第19話 数ヶ月ぶりのデート

あれからまた数日後…


「じゃ!行ってきます!」


「楽しんでくるといいぞ!」


おはようございます、カエデ!だよ!今日は久々にデートしたいってビャッちゃんが言ってくれたから温泉宿に泊まりで行こうって話になったから行くことにした!


「さ、ビャッコ?行こうか」


「あぁ!」


山を降りるか!



山を降りても30分くらいで下山できる!慣れたものだよ!


「さて、どこに行く?」


「最終目的地は温泉宿だが…子供がもうすぐできる報告でも各地にしにいくか?」


「そうだね!じゃあ…まずはプラムさんの家、城にいって…でその後にちょうどお昼くらいになると思うから料理屋でお昼、その後には教授と准教授の家、図書館に向かって…ついでに神社にも向かって…最後に温泉宿でいいかな?」


「そうだな!じゃあまずはプラムとライオンの城だな!」


神社…しんりんちほーの奥深くにある寂れた建物。お父さんはとりあえずあそこで何かお供え物をして願っておけば願いが叶うかも、とは言うけどほんとにそうなのかな?

一応お菓子は持ってきたけど…



気づけばもう11時30分だよ。でもようやくついた!


「ラッビー。久しぶりー!」


「お、カエデか!最近見ないと思ったらつがいになったんだな!」


アラビアオリックスさん。昔からの友人!子供の頃にへいげんで遊んでたら変な場所に迷い込んだけどそこで助けてくれたのがアラビアオリックスおよび、ラッビー!


「うん!」


「さ、たいしょーに会いに行きたいんだろ?こっちだ。今日もいつもみたいにお菓子食べながら暮らしてるぞ?」



「たいしょー!カエデとビャッコ様です!」


「あ!入って入ってー!」


「お邪魔しまーす…」


「久しぶりだな!何ヶ月ぶりだ…?まあそんなことはどうでもいい!何をしにきたんだ?具現化の依頼か?」


…あれ?シキとオカピさんがいない…ラッビーにいるって聞いたんだけどなぁ…


「いや!今日はある報告をするために!」


「なるほど…ていうかなんでふすまに隠れてるんだ?」


「見たらバレちゃいますから!ま、今見せますよ!ビャッコ、行こっか」


「あぁ」


そのビャッコの姿を見た瞬間、みんなが黙り込む!


「…ビャッコ、まさかそれ…」


「あぁ…妊娠した…」


「「「えぇ〜!?」」」


「ちょっ、もうか!?」


「あぁ」


「実は双子だよ!」


「「「「双子!?」」」」


「今日は驚くことが多いねー!」


「まったくだよ、母さん!」


「あと1ヶ月くらいで産まれるってラッキーが言ってたからね!たのしみだよ!」


「その時は挨拶してよ?」


「もちろん!シンもオスなんだから早くつがいになって子供作らないとね!」


「生き方なんて自由だろ!?ね!お父さん!お母さん!」


「そうだねー!でも親離れするのかぁ…」


「親離れ…寂しくなるなぁ…だがな!自分の生き方を自由に決めるのはいいことだぞ!お父さんとかお母さんのことは気にせず、自分が一番幸せになれる生き方を見つけろ!」


「…うん!」


「つがいにならなくともあのイナでもなんでも屋をやってるんだからさー!フレンズのためになることでもしたらどうかなー?」


「…考えとく!」


…あのことも聞かなきゃね!


「そういえばシキとオカピさんは?」


「あぁ。もうあの2人はつがいだからな。といってもまだ正式に暮らす場所が決まってないらしいから今のところは2人きりでこの城で別室暮らしだ。全く、いいように使ってよ!」


「どこなんですか?会いたい…」


「ここから一階降りて、ここから正反対、つまりここが西だから…東方面の部屋に向かえばいいぞ?」


「なるほど…ありがとうございました!」


「いいってことよー!」

「またねー!」

「また今度、子供を無事に産めたら報告頂戴ねー!」


…さて、言われた方向に向かおう!


「…期待されちゃったからにはしっかり4人、頑張ろっか!」


「あぁ!そうだな!」


廊下を歩き、言われた部屋の前に着いた!


「さて、いるかなっと…!」


ふすまを開けると半裸のシキとオカピさんがキスをしてた。しかもヤバい方で。…ヤッベェ!


「ちょっ!?カエデ!?」


「失礼しましたー!」


「…どうした?」


「…見なかったの?」


「あぁ」


「ざっくり説明するなら半裸の2人が交尾しかけてた」


「なら妨げるわけにはいかないな!」



「くっそ…なぜカエデがいるんだ…!」


「ねぇ…そんなことよりこっちに集中してよ…///」


「そうだな!…しかし綺麗な足だ…交尾して傷つけるのが恐ろしくなってくる…」


「大丈夫…今はシキと交尾することが最重要だゾッと…///」


「…もう俺たちに障害は…ないな!…じゃあそろそろ、オカピの体を…いただきます…」



料理屋についた!


「…割と空いてる」


外にフレンズさんが並んでないだと…!?


「中もあまり混雑してなさそう…今だね!早く入ろう!」


「あぁ!」


入るとそこにはフェネックさんが待っていた。


「おぉー、これはカエデくんとビャッコ様じゃないかー」


「お久しぶりです!」


「うちのシオンとアキがお世話になってるよー」


「いえいえ!こちらとしても訪問してきたのならおもてなしをしなければならないので!」


そう、たまーにシオンとアキが2人で仲良さそうに来るんだよね?


