「去年貰った桜の花びらだよ」って、見せてもらったことがあります。「色褪せずに残っているものなんだなぁ」って、思いました。でも、そんなのも記憶の道具に過ぎなくて、忘れたくない、だから忘れられない、それが思いなのでしょうね。
桜の花びらに込められたその想いは、幼き頃の不器用さを精一杯埋めるものだったのだろう。 だからこそ、今でも鮮やかに、その時が思い起こされる。 そんな、過去と現在が、桜色で切り取られ、飾られ、淡い恋心を引き立てる。 400文字に収まってしまう素敵な恋愛物語……。あなたの心にも、きっと優しく響くと思う……。