第7話 新たな生活

みんな帰ってから…


「…まさかそなたらがこんなにも早くつがいになるとは…」


「ふふっ…意外でしょ?」


「割ともう子作り始めたんだぞ?」


ちょっ!?なんで言っちゃうのさ!?


「嘘…!?もう…」


「…今胸が小さいのにって思った…だろ」


…!ビャッちゃん怒ってる…!そっか!ビャッちゃんは胸が小さいことをコンプレックスに思ってるんだ…!


「いや…そんなことは」


「許さない…!」


「待ってビャッコ!胸が小さいことを怒りに変えないで!」


「カエデも…私の胸が小さいことを残念に思ってるんだろう…?」


「いや!そうやって思ってたら僕はビャッコとつがいになんてなってない!そもそも僕がつがいになりたいって思うのは本当にお互いがつがいになってからお互いに愛しあえるかどうかを判断してから!だからビャッコとつがいになってるってことは胸の大きさとか関係なしにお互いに愛しあえるって判断したから!」


「カエデは…私の胸のことを悪く思ってないのか…?」


「そりゃそうだよ!僕はビャッコを死ぬまで永遠に愛する!」


「…ならいい!」


「ふふっ!ぎゅー!」


「ぎゅー!」


ビャッちゃんもノッてくれるの、いいね!四神の威厳がなくなってるところは言わないけど。


「…さて!キッチンも来たことだし!今日の夕飯はみんなで食べようか!僕が振る舞うからさ!」


「おお!楽しみじゃな!」


「私も手伝ったほうがいいか?」


「うん!お願いするよ!」


ビャッちゃんと2人で料理…初めてか!



「さて、カレーの作り方はわかるよね?」


「一応オレンジに教えてもらったからな?」


「よし!じゃあ具材を切っててほしいな?今日は豪勢にやるからちょっと秘伝の料理を作ろうとしてるんだ…♪」


「秘伝の料理?なんだ…」


「ふふ…ひ・み・つ!」


さて、使う材料は鶏肉、玉ねぎ、じゃがいも、赤ワイン、胡椒、塩、ケチャップなどなど!

これで何を作るかわかったらすごいんじゃないかな?


「さて…作りますか!」


まず最初に鶏肉や玉ねぎ、ジャガイモを一口サイズに切る。


「…包丁捌きがうまいな!」


「そうかな?」


次にさっき切った具材を鍋に入れて鶏肉に火が通るくらいで炒めるよ。ちなみに後から煮込むからちょっと火は通ってなくてもいいけどその分煮込む時間が増えるから味が薄くなるよ。まあ改めてケチャップで味付けのし直しもできるけど。


「ふぅ…熱いなぁ…」


「水、飲むか?」


「大丈夫!」


その次に鍋の中に大量に赤ワインを入れて煮込むよ。ちなみにこの煮込む時間によってアルコールの量と味の濃さが変わってくるから気をつけてね。まあさっき言った通り、ケチャップで味付けし直せるけどね!


「…時間余るけど手伝う?」


「いや!大丈夫だ!」


…そして自分の勘で煮込み終わったと感じ取ったらじゃがいもと玉ねぎが柔らかいか、それと鶏肉にしっかり火が通ってるか、確認してからケチャップ、胡椒、塩で味付けをして完成!この料理の名前は鶏肉の赤ワイン煮込み!


「…完成!でもまだまだ料理は作るよ!」


サラダとか作っていくよ!





終わった!楽しかったなー!


「ふぅ…完成!」


「お疲れさまだな!」


「うん!みんな!お腹空いてる?」


「お腹空いてるよ」


「十分空いてるわよ?」


その様子だとみんな空いてるね!


「よし!じゃあ食べようか!」



準備完了いたした!飲み物は特製のスムージー!


「じゃあ!今日は豪勢に作ったからたくさん食べていって!…じゃあ!」


「「「「「「いただきます!」」」」」」


食事を始めようか!味見したから大丈夫!


