第4話 Grapefruit Moon

 2日ぶりに戻ってきた隠世かくりよ。相も変わらず、綺麗に整理整頓された僕の部屋は、実家のリビングの7~8倍の広さ。窓を開けると城下町のストーロボーリが見渡せる。エリーゼのいる北の山まで、はっきりと見渡せる。街の西側は一般市民があまり立ち入らない場所。いわゆるスラム街だ。

 その上空にはグレープフルーツのように丸くて大きな白い月。その月に向かって一筋の煙が立ち上る。

 なんだろう、気になるな…。何かを燻している? それとも炭焼き小屋?


 そんな事を考えていると、部屋の東側にある扉から、ノックが聞こえた。この扉はこちら側からのみ、開ける事が出来る。つまり、使用人の部屋だ。

「颯太様。いらっしゃるのでしょうか? クオンに代わり、颯太様の身の回りのお手伝いをさせて頂きます。リンファと申します。」


 そうか。クオンがルキエラの所にいるからな。僕には必要ないって言ったのに。

(主よ。そういう訳にもいかないのであろう? せいぜいバグエとアリゼーに、嫉妬させないようにな。)

(だから! 意味がわからないってばよ!)


「はい、います。今開けますね。」

 扉を開けると、エメラルドグリーン? 透きとおるような淡い緑色の髪色をした女性が立っている。


「えっと、初めましてリンファ。宜しくね。こっちはフェイレイ。僕たち、たまに騒いじゃうかもしれないけど、その時はごめんね。」

「かしこまりました。そんな事はお気になさらずにお過ごし下さい。」


 そんなにかしこまっちゃって。

「ところで、リンファはエルフ族かな?」

「はい。そうでございます。」

「そうなんだ?」

「あの…。エルフですと、なにか…。」

「ごめんごめん。 変な意味じゃなくて。たまに、ルキエラが来るからさ。やっぱ、嫌でしょ?」

「ええっ!? ルキエラ様が? 颯太様の所に来られるんですか?」

 リンファは口に手を当て、驚愕の表情だ。だよなぁ。やっぱり嫌だよな…。

 てか、今まさに来ているもんなぁ…。本人は僕が気が付いていないと思っているのだろうけど…。


「そうなんだよね。意表を衝いて来るからさ。驚くというか…。」

「素晴らしいです 颯太様! もし、お邪魔でなかったら、わたくしもルキエラ様にお会いしたいです!」


 はぁ? ちょっ? なになに? ルキエラって、エルフ族のレジェンド的な存在? 深いな…。エルフ族って深すぎだ…。


「ああ。一度でいいから、お会いしたいです。そのためにはわたくし、一生懸命お仕事にはげませていただきます!」


「あっはい…。リンファさん、頑張ってください…。」

 僕は棒読み状態で言ってしまった。


「ところでリンファ。」

「はい。いかがなされました?」

「急ぎではないのですが、手紙と言うか、文章を書きたいのですが、このお城に専門の方はいらっしゃいますか?」

「はい。お呼びいたしますか?」

「そうだね。まだお昼でしょうから、一時間後くらいにお願い致します。僕はちょっと、ストボリに行ってきますので。」

「かしこまりました。」


 僕はリンファにそう言って、窓から抜け出した。

「ああ! 颯太様いけません! 窓からなんて! ルシエール様に!」


 引き止めるリンファをよそに、逃げるようにその場を去った。

「ごめんなさーい!」

 これは仕方がない。ルキエラが気配を消して、僕の部屋にいたからね。ついてこられると、めんどくさいし。これは不可抗力だ。

 そういう事にしておこう!


