第6話 無力な私
「……どうして……」
村の中心には教会があり、その周りに家が
その教会の扉の前に見知った人間がいた。
「ほう、ほう。小さな村にしてはなかなか
その手には杖が握られていた。
しかし、その正体を知っている私は血の
私を施設に入れたエセ
「久しぶりですね、ティアラ君。
「……死んだはず……」
「ええ、ええ。
会話の
「
瞬間移動、そんな魔法をエセ神父が使えるとは思えなかったが、実際に体験したので声も出ない。
「……目的は……」
「貴方から『
エセ神父は
「フェルダ、ミレーナッ!?」
見知った顔に私は
(魔神である私が言う事なのか分からないけど、
脳内にひびく『
「
エセ神父はフィンガースナップを行うと同時に、村の
指を
それは私の行動を
私がすごい魔法を使えても、
「分かってもらえたようでなによりです。この者達を
フェルダとミレーナが連れていかれていく。
私は2人を見ることができなかった。
2人がどんな
「……
(さあね。
その答えは私にとっては
※
エセ神父たちはマリアートの教会に
それは私を
「さて、ティアラ君。私達『魔神教』はその名を広めるために、まずは東の地に
「……どうして……」
東に何があるか
「『邪神教』が西で
聞きなれない単語の
(『邪神』なんかを持ち出すなんてね。西には『魔神教』よりもヤバい連中がいるようね。『魔神』を持ち出したい理由としては十分、いやそれでも足りないくらい)
話の内容を理解できずにいた私を
「まずは東でヤンチャしている王子様あたりを
※
私に下された命令。
それは東西の大国の国境にあったキリアの王子を
彼は昔から
(それにしても、ティアラ。軍から
私は軍から離れたところを飛んでいた。
もともと小さな村で若者も少ない
そして、兵の多くは家族を
「……きっと……
(
レヴィは
彼女がそう言うなら
私は罪悪感を深く抱くも、どうすることもできなかった。
※
当時のキリアはレオンが王子・カイになってから、まだ一年しか過ぎていなかった。
国はまだまだ
その
「数百人しかいないのに、勝てるのか?」
カイは顔をしかめながら
初めての戦いにカイは
「他にもやること
カイは
書斎でエドとマグナスも
マグナスのエメラルドグリーンの
「この軍がキリアに進行している理由が気になります。
エドが
「そのせいで俺達だけでも
カイはため息をつきながら、エドを見る。
「おい、エド。オマエなら何十人でも
「最初からオレが死ぬ
マグナスは
「
カイは資料を置いて、
「今回は俺が様子を見に行く」
「オレはどうする?」
「エドは俺についてきてくれ。俺だけじゃ
「分かりました」
その場はそれで話がまとまるのだった。
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