第2話 温泉デート1 〜カエデ〜
ヘラジカたちがいるところで待機ということになったからね?待ってるよ。
…え?なんで待機してるかって?なんかね?みんなが5人で話したいことがあるからちょっと席を外してほしいとのことでね?こうなったんだよ?
「…カエデは最近何をしてるんだ?」
「あー、まあ基本絵を描いてるね?係の日になれば料理屋に行くって感じかな?」
「楽しいのか?」
「うん!フレンズ生満喫してるよ?」
「…お前が生まれて18年か…」
「長いもんだねぇ…」
「待たせたな…///」
おっ!来た!
「おっ!来たね!…じゃあまた来るね!」
「あぁ!またな!」
そういえば聞くの忘れたけどなんでヘラジカさん1人なのかな?
…
「さて…ビャッちゃん?」
「なんだ…?///」
「ビャッちゃんがなんでこんなに恥ずかしそうにしているか、教えてくれるかな?」
「教えられると思うか…?///」
まあ…だよね?
「そっか…じゃあ探っていく必要があるね?あ、言えるようだったらいつでも言っていいからね?さ、どこ行きたい?」
「カエデとなら…どこでもいいぞ…///」
「んー…じゃあさ…ゆきやまの温泉宿で泊まって行こうか!」
「泊まっていく…!?///」
…?そんなに驚くことかな?
「ん?ダメかな?」
「その…なんだ…?恥ずかしいっていうか…なんだ…?///」
なんかさ…ビャッちゃんが可愛く見えてきたんだけど…?
「恥ずかしいかぁ…まあさ?今日はどうせ逃がさないつもりだからさ?」
「逃がさゲホッ!?」
「…ねぇ」
「な、なんだ…?」
「何逃がさないって言葉に反応してるの?」
「そっ、それは…!?///」
「まさかだけどさ…?僕のこと…好き…?///」
11歳の時に1週間に必ず一回以上会ってるからねぇ…意識してるならおかしくはないと思う。
「…どうだと思うんだ…?///」
「僕はね?ビャッちゃんは僕のことが好きだと思うよ?自分で言うのもアレなんだけどさ?」
「…そうだな…私はカエデ…お前が好きなんだ…///」
はい来ちゃったよ!?嘘じゃないよね!?
「そっか…ちょっと照れるね…///」
「好きだからこそ…私はカエデと…つがいになりたいんだ…///」
「…え?ちょっと待って?ビャッちゃんは…そこまで本気なの…?僕のために一生のフレンズ生をかけて…子供も作ったりしたいってこと…?」
「そうだ…お前と子供を作ったりしたいんだ…このことはもう4年前からずっと考えてきたことだ…///」
そんな前…なら…
「…カエデ…私はカエデと一生を共にしたい…だから…私と…つがいになってくれるか…?」
「…そこまで本気なら受けてあげたいけど…」
そんなにすぐには決められないから…お願いするよ…。
「…一週間欲しいな…?僕だって一生を共にするフレンズはしっかり考えたいんだ…それともう一個条件がある…」
「なんだ…?」
「…さっき言った一週間…毎日会いにいく。何があっても会いに行く。だから…その時はしっかり僕と会って…色々やりたいな…?」
「わかった…」
…受けてあげたい…でもさっき言った通りそんなにすぐには決められないからね…でもビャッちゃんが告白してくれたんだ…僕からも言わないと…
「…ビャッちゃん?」
「なんだ…?///」
「実は…さっき可愛いなって思ってた…///」
「私が…可愛いのか…?///」
「うん…」
…ホッキョクオオカミさん…ごめんなさい。僕が勝手に好きと思っていて告白もしていないんだけど…僕はあなたを半分諦めます…本当にごめんなさい。
「さ…向かおうか…///」
「あぁ…///」
…
まあ…めちゃくちゃ時間がかかったけど…着いたよ!徒歩だからね。バスとかも全く使ってないし…しかも歩くスピードものすごく遅いから約3時間半かかったよ。
「寒いな…」
「うん…でも中に入れば暖まれるよ…」
「早く温まるぞ…」
「すみませーん!」
「はーい!いるわよー!」
「お久しぶりです!」
「あら!カエデとビャッコ様!今日はなんのようで来たのかしら?」
「泊まっていっていいかな?」
「今からかしら?」
「あぁ。頼めるか…?」
「もちろんよ!部屋は好きなところを使っていいわよ?」
「おっけー!ありがと!」
「だけどよくそんな寒そうな格好で来たわね」
「いやぁ…それはこちらで諸事情があって…
ヘックシ」
うぅ…さぶい…風邪ひいたかな…?
