第3話

 「うん……?」

 気が付くと、俺はどこぞの船着き場で荷運びをしていた。

 だが、足が重い。足をみると、足首には鎖で黒い錘と繋がれていた。

 服装はボロボロになったTシャツと薄汚れた短パン。周りには同じ格好のやつがうようよ溢れている。

 これは奴隷? まさか、俺、今奴隷なのか?

「お前ら~~、逃げれると思うなよ? この世界は魔法が全て。ロクな魔法も使えない貴様らは奴隷だ。人間様に這いつくばれ!」

 ……う、うっそだろ。こっちの世界の俺は……奴隷?

「おい貴様! 手足を動かせ!」

「ぐぁっ!」

 奴隷を見張っている看守に鞭を打たれ、俺は膝をついた。

 よりにもよって、この世界の俺は奴隷か……。一方のターゲットはこの世界最強の魔法使い。本当に、同じ地球世界からの転生者なのにこの差はなんだ?

「オラオラオラァ! 手足動かせ奴隷ども!! 最高のギルドにして最強のギルドマスター、マルクス様への献上物をさっさと船に運ぶのだ~!!」

 荷物を運びながら、俺は船と船着き場を行き来する。何度も、何度も、数えきれないくらい。

 一体何があってこんな事になったのか。それは、俺事ワタルが持つ能力にある。

 俺の能力、それは憑依。別世界に赴いた際、その世界の自分に相当する存在に憑依し、その人物として行動することが可能。それが俺の持つ能力らしい。派手な戦闘能力ではないし、正直言って地味だが、その世界の情報を仕入れることが出来る。この世界の俺の記憶を読み取ったり、周囲の状況を確認したりなどなどだ。

「よし、よく頑張ったお前ら! 明日は目的のギルドにたどり着く。それまで船で休んでおけ~! 今日は風呂に入っていいぞお前ら!」

「「「やったーーーー! ありがとうございます!!」」」

 と、船の中で、看守から文字通りアメを与えられ、奴隷たちが喜ぶ中で、俺は床に座り込み深く息をつく。

 そんな中で、同じく床に座り込み、顔を俯かせている青年が一人。記憶をたどると、この青年の名前が浮かび上がった。名前は……イクト!?

 という事は、この人がこの世界でのイクト。いや、本当に都合がいいというか、運いいな。こんなにあっさりと見つかるとは。まるでなんかすごい能力でも発動したかのようだ。

「君、大丈夫か? どこか体調悪かったりしないか?」

 とりあえず隣にいるイクトに話しかける。イクトは目を丸くした状態で、俺の顔を見た。

「め、珍しいね……。君が話しかけて来るなんて」

「お、おう? そうか?」

「いつも不愛想でクールな君は、今日はなんだか少し雰囲気が違うね」

「気のせいだ……」

 こっちの世界でも不愛想なのか。アンチ世界でも幼馴染のサヤカに似たようなことを言われた。まさか俺、全世界共通でそんな感じなのか? 流石に違うよな?

「大変だよね……奴隷」

「あ、ああ。大変……のレベルを超えている気がする」

 正直体がフラフラだ。だが、地球世界では爆弾を抱えた体だ。一方でこっちは平常だ。だから、力仕事ができるってのが少し嬉しかったり……。

「君は、ここから抜け出そうと思ったことはないのかい?」

 弱弱しい声で、イクトは俺にそう尋ねてくる。よく見たら俺が出会ったチート能力転生者イクトとは容姿が随分と違う。まずそもそも少年ではなく、容姿だけで言うならば、中年近いおじさんだ。髪と髭が長いのは奴隷だからか。だが、世界が違うだけで、こんなにも容姿が変わるものなのだろうか。

「僕の顔をまじまじと見てどうしたんだい?」

「あ、いや、なんでもない。逃げ出そうと思った事か? あるさ。そりゃあ何度もな。今のこの世界は狂っている」

 嘘ではない。現に、この世界の俺は何回も逃走を試みているようだ。記憶にある。でも、未だにここにいるってことは、そういう事だ。

「どうしてこんな事になったんだろうね。前のギルドマスターの時はいい世の中だった。でも、マルクスが頭になってから、世界は混沌へと化した」

 どうやらこの世界では、魔法を扱い、様々な活動を行うギルドと呼ばれる組織が勢力争いをしているらしい。そして、年末に活躍に応じて最強のギルドを決める。最強となったギルド、さらにはそのギルドのリーダー(ギルドマスター)は、その世界の頭、つまりは王になれる。今の王はマルクスという魔法使いで、圧政を強いているようだ。そしてそれがずっと続いているらしい。

