第3話 ふと

「愛していたよ?」

「僕もだよ」

「もう要らない?」

「ごめんね」

「じゃあばいばい」

「おやすみ」


全てをきちんと終わらせたわけではないけれど、忘れられるよりは、終わらせてあげた方が幸せなのかもしれない。幸いなことに、今は比較的安定しているし、近くに憩いと幸せをくれる人間がいるから。今は。代わりの子なんて要らない。だから、みんなおやすみ。一人になったらまた。

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