「ものすごく寒そうだぞ…?大丈夫か?」
「大丈夫…クシュンッ」
「はぁ…大丈夫じゃなさそうね?部屋の用意をしておくから温泉に入ってくるといいわよ?」
「あぁ…ありがど…ビャッちゃんも入る?」
「は!?私が…カエデと温泉を一緒に…!?」
「なんかビャッちゃんってすごい驚くよね?…で?どうする?」
「入りたい…かもな…?///」
「どっちなんだい?」
「入り…たい///」
「よし!じゃあ使わせてもらいますね?」
「ええ!」
…
「…服…脱ぐのか?」
ただいまほとんど背中合わせの状況です。
「当たり前じゃないの?」
「その…恥ずかしくないのか…?///」
「あぁ、それはいつもタオル巻いてるから大丈夫だよ?ほら、ビャッちゃんもタオル巻いて!」
いつ、どんなフレンズさんが入ってるかわからないからね!(大体がカピバラさん)
「でも!?巻き方が…」
「…どうしようか」
嘘でしょ!?どうしましょどうしましょ!
「…巻いてくれないか…?///」
「ふぇ!?」
「頼めるか…?いや、了承をお願いしたい…裸も背中なら…見つめてもいいからな…?///」
ちょっとちょっとちょっと!?これはオスの心をブレイクしにきているぞ!?
「…いいの?」
「いいぞ…でも前は見るな…?///」
「…わかったよ…?」
…僕はビャッちゃんの腰にタオルを巻くために後ろを向く。…いやいやいや…綺麗すぎない?
「…綺麗…だね…///」
「そ、そうか…?///」
「じゃ、失礼するよ…///」
背中から胸あたりの部分を一番上にして巻いていく。
「…はい!終わったよ!」
「あぁ…ありがとう…///」
「さ、入ろうか?」
…
湯煙がたくさん…
「湯煙だけで暖かいね?」
「そうだな…///」
「…背中、流してあげるよ?」
「ながっ!?///」
「ビャッちゃん…驚きすぎだって…」
「仕方がないだろ…好きなんだからな…///」
「そっか…そうだよね…まあさ?そこに座って?流してあげるから!」
「そこまで言うなら…///」
2人で桶のある場所に向かう。
「…背中…流すんだな…?///」
「うん、そうだよ?」
「そういうことなら…///」
そういうとさっき巻いたビャッちゃんのタオルが外れていく。
「…頼むぞ…?///」
「うん…前は自分で洗ってよ…?流石に恥ずかしくて洗えないから…///」
「当たり前だ…///」
「それじゃ…失礼…」
すべすべしてて…洗いやすい…
「体…綺麗だね…?」
「そうか…?///」
「うん…」
…ビャッちゃんのこと…ちょっと好きになったかも…可愛い。
「…ごめんね?急に」
「ん?どうしたんだ…?」
「…」ギュ-
「!!!???///」
というわけで軽く抱きつきました。
「…僕ね…ビャッちゃんのこと…ちょっと好きかも…///」
「そ…そうなのか…?///」
「うん…まだしっかりは決められないけど…ビャッちゃんとつがいになるのも…いいかもね…?」
「そういうことなら…私ももっと好きになってもらえるようにがんばらなきゃな…///」
「ビャッちゃんはさ…僕とつがいになったらさ…何したいの?」
一応聞いてみようか。
「そうだな…一緒に料理を作って…子供作って…一緒にお風呂入って…色々したいな…」
「じゃあ…もしつがいになるならそれを叶えようか…」
「あぁ…///」
夢が広がるね!
