は決まってる。


「モモ! ミドリと一緒に私の後ろに隠れて!」


「頼んだわ!」


 継実の指示を受け、モモはすかさず継実の背後へと回る。ミドリも頭を抱えるようにして、継実の影に隠れられるよう身を縮こまらせた。

 そして継実が向くは、大蛇の方。

 継実は両腕を大きく広げ、迫り来る熱波を全身で受け止めた!


「ぐおっ!? こ、これは――――!」


 直撃する熱エネルギー。しかし継実を襲ったのはそれだけではない。強烈な物理的衝撃も伴っていた。

 まるで巨人の鉄拳に殴られたかのような衝撃。本当にただの武者震いだったのかと、自分の直感を疑いたくなる。だがすぐにその考えは改めた。武者震いだったから『この程度』で済んでいるのだ。もしもこちら目掛けて何かの攻撃をしたのなら、自分達など一撃で粉砕されている。

 物理的衝撃により、継実はその身に纏っていた粒子スクリーンを剥がされる。生身が露出したが問題はない。粒子操作により身体の形成する分子の運動量を制御。受け止めた熱で身体が『加熱』しないよう、対策を施す。

 それでも大蛇が放つ熱はあまりにも膨大で、継実でも処理がしきれない。高温化し、肌が焦げるように黒ずむ。そこに物理的衝撃が襲い掛かり、生皮を剥がされていく。地肌で熱を受ける羽目になったのは今日の継実が全裸だからであるが、仮に服を着ていたとしても一瞬で焼け落ち、一糸纏わぬ姿に変えられただろう。

 押し寄せた熱波の継続時間は、恐らく一秒とない。

 しかしその一秒に満たない間に、熱には滅法強い継実の身体はボロボロにされてしまった。継実は立つ事も儘ならず、その場で膝を付いてしまう。


「継実!? 大丈夫!?」


「い、生きてるから、大丈夫……蛹たくさん食べといて、良かったよ……回復は、なんら問題なく出来る」


 不安げに声を掛けてきたモモに、継実はそう答えた。

 嘘は吐いていない。体力と物資は今日の食事でたっぷりと充填し、溜め込んでいる。身体の表面が引っ剥がされたぐらい、後遺症もなく再生可能だ。

 問題はその間、ろくに動けないという事。そして大蛇はこっちに近付き続けている。

 今回はなんとか耐えたが、もっと近付いてきたら分からない。それに先の一撃で受けた傷を回復させるだけでも、大きなエネルギーと時間を使うだろう。二回目の直撃を受けたら、全快出来るとは思えない。

 急いで逃げた方が良い。もう、本当に時間がないのだから。


「分かった。後は私に任せなさい!」


 弱る継実を片手で担ぐと、モモは返事も待たずに駆け出した。目指す先は、継実が今まで走っていた方角。

 家族に抱えられた継実は、身体の回復を重視しながら笑みを浮かべた。自分の不確かな案をモモが信じてくれた事が嬉しかったから。

 大蛇の放つ熱波は、本当にただの武者震いだったらしい。以降数秒間、熱波による攻撃も行われていない。くしゃみによる津波もなく、こちらを攻撃するような素振りは一切なかった。本当に、攻撃の意思がないただの『動作』だった訳である。

 何もないなら吉報。モモは継実とミドリを抱えて数秒、距離にして数キロを駆け抜けた。そうしているうちにとある海岸に到着し、


「モモ待って! 此処でストップ!」 


 継実は景色から、此処が目的地であると気付いてモモを止めた。

 指示通りモモは素早く足を止める。立ち止まってからも慣性で、何より指示の言葉を出している間に何百メートルと動いたが、モモはそれを踏まえて数百メートル後退り。継実が止まってほしかった場所に、ピタリと戻る。


「此処って……」


 ミドリはちゃんと覚えていたようで、ぽそりと独りごちた。モモに至っては「成程ね」と継実の考えが読めた様子。

 それだけ此処は継実達にとって、このニューギニア島で印象深い場所なのだ。

 藻と海藻に覆われた、――――

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