「やー、いつもごめんねー?」


「おもてなしも割と楽しいものですよ?…そうだ!コスモスさんっていますか?」


「いるよー?」


「忙しくないなら報告したいことがあるんですけど…」


「全然忙しくないよー。だってこれから雨が降る予報だものー」


「「!?」」


雨なんて聞いてない!


「…まあいいや…報告です!コスモスさんを連れてきていただけると!」


「わかったよー」



「…カエデとビャッコか。久しぶりだな」


「はい!久しぶりです!」


「…ふっ、あいも変わらず、元気だな?俺はそういうのを見るのが大好きなんだ…シオンとアキは俺に似てあまりにも冷静だからな…」


無愛想な顔にちょっとした笑顔を見せるコスモスさん…かっこいい…!背も高くて…エプロンをかけていてもかっこいい…理想のオスだ…!

ちなみにどれだけ背が高いかというと…僕の身長が167cmで、コスモスさんが184cm!


…でもシオンとアキはうちに来るとテンションちょっと高いけど…


「あれ?本当にテンションが低いんですか?」


「あぁ、そうだ。逆に静かすぎて怖いところだ」


「…うちに来ると元気がいいんだけどね…?」


「あぁ。確かに元気だぞ?」


「ん?どういうことだ?」


「いやあの、だから…」


「つまりー、家でのあの2人と他のところにいる2人は違うってことだよー」


「…なるほど、いい情報をありがとう。そして何か報告があるんだってな?まあ見ればわかるが…」


「…ですよねー。まあ、解ってる通り、ビャッコ、妊娠してるんですよ…」


「双子、だぞ?」


「双子、か…すまないが双子のことについては俺は全く知らない。図書館に行って調べてくるといい」


「そのつもりです!」


「ならいい。…さて、ここに来た、と言うことはご飯を食べにきたんだろう?とにかく座ってくれ」



「やー、雨なんてまいったね…傘持ってきてないよー…」


「僕たちもです…」


「お互い苦労してるねー。はい、今日のメニューだよー」


「寿司がある!?」


「寿司?」


寿司!大好き!大好物!


「寿司一択で!」


「はいよー。ビャッコ様はー?」


「…私も寿司だ」


「はいよー。コスモスー、寿司2人前ねー」


…僕たち以外に客がいない…不気味だよ。


「…ふぅ、寂しいものだねぇー。こうやって2人が来てくれたのも嬉しいものさー」


「…ありがとうございます」


「何お礼を言ってるのかなー?私たちは店員、2人はお客なんだからねー。もてなすのは当たり前だよー。ほら、シオンとアキがそっちに遊びに行った時と同じような扱いだよー」


「…」


「最近2人はどうかなー?妊娠しちゃってるってことはそれだけ仲がいいってことだよねー」


「はい…」


「寿司2人前、待たせたな」


早いな…逆に静かすぎて自分たちのテンションも下がるんだけど。


「ありがとうございます!…いただきます!」


「いただきます」


「口に合えば嬉しいんだがな」


「…!美味しい…!」


「減塩醤油使ってるからな。健康的だぞ」


「へぇ…減塩醤油を使うのもいいな…」


「減塩醤油ってなんだ?」


「減塩醤油は名の通り、入っている塩を減らした醤油のことだ。普通の醤油は減塩醤油より塩を使ってる。一見不味くなってるように見えるが、実はそうではなく、逆に美味しく感じるフレンズもいる。その要因として、健康的な一面があってな。だが塩は取りすぎは良くない。といっても取らなさすぎるのもよくない。それを解決してくれるのがこの減塩醤油だ。ちなみに減塩醤油だが…」


この後も減塩醤油の話がしばらく続く。ビャッちゃんはつまんなさそうだったけど僕はすごい興味があった!…あとで楽しませなきゃ…



「ごちそうさまでした!」

「ご馳走様」


「美味かったか?」


「はい!これ以上にないほど!」


「おいおい、俺は料理をあまり上手く作れないぞ。褒め上手か?」


「いえ!本当なんですよ!」


「…ふっ!そうか!ならばもっと上手く作れるようにしないとな。フェネック、手伝ってくれるか?」


「もちろんさー」


「感謝する。…そうだ。どうせ妊娠したんだ。2人にプレゼントだ。外へ来い」



「…ほら、プレゼントだ」


…コスモスさんがくれるのってこれくらいかと思ってたよ!


「何の花ですか?」


「ラナンキュラス。花言葉は幸福。2人の巡り合わせが幸運によってできたものだと思ってな」


「…ありがとうございます!」


「さて、今日も2人はまだどこかに行くんだろう。…幸せな毎日を願っている。では、さらばだ」


「じゃあねー」


「はい!またそちらに行きますね!」



ラナンキュラスねぇ…


「どうした?」


「いや、確かラナンキュラスって色々な花言葉を持っていたと思うんだけど」


このラナンキュラスは紫色。…たまには花言葉を学ぶのもいいね!


「ビャッコ、図書館に着いたら何したい?」


「そうだな…文字はある程度しか読めないから…カエデ、解読の手伝いをしてほしい」


「おっけ!」


そのまま寄り道せず、ダイレクトに図書館に向かうよ!何を読むのかなぁ…?

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