第15話 18禁まででお願いします
「アナタはカトレナ魔法学院開校以来の天才よ!初めて使った魔法でココまでヤる人は見たことがないわ!!!」
そして、サーシャ先生は……僕をヒシっと抱きしめた。
!?!?!!?!?!?!?!?!!?!?!?!?
……これは…!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!??!?
…サ…ササササーシャ先生ががががが……ぼ…ぼぼぼくくくをだきし……しめている!!!!!!!
……!?!!?!?!?!?!?
僕の脳内は、人生において体験したことのないほどの強烈な混乱をきたしていた。
もはやここは現実ではなかったし、僕は宙をも浮いていし、視界はぐにゃりぐにゃりと曲がりくねっていた。
ァァァァァァァアアアアアアアアア!!!!!!
僕は、心の中で叫び続けていた。僕は、今の現実を受け入れることができないでいた。
サーシャ先生は僕より身長が、頭一個分大きい。
それが意味するものは何か。
それは、彼女が僕を抱きしめた場合、僕の顔面は、彼女の胸に押し付けられるということだ。
加えて、彼女が着ているクリーム色のドレスは、おっぱい上部や肩が露わになるタイプであるため、今や僕の目、鼻、口、頬、顔面に存在する感覚の全ては、サーシャ先生の露出したおっぱい上部を感じているのだ。
柔らかい、というのは、こういうことだったのか……。
僕は性的刺激の強さから、天国にまでイッしまいそうな気持ちだった。
おっぱい…柔らかい……スベスベ……いい香り………。
僕は、『柔らかい』という語彙の意味を真に理解し、そして……。
そして、興奮のあまり、気を失った……。
§§§
………。
重い……………。
ナニカ…重いものが…下半身に乗っているような………。
息も……苦しい……。
呼吸が……でき…ない………。
…………。
「くっ……!」
僕は、何とかその重いものを払いのけようと力いっぱい身じろぎした。
そして…悪夢から覚めるようにして、ハッと目を見開いた……。
目を覚ますと、白い天井が視界いっぱいに広がっていた。
気が付けば、先ほどの重さや息苦しさは感じない。やはり、悪夢だったのだろうか…?
ぼ、ぼくは……?
どうやら僕は横になっていたらしい。上半身を起こして辺りを見渡してみると、他にもベッドが並んでいる。
こ、ここは……?
「あら、目を覚ましたのね。よかったわ」
思いのほか近くから声がした。僕はびっくりして横を向くと、そこには……。
そこには……女医さんがいた。
………!
僕は、すぐそばに座る女医さんの姿を直視することができずに、すぐに顔を反らしてしまった。
「どうしたの?私はこっちよ?」
女医さんは、なおも僕の視界に入ろうと体が触れ合うほどまで近づけた。今や僕のベッドの上にまで座っている……!
「っ……!」
僕は、動揺から顔が真っ赤になってしまった。
コレは…コレはマズいヤツだ……!
「私はマリー。マリー先生とか、マリー医師と呼ばれることが多いわ。この学校の保健室を担当しているの」
……!ここは保健室か……!
僕は、未だにマリー先生を前にしてドギマギしていた。うまく表情を作ることができないでいた。
というのも………。
マリー先生は、エロかったのだ。
これは…マズいだろ…18禁の域を超えている……!
先ほどのサーシャ先生に対しても、僕は興奮を隠せなかったが、彼女の場合、それでも、美しさとエロスで言えば、7:3くらいの割合だった。
どんなに肩を露出しようとも、先生の全体としての魅力、美々しさの方が目立っていたのだ。
だが…マリー先生はその逆!
美しさとエロスが3:7だ……!
魅力的というより魅惑的なのだ…!
マリー先生が着ているのは医者らしく大きめの白衣だ!
だが、その下に着ている白いシャツの襟もとは大きく開かれており、ピンク色のブラジャーの一部と、そして、彼女の幻惑的な胸の肌が露わになっているのだ!
推定では……Hカップ!
さらに…下には黒いパンツスカートを履いている!だが、短い!短すぎてその奥の下着まで見えそうになってしまっているではないか!?
まだある!そのパンツスカートから伸びるのは黒いストッキングだ!ムッチリとした太ももが、耐えようもないエロスを醸し出している!
全体としてはグラマラスというよりは肉感のある体つきである!
なんだ…これは…!?
僕には…僕には刺激が強すぎて……なにがなんだか分からない…直視できない……!
こ…これは…童貞あるあるなのか……?
もっと…エロ本を読んで鍛えておくべきだった……くそっ…。
「あらぁ、勇者様は恥ずかしがり屋さんなのねぇ?」
マリー先生はなおもグイグイと体を近づけてきた!
この女医さんにはモラルというものがないのだろうか!?
話し方や仕草にまで、エロスが隅々まで行き届いている!
白衣の天使…というかコレは……サキュバス!妖艶なるサキュバスだ!
「急に教室で気絶したらしいわね。私は見ていないけれど、それはそれはスゴイ魔法を使ったみたいじゃない?
魔力計で測ってみたら、あなた、魔力カラッポだったわよ?本当に魔力を出し切るまで使っちゃったのねぇ」
マリー医師は、無理やり僕と目を合わせて言った。
……!
魔法計なるものがあるのか…!
そしてやはり僕に魔力はない……!
ティアラの前で測ったら死ぬな…覚えておこう……。
「まぁそんな無鉄砲な勇者様も嫌いじゃないわよぉ」
マリー先生は再び僕の顔を覗き込んだ!相変わらずシャツからはピンク色のブラと谷間が覗いている!
嬉しいけど!嬉しいけど!
刺激があまりに強すぎるんだ……!
18禁コーナーにこっそり入るレベルの僕にはまだ早すぎる……!
刺激が強すぎて、目を反らしたくなるヤツなんだ……!
誰か助けてくれないかと強く願ったそのときだった。
「バタバタバタ」
急に騒がしい足音がした。
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