第5話 新生活の終わり
それから1年もの間、私はミレーナとフェルダの家にお
彼らは
「ティアラ、畑仕事は私達でやる。休んでいろ」
「……
フェルダの言葉を
魔法に仕事を
「ウォリャアアアアアアアァッ!!!!!!」
※
「言わんこっちゃありませんよ。まさかギックリ
ミレーナが
1年過ごしてきて、2人の性格が分かってきた。
フェルダは
ミレーナは料理が上手で、
「ま、まだ、私はいける」
「……次は……治さない……」
私の
「
「……怪我人……
「私はまだまだ
私の忠告を無視して、フェルダは畑に走っていく。
その後ろ姿を
「ありがとうね、ティアラ」
「……
「
「……そうだね……」
私は2人とだいぶ関係が近くなったような気がする。
畑の上で
「娘が亡くなった後、私達の間には子供ができなかったわ。
2人の娘は畑でとれた
「貴方を見た
「……もう……
それに施設を
今ではこの畑仕事で、フェルダの
「……それに……感謝してる……」
「ここに来て初めてね。貴方が笑うの」
※
私達は畑仕事を終えて
フェルダとミレーナは協力して取れた作物を運んでいた。
私も私で畑で使った道具を家に運ぶ最中だった。
すると、魅惑的な女性の声が聞こえてきた。
(まさか半年もこの夫婦に
「……貴方は……
(まったく。むしろ
私は『
魔神と呼ばれている存在が人間に好感を持つとは思えなかったからだ。
脳内から
(
「……魔神なのに……」
(魔神だからって、貴方が思ってるような悪い神ばかりじゃないわ。確かに良く思われていない神も多い。でもね、そのなかにも優しい神だっているのよ)
「……自分で……優しい神なんて……言ってる……」
『
(もともと魔神イコール悪感情を
「……つまり『
(短くまとめたわね)
「…………」
(貴方の言いたいことは分かるわ。私の力のせいで、重すぎる罪を
「……らしくない……」
(そうね。あの老夫婦と貴方の会話を聞いてたら、
私はもう少しこの力に、『
「……ねえ……貴方のこと……」
(ちょっと待って。……何、この魔力)
『
※
私は急いで村に戻った。
すると、一人の村人が声をかけてくる。
「ティアラ、君にお客さんが来てるよ」
「……お客……」
私の知り合いはかなり
そのことがより私の不安をあおった。
「気を付けたほうが良い。ヤバい連中がすぐそこまで来てる。村の連中は危険を感じて今は家で息をひそめている」
「……分かった……」
私は村人に言われた通り、村の広間に向かった。
そこには一人の老人が立っていて、こちらに気付くと
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