 鼻につきはしたものの、あの転生者はマルクスの手から人々を守ろうとはしていたようだな。そこは正しい動きだとは思う。

「信じられないかもしれなけど、僕、これでも元ギルドの一員だったんだ。マルクスとは別のギルドだったけどね」

「そうだったのか?」

「うん……」

 イクトはそのまま、俺に過去の事を話してくれた。

 彼は元々現最強のギルドと並ぶ実力派ギルドの一員で、力を持たない一般人を守るために微力ながらも活躍していたらしい。だが、ある日突然、それは起こった。

「魔法が使えなくなった?」

「うん……。半年くらい前だね。どういうわけか、僕の体内から魔力が無くなってね。魔法がいっさい使えなくなった。まるで最初から使えなかったかのように」

「半年前……」

 アカネ隊長が言っていた、今回のターゲットの情報が頭をよぎる。

 転生者イクト、半年前にこの世界へと転生。目の前にいるイクトが魔法を使えなくなったのも半年前。時期が重なる。

「まあ、僕の事はいいのさ。心配なのは、マルクスの圧政に苦しめられている他の人々。何とか助け出したいけど、けど、耐えるしかない。僕には何もできないからね……」

「イクト……」

 イクトは涙をポツンポツンと零しだした。

「悔しいよ……。反撃する力さえあれば、僕だってまだ戦えるのに」

『悔しいよ……。体にもっと力があれば、俺だってまだ泳げるのに』

 どこぞの世界の、どこぞの男の声が、頭をよぎった。

 今はそいつの事はいい。目の前に集中しろ、ワタル。アイツはもう手遅れだった。諦めざるを得なかった。

 でも、目の前にいるイクトは、そいつとは違う。だってイクトには、まだ先がある。今もこうして生きている。力がなくたって、立ち上がれる。まだ間に合うじゃあないか。

「お前は……まだ泳げるだろう」

「え?」

「今は奴隷でも、それでもまだ泳ぐ権利がある。泳げる身体がある。涙を流して悔しいと思えるくらい、心が……生きている」

「ワタル……君?」

「イクトの人生はまだ死んではいない。だってまだ生きているじゃあないか。先があるじゃあないか。イクトにはまだ掴み取るだけの力が……生命力っていう、とっておきのチカラが残っている」

 イクトの目を真っ直ぐ見ながら、自分の気持ちをさらけ出すかのように俺は話していた。他人事には思えなかったから。

「だから、蹲って諦めていないで、立ち上がってみてくれないか?」

 そう言って、俺は手を差し出し、そっと立ち上がる。

「明日、船が付いたら、俺と一緒に来てほしい。ひとり、会ってほしい人がいる」

「会ってほしい人? それって?」

「こらーーーー! いつまで駄弁っている!? とっとと風呂に入れぇ! 薄汚れた格好でマルクス様に会おうというのか貴様ら!」

 と、看守が俺たちを止めに入った。とりあえず、まずは看守のいう事を聞かないとまずそうだ。

「行こう。ワタル君」

 イクトと共に、俺はその場を後にし、通路に出る。と、その時だった。

「ワタル殿。少々耳を貸してはもらえぬか」

 と、通路ですれ違いざまに唐突に話しかけに来た赤い髪の派手なローブを身に付けた女性。胸には、転生者イクトが身に付けていたローブに刻まれた紋章と同じ紋章が刻まれている。という事は転生者イクトの仲間。だが、顔はよく知っている人だった。

「おい、貴様ら! 何をやって……い……」

「これはこれは看守殿。お勤めご苦労」

「こ、これはこれはギルドの方!? お、お疲れ様でございます!」

「少々、この奴隷の面を貸してはもらえぬか」

「え、ええ勿論ですとも!」

 というようなやり取りを看守と行ったこの女性は紛れもなくアカネ隊長。いったいどうしてここにいるのだろうか。

 先に風呂場へと向かうイクトの背を横目に、俺はアカネ隊長の顔へと視線を送る。

「どうやら、しっかりとやっているようだな。目標と接触もするとは大したものだ」

「ただの偶然です。正直、隣にいるとは思っていなかったので」

「ふ、だろうな。愚図なお前が、こんなに早く仕事をするとは思わん」

 ぐ、愚図って……。酷いなこの人。まあ、それはさておき。

「アカネさんは何故ここに? そっちはどうなっているのです?」

「うむ。ここにいるのは簡単な話だ。ギルドにあったこの世界での転送魔道具を使った」

「そんなものが……」

 流石は魔法を司る世界だ。現実世界じゃあ考えられないものが普通にあるのな。

「して、あの後は彼に付いて、ギルドのアジトまで赴いた。道中で何度か魔物の襲撃を受けたが、全てターゲットが自分のチカラを誇示しながら難なく退けた。その度に他の女性ギャラリーが褒めたたえていたのだが……」