「はむっ…やはりカエデの作る料理はうまいの!」


「…そのカレーは私が作ったぞ」


「そうなのか!?すまなかったの!」


「この料理…なんていう名前なのかしら?」


「鶏肉の赤ワイン煮込みだよ?普段はこんなの作らないからね?おかわりもあるから食べてよ?」


「おかわりお願いできるかな」


「セーちゃん早いな!?まあいいよ!待ってて?」


「だって美味しいんだもん」


嬉しいこと言ってくれるね!


「なぜこんなに美味しい料理が作れるのか…不思議だ…」


「お父さん譲りの技術だからね!」


「今度教えてくれないか?」


「おっけー!その時はみんなでやろうか!広いし!」


「あぁ!頼むぞ!」


ここでみんなに見せつけてやろうか!


「ビャッコ、いいかな?」


「ん?どうしたんだ?」


「はい、あーん♪」


「…食べればいいんだな…?はふっ」


「…美味しい?」


「…あぁ…美味しいぞ♪」


「これからこういうことが人目を気にせずに毎日のように、やりたい時にやれるんだよ?僕はもう嬉しいよ!」


「私もだ!」


「…羨ましいの…」


「ほんとだね。ちょっとだけ妬ましく思えてくるよ」


それで騒動とか起こさないでよね!?



とりあえず食事は終わり…かな?


「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」


「ふぅ…おいしかったわ」


「お粗末さまでした!さてと…」


「…2人の時間もほしいじゃろ?我らはそろそろ帰るとするかの…」


「うん!また来てね!」



「…行ったな…」


「うん…でも、今から2人だね…」


「あぁ…」


こうしてまた唇をお互いに奪う。


「…気があったな」


「うん…ねぇ、ビャッコ」


「ん?どうした?」


救済の手…差し伸べる?


「胸…大きくしたい?」


「できるのか!?」


「うん。まあ日々の努力にもなるけどね?」


「何をすればいいんだ?」


「僕が揉み続ければいいんだよ?」


「それはそれで何か悪い気がするんだが…」


「いや!別に遠慮しなくてもいいんだよ?」


「なら…でも今日は暑くないか?」


「まあ夏場だから…仕方がないね?」


夏は暑いに決まってる!


「…涼しくなるぞ」


そういうとビャッちゃんは服を脱ぎ始め、下着だけの姿になる。…そういうところやらしいよね。


「カエデ…昨日したんだ。私への恥なんて…無いだろう…?///」


「…脱げってこと…?」


「当たり前だろう…///」


「それがビャッコの願いなら…」


恥ずかしいけど…脱ぐよ。


「…ふふっ!何大きくしてるんだ…?」


「仕方ないでしょ…///」


「…今日も…するんだな…///」


「うん…そのつもりでいるよ…」


「そのことを考えると…体が熱くなって…」


「僕もそうだよ…」


「…前言撤回。このまま熱いままでいるぞ…///」


「じゃあビャッコの望みのままに…」


さっき言ったことをやる。ビャッちゃんの下着を脱がす。


「…優しく…頼むぞ?///」


「…好き…」


「私も好きだ…何度も思う。カエデと毎日のようにこんなことができるなんて…夢にも思わなかったぞ…今…こうしてカエデと一緒にこんなことができるのは最初から決まっていた運命なのか…?」


「そうでありたいね…」


「…今の時間は…」


「およそ10時30分…」


「…行くか?ベッド…」


「…僕は行きたいな…」


「…なら行くぞ…私は我慢できないからな…子供も作りたいと思うなら作ってもいいぞ…///」


「うん…今日は疲れ果てるまで寝かせないからね…?」


このあとは御察していただけると助かる。



「…ふわぁぁ…」


おはようございます。現在時刻8時。早起き?も慣れてきた!


「…む…遅いと思ったら…」


「あ、なんで入ってきてるのさ」


スッちゃんが寝室に入ってきたよ。不法侵入!


「あぁ。山頂に集まるって話をしていたんじゃが…いつになっても来なくての?来てみれば…まあ一応理解はしt」


「…!まさか!?リビングまで入った!?」


「あ、あぁ…あの服が落ちていたあの部屋かの?」


あぁぁぁぁ!やっばいぃぃぃぃ!


