第14話 エクスプロージョン
カイは、サイラス王・ガレスの槍に押され始めていた。ガレスの突きが速すぎて、かわすのがやっとだった。
さらに、いくらかわしても、次の突きがすぐ目の前に
「その程度かよッ、キリアの王子の実力は!?」
ガレスは調子づいてきている。
負けてしまうと感じたカイは意を決して、突きをかわすのではなく、剣で
「フッ、ようやくふみ込んでくれたな……、『
ガレスの身体が急に発熱した。
まるでガレス自体が爆発したかのような
実際、
ガレスは、全身が火傷したカイを見て、不気味な笑みを浮かべる。
「ギャハハハハッ、苦しかったか? 熱かっただろ? これは『
ガレスの言う通りだった。近づこうと思えば何度でも近づけた。
しかし、相手が
「
カイは使えなくなった剣を捨て、もう1本の剣を
しかし、ガレスには余裕があった。
「奥の手っていうのわよぉ、最後の一撃を決める隠し技だぜ。今のが奥の手だと思っているなら、
カイは剣をかまえながらガレスの様子をうかがう。
(まだ、あるのか。それとも精神的なプレッシャーをかけるためか?)
「だが貴様には最高火力をもって消しとばさないといけないようだなァッ!!」
ガレスの槍の先から火球がカイに向かって放たれた。
しかも、1つや2つではない。
10個はくだらない。
カイは警戒を一気に強める。
「
ガレスの
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