第18話 成長
あれから数ヶ月後…
…
「あ、朝ごはんは…フレンチトーストとココアでお願いッ!」
いつも何気なく過ごす一匹のオオカミと…
「わかった!…ふふっ!今、お腹蹴ったな…」
お腹を大きくし、料理を頑張って覚えようとする四神、ビャッコが何気なく、幸せに暮らしていた…
「…ラッキーによると、子供は双子らしいけど…まだ欲しい?子供。欲しいなら…努力するよ?」
「まだだ…私は4人子供が欲しいと、言ったはず…」
「なら子供を産んだらまた頑張らなきゃね!」
そんな願いをお互いに言い合う日常はやっぱ変わらない。
「…あの時頑張った甲斐があったね?あの時頑張ってなかったらビャッコの子供と僕の子供の素が繋がってなかったんだよ?」
「そうだな?」
「ふふっ…愛してるからね?子供産んでも、やるからね?」
「当たり前だろう…!つがいである限りずっとやるからな!」
「後1ヶ月もすれば産まれるからねぇ…その頃にはもう僕も発情期の頃だからビャッコにも発情期の処理をしてもらおうかな?」
もう1月…早いものだなぁ。
「むぅ…その時は任せてくれ…///」
「僕だってあの時がんばってビャッコの発情期の処理頑張ったんだからね?そっちだって頑張ってよ?」
「もちろん…すぐに3人目、産んでやるからな///」
料理しながら答える、そんな彼女のことが…好き。愛している。
「…ほら、フレンチトーストとココアが出来たぞ♪」
「ありがと!いただきます!」
…うん!美味しい!前よりはっきり成長してる!
「…料理を教えた甲斐があったよ!すごい美味しくなってる!」
「そうか?…この料理の美味さで子供に出していいか…?」
「うん!納得の味だよ!」
…以前より遥かに美味を感じる…最高だね…
「ビャッコー、いるかー?」
「んー?どうしたー?」
「朝ごはんもらってもいいかー?」
「あ、いいぞー?」
…と思えばいつものみんな…残りの四神のみんなとコウリュウさん、フィルターの守護者のみんなじゃないか。
「…最近の調子はどうじゃー?」
「問題ない。元気に育ってるぞ♪」
「あと1ヶ月で産まれちゃうからね!しかも双子だよ!」
「えっ!?双子!?」
「それは俺でも聞いてないぞ!?」
…そっか。妊娠したってことだけ伝えて双子ってことは伝えてなかったんだ。
「あー、うん。伝えてなかったね。ごめん。双子。マジで双子」
「よかったな…」
「ちなみに2人産まれたらあともう2人、作るつもりだからね?」
「子供…4人か!」
「そうだ!私がそうしたいって言ったらカエデも快く了承してくれたからな!」
「…私たちの手助けも、必要そうね?」
「その時にはお願いするよ?ささ!サンドウィッチにするつもりだけど目玉焼きはいくつ?ウィンナーは何本?野菜は何が食べたい?スープは?」
…
…オスのフェンリルさん、マンティコアさん、ロック鳥さん達は目玉焼き2枚、ウィンナー3本、スープ有り。ちなみにフェンリルさんはコーンスープ、マンティコアさんはコンソメスープ、ロック長さん達はキノコスープだった。メスのみんなは全員目玉焼きは1枚、ウィンナーは2本、スープはみんな味噌汁。よく偏るよね?
「…あいよー。完成ー」
「いやー、いつもすまないな!俺たちのために…」
「いやそっちが食べたいって言ったでしょ」
「でも毎日食べさせてもらってるんだから、いつかお返しをしてあげなきゃいけないわね…」
そんなお返しだなんて…ただ僕は楽しく、幸せに暮らせれば…いや!楽しく!アレがある!
「…そうだ!急な提案でごめんだけどさ!近いうちにさ…みんなでどこか行かない?」
「どこかって…どこだ?」
「さあ?」
「さあって…」
「まあもし可決して行くことになったらみんなで行こうか!さて、みんなに料理を渡したところだけど…まだ完成じゃない!」
「えっ?」
「さぁ…ショータイムだ!Fooo!」
どこからともなく徐にソースを取り出し!それをサンドウィッチにかけていく!何という贅沢!
「…?」
「さ、食べてみて?美味しいよ?いつものよりかは…ね?」
「…そうか!では、早速いただこう!」
みんなが一斉にハムハムし出す…何この状況。オスも可愛いんだけど。
「…!美味いな!」
「確かにうまい…が…なんのソースだ?」
「ふふっ、秘密!」
と言ってもカツオだしをちょっと改良したものだけど…
「そうか…お昼とか夜ご飯は自分で作るんじゃが…毎日が楽しみじゃ!これも含め、こう言う料理が食べられる朝の時間が至福の時間じゃ!」
「そっか!ありがとね!」
そんなこと言われるとねぇ?恥ずかしいよ!
…
「「「「「「「ご馳走様!」」」」」」」」
「「お粗末様!」」
「さて…じゃあ我らは趣味の時間、とするかのぉ…」
「そういえば趣味の時間にしてることってなんなの?わからなさすぎるんだけど」
そう。みんなの趣味がわからん!