「ふぉっ!? 颯太ぁ! 待てぇ! 待ってぇ~!!」

「ルルルルルルキエラ様!?」




   ◇ ◇ ◇




 ストーロボーリ、スラム街。


 これがスラム街? 道行く人も、市場いちばや繁華街と変わらないような気がするけど。

 道を挟み立ち並ぶのは、5~6階建てのアパート風の建物。別に薄汚い訳でもない。道の所々にある商店は、雑貨屋と金物屋? 武器屋? あとは八百屋かな? 雑貨や金物はわからないが、八百屋に関しては、値段が市場よりも、少しだけ高い印象だ。品質もこれといって変わらないみたいだ。

 そんな中、僕は一軒のお店に立ち寄る。

「こんにちは。これは果物ですか?」

 僕は見るからにミカンのような果物を手に取り、店主に聞いた。


「あんた大丈夫かい? オレンジは果物に決まってんだろ! って? あんたもしかして、颯太様かい?」

「もしかしなくても颯太です。」

「うっひゃー! おーい! 颯太様だ!」

「すみません! 大声を出さないで! お金はここに置きます!」

 僕は店主にそう言って、この場を去った。


 通りの西側。スラムの繁華街から離れた方に向かい、僕はジャンプをした。何棟なんむねかの屋根を足場にし、たどり着いた四角い建物。


 とりあえず、ここの建物を調べるか。

 しっかし、ここのアパートも綺麗だな。梁もしっかりと建てつけがされている。

 スレートも、歪みのある場所がない。何となくだけど、スラム街の建造物の方がしっかりと出来ている気がするけど?


 南向きに建てつけられたベランダ。某ハウスメーカーの建物にそっくりだな。僕はそのまま屋根の上を西に向かって歩いた。

 すると、屋根の終わりの方に、屋上ガーデンらしきものが見える。広さにして100㎡くらいだろうか。

 三角屋根の頂点から、そのガーデンは5mくらい。僕は飛び降り、隅々まで調べた。

 これは屋上用のガーデニングキッド? 雨水のみで、冠水が充分になる土壌を使っている。屋上の防水もしっかりと出来ている。


「間違いない。現世うつしよの者だ。」

(転生者か?)

(おそらくな。)


「さすが颯太様ですね。」

 話しかけてきたのは初老の男性。


 油断していたとはいえ、気配を感じ取れなかった。


「勝手に入り込んでしまい、申し訳ありません。あまりにも素敵なお庭でしたもので。」

「はははは。お褒めに頂き、うれしいかぎりです。」

「この土は貴方が作ったのですか?」

「ええ。以前はゼネコンの屋上緑化を担当しておりましてね。」

「と言う事はもしかして、ここら辺の建造物は貴方が?」

「恥ずかしながら…。」

「この、木材の加工はどちらで?」

「おやおや。質問攻めですな。颯太様、こちらでお茶でも如何ですかな?」

「いえいえ! とんでもないです! 勝手にお邪魔した上に、そんなおもてなしは…。」

「私の気配を感じ取れなかったので、不安ですかな? 毒など入れませんですよ。」

「あちゃー。そんなに不安そうな顔をしていました? こんなんじゃ、僕はまだまだですね。」


 僕の一言で、お互いが微笑んだ。


 そして、お言葉にあまえ、お茶を頂くことにした僕は、彼の隠世での生活状況を聞いた。

 出来れば何故、こちらの世界に来たのか? 誰によって、転生されたのか? だいたい、屋上緑化が流行り出したのは、約20年前。ミチオ・タカギと名のるこの男性、見た目は70歳前後。50歳の時の転生って、どういうことだろうか…。

 屋上緑化を手掛けていたとすると、現場の職人? または現場監督? どちらにしても、デスクワークの50代の男性と比べると、体力は全然違う。だからって、その歳で転生とは…。


「右脳と左脳をフル回転ですね、颯太様。」

「ありゃりゃ…。心も探れるのですね?」


「ははは。」

 なんてのない笑顔だ。

「それではお話致します。私が住んでいた国は…。」

 ミチオさんはまるで、遠い昔を思い出すかのように語り出した。


「武蔵と呼ばれる国をご存知かな? 年号などはわかりませんがね。まあ、私のような下民は、そんな事を知る必要などなかったのですが…。その時代です、私が転生したのは。そして私を転生させたのは、貴族の者達です。ヒーラーとして、転生されました。そうそう、別に戦争があった訳ではありません。長老たちの食べ物。その…血ですな。貴族たちに血を与えたヒューマンの、体力の回復をしておりました。」