「ど、どうしたんです?」

「その度に執拗に、私とヒカリに感想を求めてきてな。自己主張の激しい承認欲求の塊だ」

「ああ……」

 クールなアカネさんは、この時ばかりは深くため息をついた。なんというか、転生者の様子が手に取るようにわかる。

「して、アジトに着き、就寝時間を迎えた後だ。例の転生者は、私とヒカリの部屋に半裸で入り込んできてな」

「ええ……」

 出会った段階でハーレム状態満喫しているなとは思ったが、あの転生者、そこまでやるのか、マジか……。

「執拗に迫り、色々と言い寄ってきたので……」

「きたので……?」

「腹パンをしたらうっかり気絶させてしまった」

 この人すげえな。あの人腐っても俺TUEEE状態なチート能力者だぞ一応。

「とりあえず眠ってしまったと仲間のギャラリーに預け、目を覚ましてまた言い寄ってきたら厄介なのでな。ヒカリと一緒にこっちに転移してきた」

「そっちはそっちで大変でしたね……」

 奴隷として肉体労働をした俺もかなり疲れたが、アカネさん達の方も大概だったようだ。

「ヒカリはどちらに?」

「後ろ。角っこで休んでいる」

 後ろを指さすアカネさん。後ろを振り向くと、ちょうどさっき俺がいた部屋の外壁。そこの角の隙間部分で、腕を組んでもたれ掛かっている女性の姿がチラッと見える。

「正直奴の相手は面倒だ。本音を言うと私もヒカリもとっとと任務を終わらせ、あの垂らしから解放されたいところだ」

 垂らしって……。まあ、確かにあの感じならそう言われても無理はないか。

「だが、お前のお陰で無事にこちらの世界のターゲットも見つかった。よって、明日だ。明日で終わらせるぞ、ワタル」

「はい。分かりました」

 明日、この船はターゲットのいるギルドのアジトへと到着する。そして、そこにはターゲットを含めてアカネさんもヒカリもいる。奴隷である俺とこの世界のイクトは、積み荷を運んで赴く。その時に、うまく接触できれば……恐らくは。

「それと……ワタル。もしかしてお前……」

「はい?」

 アカネさんは何かを言いたげにこちらを見ている。でも、何故か一息ついて、そっぽを向いた。

「なんでもない。臭うからさっさと風呂いってこい」

 アカネさんは眉間にしわを寄せて、鼻をつまんでいる。

「ええ!? そんなにですか!?」

「ああ。鼻が曲がるからさっさと行ってこい」

 アカネさんは、そう言って背中を向けた。なんだ? 俺ってそんなに臭うのか? まあ、ずっと奴隷生活を送っていたらしいし、仕方がないと言えば仕方がないか。

「いってきます。アカネさん達もどうか気を付けて」

 頭を下げ、俺はその場を後にした。でも……。

「元の世界に戻れと言っただろう……あの馬鹿」

「生命力はとっておきのチカラ……ね」

 二人の女子の声が、うっすらと聞こえてきた気がした。


 翌日、俺は再び鎖に繋がれ、荷物を船から運んでいた。

「お前ら~! 丁重に運べ~! そいつはマルクス様に献上する魔道具だ、でたらめに扱う事は許さんぞ!」

 看守のそのセリフに、目の前にいる人物がビクリと反応をする。

「魔道具……」

 そう呟く目の前の人物は、この世界のイクト。結局昨日はあれ以降一回も話せなかった。だから、今こうしてすぐに接触できるように間近にいるのだが。

「これを使えば……もしかしたら」

 イクトは手に持っている四角い箱をじっと眺めている。

「おい貴様ぁ! 何を突っ立っている!? さっさと歩けぇ!」

 そんなイクトに看守は鞭を振り下ろす。鋭い鞭がイクトの背中を叩き、イクトは荷物を抱えたまま仰け反った。うめき声を上げながら、イクトは再び動き出す。

 イクトだけではない。至る所で、動きの遅い奴隷たちは鞭を振り下ろされている。この状況、流石にどうにかしたいところだが、生憎俺にはそんな力はない。

 俺のやるべきことは、イクトをアカネさん達のところへ連れていく事。この状況でも今は耐えなければならない。

 道の先に見える大きな城のような建物。そこに、この世界を牛耳っているギルドマスターが居座っている。そして、そこにはアカネさんや転生者イクトもいる。

 もう少しだ。もう少しであの場所に着く。それまで耐えろ。俺。

「な、なんだアレは!?」

 そう思っている最中、看守含めて周りがざわつく。周りは上空を見ていた。上空には、黒い影が複数蠢いている。だが、その影は次第に大きくなっていき、巨大な鳥のような形へと姿を変えた。

「ま、魔物だ! 魔物だーーーー!!」

「城を取り囲んでいるぞーーーー!!」

 魔物!? 魔物がギルドのアジトを囲んでいる!? 襲われているのか!?