「我は最近裁縫をやり始めての…初めてやったときは楽しくて…今でも続けてるんじゃ!」
「私はお茶を淹れてるわね。美味しいお茶の淹れかたを学んで、いつかビャッコとカエデの子供に飲ませてあげたいわね!」
「わしは…プラムに「ぱずる」というものを具現化してもらって、それをやってる」
スッちゃんが裁縫…セイちゃんがお茶…ゲンちゃんがパズル…割と意外なのが多い…
「フィルターの守護者のみんなとコウリュウさんは何かしてるの?」
「はっ、俺たちはフィルターのメンテナンス、パークを見守ることで精一杯だ!でもしてることといえば…たまに下に降りてオオカミのフレンズと遊んでるな?遊びというものを追求しててな!」
「私は…オイナリと一緒にいなり寿司を作っています」
「俺はプラムとあって喋くってるな!」
「俺たちはこの切れた仲を…」
「改善している」
へぇ…意外なのが多いな…
「あ、私はパークを見守ることで精一杯だから…たまに料理の練習するくらいだ」
コウリュウさんはね…これがあるから。
「少しは自分の楽しみを増やしたらどう?そんな窮屈な生活面白くないって」
「…なら探してみるとするか…」
「じゃあ、我らはそろそろ帰るとするかの?」
「そうね?また来るわ」
「じゃあね!」
最近はこんな感じにみんなが朝ごはんを食べにくるんだよね!疲れるけどみんな美味しいって食べてくれるから嬉しいね!
…でもちょっとみんなに言えない僕たちだけの生活があるの。
「ふぅ…ビャッコー、いなくなったよー?」
「ありがとう」
そうすると、いつものようにビャッコは上の服を脱ぎ始める。ビャッコ曰く、服がキツいらしい。
ビャッコが『上半身裸のところなんて他のフレンズには見られたくない、カエデだけに見せる秘密だ♪』と言ってたからね。
「…清々しい気分だ…」
「そう?」
「…大きくなっていってるな」
「うん…あと1ヶ月もすれば産まれるんだよ?2つの命が今ビャッコの中にあるんだよ?」
「大切にしなきゃな!」
「…何度も思うよ。綺麗な体だ…傷つけられない」
「それは前から知っていることだろう…?」
「それでもいつも思うほど…綺麗なんだ」
「それは嬉しいな!…だが妊娠中でも着れる服はないのか…?」
「無いねぇ…」
「プラズムで作っても普段通りの服…」
「正直ビャッコの裸を見てると今すぐにでも襲いたくなるんだよね」
「お腹の中に子供がいるんだぞ…?」
「そうだね?でも上半身だけ襲うってのは、アリだよね?」
「えっ?」
正直妊娠してなかったらそのままおっ始めたかったけど下半身を襲うのは流石に子供を傷つけちゃうからね。上半身だけで我慢しよう。
「んんっ…なぜ急に…」
「襲いたくなっちゃった…」
「もう…下半身は襲わないでくれ?///」
「わかってるって…」
なんでだろ。ビャッコは妊娠してるのに襲いたくなっちゃう。
「…いいぞ…もっと襲ってくれ…///」
「ふふっ、今のビャッコは怖ーい僕に襲われちゃった無念のフレンズなんだよ?」
「そうだな…なら襲わないのか…私は上半身だけでもカエデが欲しいんだ…///」
「うん…言われなくても襲うからね…」
そのまましばらく、白くて美しいビャッコの体を弄ってた。可愛い。反応が可愛い。
「ねぇ」
「ん…どうした…」
「耳、ハムハムさせて?」
「耳か?いいぞ…?」
いつも、毎日のように上半身裸になって僕の欲が高まるかと思えば耳ハムハムで抑えてくれる。本当に助かる。
「…カエデ、なぜ毎日私の耳をハムハムするんだ?」
「ざっくり言えば僕の欲を抑えるため、かな?下触ったら僕の欲が止まらなくなるからさ?」
「なんだ…せっかく今日は中に入れない限りは触ってもいいって言おうと思ってたんだが…」
「うーん…それはお楽しみにしようかな?産まれてから、じっくり、一時間以上かけて堪能しようかな?」
「長すぎじゃないか!?」
「その分ビャッコを気持ちよくさせてあげるから!ねっ!」
「…なら、そういうカエデは、今から気持ちよくなってもらわないとな…私はできなくとも、カエデのなら、できるからな♪それに…カエデのは美味しい…独特な味だが、それが私にとって、美味しいんだ…」
「そうなの?」
「あぁ…本当なら私の中に入れてほしかったが、それは叶わない…ならできる範囲で楽しむしかないじゃないか!さあ!早く私の好物をくれないか!」
「えっ、あっ!?」
そのままビャッちゃんに脱がされたりしたのは…説明しないでおこう。
…ビャッちゃんってSなところあるよね。
…
終わってから…
2人で今日のお菓子の準備をしてるよ!毎週一回はお茶会をするからね!
「…カエデ…」
「ん?」
「その…また機会があったらカエデの…飲ませてくれないか…?///」
「え?ビャッコが準備できてるならいつでもいいけど…でも時々にしてよ?」
「おぉ…いいのか!ありがとう…!」
「ふふっ、僕はビャッコの幸せを第一に考えてるよ?…ねぇ」
「ん?」
「子供が産まれてから成長して、神のフレンズさんとつがいになるって言ったら誰となると思う?」
「そうだな…メスが産まれたらフェンリルか?オスが産まれたら…セイリュウかスザク辺りか?」
「なんで?いやまあセイちゃんはわかるけどさ」
セイちゃんはすごいわかる。言われなくともわかる。だってあの胸の大きさだよ?いくら僕にそれを言われても僕にはビャッちゃんがいるから絶対に胸では反応しないけどつがいじゃなかったら反応するだろうね。オスキラーだァ!
「フェンリルは…何かと言えない気迫があるし面白いしなんでもできて…スザクが多分子供に対して過保護になると思う。それで人気を得ると思うからな…」
「なるほどね…?でも、僕はビャッコが、ビャッコには僕がいるからね!」
「そうだな!」
こうして、ビャッコが妊娠した後も幸せに暮らす僕である!
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