「…もしかして僕たちが夜にしていたことも…」


「…すまないが服の時点で…」


「あぁぁぁぁぁ!」


「…ん、どうした…」


「ビャッコ…夜にしてたこと…スッちゃんにバレた…」


「なっ!?スザク!?どういうことだ!?やらしいことでも考えてたのか!?」


「いや、遅かったから様子を見にきたらこういう状況だったんじゃ…」


「…まさかここに来たのも私たちの愛し合った後の体を見にきたのか!?」


「…なんかすまないんじゃ…」


「…頼むぞ…ほんとに…」


いや恥ずかしいんだって!愛し合った後の現場を見られるのは!


「…まあ待っているぞ?」


「あ、あぁ…」


「…もう一回、できなくなっちゃったね?」


「今日ももう一回やるつもりだったのか…!?」


そりゃそうでしょ!2人の愛を深め合うためにさ!


「うん。だってビャッコだって子供欲しいでしょ?」


「それはそうだが…」


「じゃあやったほうがいいじゃん」


「いや…早すぎる気が…」


まあ確かにそう思えばね?でも作りたいじゃん!


「…それもそうだね?子供作るには期間が決まってるらしいし?」


「そうなのか?」


「うん、でもなんか発情期になると本当に落ち着くまで止められなくなるらしいから…その辺の覚悟はしておいて?冬に来るらしいから!」


「…楽しみにしていればいいのか…?」


そういえばお父さんがお父さんの日記を見せてくれたからその内容言っちゃおうか!


「お父さんの記録帳を勝手にみたときは最長で一晩ずっと寝ずにお母さんとしてたらしいけど」


「本気か…!?私とカエデが二回やっただけで疲れ切ってこのシーツもびしょ濡れだって言ってるのに…!?」


「そうだね…記録にはまだ続きがあってね?発情期はその時に発散しないで放置していると凶暴化して近くにいるメスを問答無用で追いかけて襲う。するときには傷つけやすくなる。そして本当に子供を産ませようと疲れを知らずにする…ということ、だってさ?」


「つまりカエデの発情期と私の子供が産める時期が重なったら子供が必ずと言ってもいいほどできる…そういうことか?」


「そう。そして…発情期の目印として、呼吸が普段より荒いことと、顔がいつも赤いこと、らしいよ?」


「…なるほど…カエデ…頼みがある」


「ん?」


「もうあの4人とか気にしないで…もう一回…やらないか…?///」


「…いいの?」


「あぁ…この生活はあの4人とか関係ない…私とカエデ2人の生活だからな…」


「…」


「…カエデ…一度私に四神の威厳が無くなってる…そう思ったことはあると思うが…無くていいんだ…私はただ1人のフレンズとしてカエデと幸せに暮らしたいだけだからな…なんなら四神の権限が無くなってもいい…」


「…そっか。なら…!」


今日もまた唇を奪う。当然のようにビャッちゃんも受け入れる。


「…はぁ…ビャッコ…///」


「どうした…///」


「…覚悟…してよね…?///」



「んー!?」


「…大丈夫…?」


「大丈夫だ…!そんなことよりもっと気持ちよくさせてくれ…///」


「…好き…ずっと好きでいたい…嫌いになんてなりたくない…」


「私もだ…こうやってカエデと一緒になれることが…嬉s」


「2人とも、まだかの?」


「「!?」」


…これは…うん。


「「…」」


「えっ、あっ…」


「「スーザークー!!!」」


つい呼び捨てしちゃったよ!でもこれはマージーで怒ってる!


「…す、すまないの…」


すぐに出ていく。


「…はぁ…スザクのせいで…興醒めだな…」


「そうだね…?…代わりに夜…今日もやる?」


「確かにそれはそれで嬉しいんだが…今日はやめとくぞ?私たちの疲労もすごいだろうし…」


「そうだね?じゃあ今日は一日かけて違う形で愛し合おうか!」


「どうするんだ?」


「一緒に料理しあったり…一緒にお風呂入ったり…とにかく幸せになりそうなことを一緒にやり合うんだよ?」


「楽しそうだな!」


「でしょ!じゃあスッちゃんがうるさくなりそうだし着替えて戻るか!」


「あぁ!」


「ビャッコ…好き」


「私もだ…///」

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