「マルクス様へご恩を売るチャンスだ! 行くぞ!」

 看守たちは雄たけびを上げながら、一斉に魔法を放つ。炎や、雷やら氷など、身体に直接ダメージが入りそうな魔法を次々と繰り出す。魔法中心の世界なだけあって、やはりその光景には圧倒される。

「グォオオオオオオオオオオオッ!!」

 だが、こちらに気が付いた鳥の魔物は魔法を次々とかわし、看守たちを含めた俺たち奴隷の集団へと襲い掛かる。

「なんだ、この大きさは!?」

 全長はざっと7、8メートル。黒い鳥の怪物だ。

 俺含めて、恐らくここにいる奴隷たちはロクに魔法を持たない。戦えるのは看守だけ。

「む、無理だ。逃げろ、逃げろーーーー!!!!」

 だが、看守たちは在ろうことか、俺たちを置いて悲鳴を上げながら次々と魔物や城を背に逃げ出していく。

「おい!? ちょっとまてよ!」

 嘘だろ!? この看守たち、まさか俺たちを見殺しに……。

 いや、奴隷にそもそも人権はない。こんな事ほざいたところで無駄だ。

 くっ、せめて、俺にも戦闘に特化した能力さえあれば……。

「グォオオオオオオオッ!」

 魔物は看守を追わずに、俺たち奴隷の集団へと目を向ける。その姿に腰を抜かす者、悲鳴を上げる者、蹲る者が殆どだ。戦える者はいない。

 どうしたらいい……。いったい、どうしたら……。

「ワタル君」

 と、その時。前にいたイクトが俺にこう言った。

「昨日、言ってくれたよね。僕はまだ死んでいない。生きているって。掴み取るだけの力が、生命力って言うとっておきのチカラが残っているって」

「あ、ああ。言った。言った!」

「僕には魔力がない。武器もない。でも、まだ生きている。ここにこうして立っている。まだ、戦えるってことだよね!?」

 弱弱しい声を奮い立たせながら、イクトは箱を思いっきり下にたたきつける。砕けた箱からは、藍色の大きな球が姿を現した。

「これはきっと、今日まで生きてきたからこそ、廻ってきたチャンスだ! 戦うための機会だ! 立ち上がるためのきっかけだ! このまま何もせずにいたら、僕は、民を守る魔法使いではなくなってしまう!」

 イクトは球を拾い、上に掲げる。すると、藍色の球は光り輝き始める。その輝きは、俺たち奴隷の身体を優しく包み込み、同時に、足に繋がっている鎖を引き裂いた。

「皆が運んでいるそれは魔道具だ! 魔法が使えないものでも、これを使えば魔法が使える! だから皆! 立ち上がれ! 僕たちを縛る鎖はもうない! 僕たちは戦える! 僕たちは生きている! だから、ここで逃げずに戦って、これからも生きるんだ! 自由と平和の未来を掴み取るんだ! 生きている僕らには、それができる!!」

 奮い立たせたイクトの声は、まるで、他の者たちを元気づける魔法のようだ。イクトの話を聞いた奴隷たちは、徐々に立ち上がり始めた。

「僕たちは死んだように生きる奴隷じゃない! この魔法の世界に、生命力をもって生きる人間だ!」

「「「うぉおおおおおおおおお!!!!」」」

 奴隷たちは次々と箱を砕き、中にある魔道具を手に取った。

 数えきれないほどの奴隷……いや、元奴隷の誇り高き人間たち。魔道具を手にした今、この場にいる全員が魔法を使える。こんなに心強い事はない。

「……情けない。なに諦めかけていたんだ、俺」

 昨日イクトに言ったばかりだったのに、転生してもまた、繰り返すところだった。諦めるところだった。

 俺は生きている。そして、こんな機会に恵まれたのも、生きていたからこそだ。

 俺だって、戦える!

「いくよ? ワタル君。共にあの魔物を打ち倒そう。そして、皆で未来を掴もう」

「ああ!」

 蹲っていたイクトはここにはいない。巡ってきたチャンスを掴み取り、こうして再び立ち上がることが出来た、立派な魔法使いだ。

「グォオオオオオオオオオッ!」

「「「いくぞ――――――!!!」」」

 雄たけびを上げる魔物に対し、この場にいる全員は一斉に立ち向かった。


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