「え? 驚いた! それだけの為に!?」

「ええ。それだけの為です。」


 何と言う事だ…。


「そのヒューマンって? 当時は現世うつしよの者がいたのですか?」

「現世の者は、今でもおりますよ。」

「どういう事ですか?」

「転生者だけではないのですよ。遥か昔は現世うつしよ隠世かくりよとの通路があったそうです。だが、その通路が突然、無くなりました。戻れなくなった者たちは、今でも隠世で暮らしております。」


 コイツは驚きだ! 全てがくつがえされる。という事は、ヴァンパイアの為に転生させられたのか?


「颯太様は少し、勘違いをされているようなので、これだけは言わせていただきたい。」

「勘違い? 何をでしょうか?」

「光と闇が争う必要は無いのですよ。闇とは光が無いと現れない。そして光は闇があるから主張できる。私は貴族の者を怨んではおりません。それは血を与えていた当時のヒューマンも同じです。」

「でも…。」

「エルフの娘ですかな?」

「ええ。」

「ブッガーは…。革命を起こそうとしております。おそらく、セルス王の元へと向かうのでしょう。」

「セルス王の元って、ブッガーが? その事とクオンは関係ないじゃないですか!」

「血なんですよ…。彼ら吸血鬼ルヴニールはエルフの血があれば昼夜を逆転できる。本当はハイエルフが良かったのでしょうが、彼ではハイエルフと渡り合えない。そこで、ギリギリの存在。ハイエルフに近い、身体能力の高い、その…。クオンさんに目を付けたのでしょうな。」

「なぜ、昼夜を逆転? いわゆる、日中に行動したかった訳ですよね。」

「颯太様。吸血鬼ルヴニールとは弱いのですよ。颯太様の見識では、アメリカ映画や漫画の中の存在でしょう? 狼男を従え、夜の帝王というか、向かうところ敵無しのような…。ですが、この隠世の実権を握っているのはエルフなんですよ。」

「それは何となくですが、感じていました。ビーストの殆どが下働きですからね。それにエルフ族の中だけでも格差はあるように見えます。」

「颯太様はそれを何とかしたいのですか?」

「はい。」

「即答ですな、颯太様。あなたは真面目なお方のようです。聞いていたとうりです。わかりました。それでしたら、私も陰ながら応援致します。」

「ミチオさん、ありがとうございます。」

「それと、先ほど颯太様が思った事。私の年老いた身体なのですが、実は一度、現世へと戻ったのですよ。その戻った時代、それは昭和29年。日本が高度成長期と呼ばれた時代です。私は歳を偽り、とあるゼネコンの会社へと入社しましてね。定年後も嘱託勤務をいたしまして。でも、忘れられないんですよ。隠世での生活が…。それで、ルキエラ様にお願い致しましてね。再び隠世へ戻ったのですよ。日向子様にもお会い致しましたよ。素敵な叔母ですね。」


 なんだ…。全てお見通しだったって訳か、日向子さん…。僕はミチオさんと出会う運命だったんだね。


「親族を誉めて頂くと、恥ずかしいですね…。ミチオさん、ありがとうございます。長々と居座りすみません。今日は城に戻ります。次回からは玄関からお邪魔いたしますね。」

「お待ちしております、颯太様。」


 僕はミチオさんの部屋を後にした。


 考える事が増えたな。エルフの格差と吸血鬼ルヴニール。あと、ブッガーか。

 それとヒューマンが暮らすというから、ヒューマンの里とかがあるのか?

