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お、落ち着け、俺……。俺は今、あくまでおっぱいを触らされているッ! そう、自ら進んで手を出しておっぱいを触っているわけじゃあ、ないッ! つまり、この行為に俺の意志は一切反映されていない。俺はあくまでユリィの導きのままになっているだけだッ! したがって、俺はこの状況で何か言い訳する必要はない。というか、もう何も言う必要ないんじゃないの。ただありのままに、突然ふってわいたこの幸せの感触を味わえばいい……もみもみ。
「あ……」
ぴくん、と、瞬間、ユリィは体を震わせた。やっべ。思わず揉むのはダメだったか。
「わ、悪い……」
と、俺はあわてて手を引っ込めたが、
「いえ、だいじょうぶです。気にしないでください」
ユリィは戻しかけた俺の手をつかんで、再び自分のおっぱいに押し付けた!
「おおぅ……」
おっぱいリターンズ! おっぱいリブート! 蘇るおっぱい! おっぱい・ザ・リベンジ! 再び俺の手に伝わってくるやわらかおっぱいの至福の感触は、まさに渇望していたアニメ第二期の一話を見たときのような深い喜びを俺の中に湧き上がらせ、それは俺の魂のささくれだった部分にそっと、やさしくしみ込むようだった。ようするに、おっぱい最高だ!
なんせ、ユリィのおっぱいときたら、まさに美乳と言っていい感じのちょうどいい大きさときれいな形をしていて、やわらかいながらもほどよい弾力があり、触り心地も申し分ない……。はわわ、俺の手とおっぱいの間にローブの布切れがあるのが邪魔すぎるぅ。
しかし……しかしなぜ、ユリィはいきなりこんなことを? さっぱり意味が分からんぞ?
と、俺が至福の中で戸惑いを感じていると、
「ど、どうですか? キャゼリーヌさんの胸と比べて?」
ユリィが恥ずかしそうに俺に尋ねてきた。
「え、なんでいきなりあいつの名前が出てくるんだ?」
俺は今、お前のおっぱいで頭がいっぱいなんだが!
「だ、だって、その……さっきトモキ様は、キャゼリーヌさんの胸をさわっていたでしょう?」
「あ、はい」
そういえば、そんなどうでもいいイベントもありましたね。
「キャゼリーヌさんは、自分の胸が普通の人間の女性の胸とそう変わらないと伝えたくて、トモキ様に胸をさわってもらっていたと思うんですけど、だったら、キャゼリーヌさんの胸だけをさわってもわかりにくいと思って……」
「ああ、ちゃんと偽物の乳と本物の乳の両方をさわって、違いを確かめろってことか」
「はい、だから、こうして……」
むにゅっ。ユリィはさらに俺の手を自分のおっぱいに押し付けた。おっふ。やっぱ、幸せ過ぎるんですけど、この感触!
「ど、どうですか? キャゼリーヌさんの胸と比べて?」
「どうって……そりゃあ」
月とスッポンに決まってるだろうがよ。あいつのおっぱいはしょせんただの人造肉だし、お前のおっぱいのすばらしさの前では、何の価値もない肉にすぎないよ! ぶっちゃけ、もうどんな感触だったか忘れたよ! お前の乳の感触で完全に上書きされたよ!
……なんて、正直なことを言えるはずもなく、
「そ、そうだな。お前の胸のほうがちょっとやわらかいかな……」
乳ソムリエのように高尚ぶってこう言うしかなった。
「ああ、そうですか。やっぱり少し違うんですね」
「そ、そうだな。みんな違ってみんないいってことだな……」
世界に一つだけのおっぱい、いや、それぞれ二つずつあるんだけどさ。とにかく、それぞれオンリーワンのすばらしさがあるんだよ。俺は他の女のおっぱいのことなんて、正直知らんけどさ。もみもみ。ああ、なんて素晴らしいおっぱい……。
「ただまあ、こういうのは片方だけではよくわからないかな?」
気が付くと、こんなことを言っている俺がいた。
「やはりここは、両方のおっぱ、胸をさわってみないと……」
「そ、そうですね。どうぞ……」
と、ユリィは上半身をそらし、俺に胸を突き出してきた。おおおおうっ! この両方のおっぱいを、両手で好きなだけさわっていいんですって! なんだこのプラチナ乳チケット? コミックス買ってもないのに矢吹先生がジャンプ本誌でうっかり乳首を解禁してくれた以上のサプライズじゃねえか!
「じゃ、じゃあ、遠慮なく……」
もみっ! もみもみもみっ! すぐに両手で両方のおっぱいをわしづかみだっ! うっはー、俺氏、マジ幸せえ……。
「あ、や……そんなにしちゃ……」
と、そこで、俺の勢いがちょっと強すぎたのか、俺はユリィをそのまま後ろに押し倒してしまった。どさっとな。
「あ、悪い」
俺はあわてて起き上がろうとするが、
「いえ、いいんです。こっちの姿勢のほうが楽です」
ユリィはそんな俺の服の袖を引っ張って、止めた。
い、いいのか? このまま押し倒した状態で乳をさわり続けてもいいのか? 俺は生唾をごくんと飲み込みながら、再び手をユリィのおっぱいに伸ばした。
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