 これは隠密行動だな…。


(主よ。楽しそうでゴザルな。)

(ああ。)

(ヒューマンの里に行くでゴザルか?)

(あったら。の話しだけどね。)

(主よ。私も楽しみでゴザル。楽しみのバザールでゴザール。)

(はいはい。)



 そして、城に戻り、自室に入ると、リンファが声をかけてきた。

「お帰りなさいませ、颯太様。代筆の者を呼びますか?」


 やば! 忘れていた!

「ゴメン! 遅くなっちゃった!」

 僕はリンファの立つドアを開けた。すると、既に代筆の人が、僕に頭を下げ、立っている。

 あれ? 確かこの人って?

「エメリア? 君はグリーンキーパーじゃないの?」

「はい。代筆のお仕事もさせて頂いております。」

「そうでしたか。凄いですねエメリアは。それじゃ字も上手なのかな?」

「まだまだ勉強中でございます。ですが、颯太様の名に恥じぬように書かせていただきます。」


 エメリアの話し方や態度に、気持ちになってきた。


「ねえエメリア。これはリンファもなんだけどさ。僕にそんなに緊張しないでいいよ。でも、あまりフランクに接しすぎると、あなた達が怒られちゃうのかな? でも、この部屋ではそんなに気にしないで下さいね。」


「そんな! できません!」

 声をそろえるリンファとエメリア。


「そうですわ! 私も出来ませんですわ!」

「ふごっ!?」

 突然現れたルキエラに、僕は後ろから抱きつかれた…。しかもルキエラの腕は僕の首を絞めている。

 こいつ! 僕をオトス気か?


「うぇーい! 颯太だうぇーい!」

「苦しい…。離れろ…ルキエラ!」

「いやぁん。放したらまた逃げるでしょ? うぇーい!」


 僕は無我夢中になり、ルキエラの左腕をつかむ。そして、ルキエラの身体を床へと叩きつけた。


 床に叩きつけられたルキエラは奇妙な声。「フーーウゥ…。」と発した。


「ルキエラ様?」

 リンファは呆気にとられている。


「あの。颯太様? この方はどなたですか?」

 エメリアは怯えている。


「ああ。彼女はルキエラ。名前くらいは聞いた事があるでしょ?」


「全てのエルフ族のおさで、ルシエール様のお姉様とお聞きしております。ですが、この方がルキエラ様なのですか?」


「私がルキエラだ! そして、颯太の恋人になるはずだっ…。」

「ならねぇっちゅうの! だいたいルキエラは僕をろうとしたじゃん!」

「あ~ん!それは Νύξニュクスだってば~!」

「はいはい。わかったから。それで? ルキエラは何の用? っと、その前にエメリア。」

 名前を呼ばれたエメリアは、全身でビクッし返事をする。

「はい!」

「ごめんね、驚かせちゃいましたね。実は代筆の件は済んでしまったというか、まだ先になると言うか…。今回は手紙を出さなくて済んでしまい、すみませんでした。その謝罪の為にお呼びしました。ですが、次回は必要になると思います。その時はお願い致します。」

「いえ。とんでもないです。今回は残念ですが、次回を楽しみにしております。それでは失礼いたします。」

 そう言ってエメリアは僕の部屋から退出した。退出後、リンファの部屋のドアが閉まると同時に、パタンという音が聞こえる。僕は驚き、再びそのドアを開けた。すると、エメリアが床にペタンと座り込んでいる…。


「エメリア? 大丈夫?」

「すみません…。緊張して腰が…。立てなくなってしまい…。」

「まったく。そんなに緊張しないでいいってば。」

「リンファ。そこのソファーでエメリアを少し休ませてあげてね。」

「かしこまりました。」


 僕はエメリアを抱きかかえた。


「きゃー! エメリア! うらやまけしからん!」

 騒ぐルキエラ。

「颯太様!?」

 驚くリンファ。


「そんなに驚かないで。困っている人に男性も女性も関係ないでしょ? いちいちこんな事で騒がないの! それじゃエメリアは動けるようになるまでそこで休んでいてくださいね。それとリンファ。ルキエラと話があるから、お茶の用意をしてもらえますか? あと、セルフィーはまだ城にいますか?」

「はい。夕食後帰られるそうです。お呼び致しますか?」

「セルフィーに用事がないようでしたら…。」


「これといって用事などは無い。話なら聞いてやるぞ、小僧。」

 話しの途中で現れるセルフィー。


「まったく…。エルフは偉くなると、ノックをしてドアから入るとかできないのかな…。リンファ、セルフィーのお茶もお願いします。」

 嫌味を言った僕を無視し、ルキエラに頭を下げるセルフィー。


 ルキエラって、マジでレジェンドの扱いだな。と思う僕であった…。





 ルキエラとセルフィーを交えて、僕は先ほど出会ったミチオ・タカギさんとの話の内容を2人に聞くことにした。

 この2人に聞きたい事は3つ、セルス王の所在とヒューマンの里。それとブッガーとエルフの血による、ヴァンパイア…。こちらでは吸血鬼ルヴニールか。

 まずはヒューマンの里だな。


「結論から言わせてもらうと、ヒューマンは細々と暮らしている。と言っても、2,000人位の集落が、あちこちに点在しているだけだがな。」

 セルフィーは楽しそうに話している。何でだ?

「まあ、颯太が行っても、話なんてしてもらえないぞ? 奴らは現世の連中とは違うから。」

 ルキエラも楽しそうに話す。


 確かにそうだろうな。僕も同じ種族だけど、僕の場合はエルフにべったり状態だからな。


「彼らはエルフを嫌うの?」

「嫌っているのはお互い様だ。お互いにお互いを嫌っている。我らも慣れ合うつもりはない。」

 セルフィーの口調は当然だ! と言わんばかり。


「それじゃ、ストボリでたまに見かける、法具をまとったヒューマンは? その里の者とは別なの?」

「別であったり、里の者であったりだ。小僧、奴らにかかわるな。今は止めておけ。」

「それは吸血鬼ルヴニールと深い関係だから?」

「すごいな小僧! そこまで知っていたか!」

 そんなに驚く事なのか?


「颯太、ミチオに会ったの?」

「ああ。少し、話をした。ルキエラとの関係もね。」

「よく見つけられたわね。そうよ、彼は私が隠世に戻した。」

「多分、会社の社員旅行でマグミさんの所に来たんでしょ? その時に、のほほ~ん。としていたルキエラの事を見つけたんじゃないかな? 正解でしょ?」

「ファイナルアンサー?」

 古っ!

「ファ、ファイナルアンサー。」

「正解!」


「何だ? そのファイナルなんとかって?」

「セルフィー、今のは現世で少し前に流行った言葉だから気にしないで…。」


「で? 颯太はヤメロと言っても、奴らの所に行くんでしょ?」

「うん。」


 僕の返事に答えたのはセルフィー。

「それじゃ、アンジという名のエルフを連れて行け。奴はダークエルフで双剣そうけんの使い手だ。中途半端な強さだが、小僧のデタラメな剣術の師となるだろう?」

「ありがとうセルフィー。あと、出来れば今の話は内密にしてもらえるかな。」

 僕からのお願いに、2人はクスクスと笑う。


「小僧。誰に知られたくないのだ?」

「そんなの、決まっているじゃないか。」


「颯太が行くのなら、私も行こう!」

 いつの間にか僕の部屋にいるバグエとヤシタ。バグエは満面の笑みで僕に言う。

「バグエが行くなら私も行かなきゃ!」

 勝ち誇ったように、僕の後ろから言うヤシタ。


「は? ちょっと! 2人ともいつの間に!?」


「リンファ、君も来たまえ。私たちの身の回りを頼む。」

「かしこまりました。バゲット様。」


 あっれー? なんでバグエが仕切っているのかなー?

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