「…さ!終わったよ!流すからね?」
「頼むぞ…?」
…
「よし終わったよ!」
「ありがとう…今度は私がやってやるからな…?」
「…ビャッちゃん?」
「どうした?」
「僕がさ?1週間の制限とか気にせずにさ?急につがいになろうって提案したらどう思う?」
「えっ、あ、いや…もちろん嬉しいが…」
「…そっか。ありがとね?」
「…オスって…便利だな?」
「え?なんで?」
「なんでって…タオル、外さなくていいからな?」
「あぁ…そういうことね?だけどつがいになったらタオルなんかつけずに入るんだよ?」
「そ…そういうものなのか…?」
「うん。だってお父さんとお母さんがそうだもんね?」
「そうなのか…なぜだ…?」
「裸の付き合いをしてるからじゃないかな?」
「あっ…そうか…だがつがいになったとしても…私は四神でカエデは普通のフレンズだから…子供は作れるのか…」
「…ビャッちゃん?忘れてるよね?」
僕にもフェンリルの血は流れてるんだよねー?
「僕にも神の血が流れてるんだよね?フェンリルの血がね?」
「…!そうか!ていうことは…」
「つがいになったら子供が作れるっていうことだよ?」
「なるほど…!」
期待が膨らむね!
「そういえばこの背中の傷はなんだ?切れたような傷だが…」
「あ、それはあのセルリアン事件の時のお父さんのセルリアンと戦ったときに背中に大太刀の先っぽが当たってね?」
「大丈夫なのか!?」
「ビャッちゃん焦りすぎだって…大丈夫じゃなかったらここにいないよ?でも今でも少しは痛みを感じやすいから…」
「そうか…じゃあ優しくするぞ…」
「ふふ…ありがとね…?」
…優しいねぇ…まるでお姉ちゃんを思い出すよ。
「…そういえばオレンジの翼はどうなったんだ?」
「お父さんの翼?下の翼はフェニックスさんとオイナリさんがお父さんからいなくなったから無くなって…龍の翼があのお父さんの闇が完全に浄化されたみたいだから無くなったらしいけど…詳しいことは知らないね…」
「そうか…カエデはああいう翼は欲しいと思うのか?」
「いや?僕は欲しいとは思わないね!僕はオレンジお父さんとタイリクオオカミお母さんの間に産まれた新しいタイリクオオカミだからね!タイリクオオカミなりの個性を大切にしていきたいな!」
「…つまり普通に暮らしていたい…そういうことか?」
「うん!以前のお父さんたたみたいな能力も別にいらないよ!フレンズは個性があってこそだと思うからね!その個性を好きになれるならいいと思うな!」
「…じゃあ…聞いてもいいか?」
「ん?」
関連性ある質問なのかな?
「風は…好きか?」
「風?大好きだよ!たまに風を利用したりするしその風を利用してスケボーでガタついた道も進んでるし!」
風を利用してスケボー?って思ってるそこの君!あのプラムさんが具現化してくれたスケボーなら風に合わせて色々コントロールしてくれるしガタついた道なら逆にアクロバティックに進むし!
「そうなんだな?」
「なんでそんな質問したの?」
「私の近くだと風が吹き荒れることに気付いたか?」
「…確かに…ってことは!?」
「そうだ…私は風を司る力を持っていてな…」
へぇ!便利だねぇ!
「あれ?風が吹き荒れてるんでしょ?スカートはめくれないの?」
「それは風の力でめくれないようにしてあるから…つまり捲れもしないってことだ。…だがそれも無意味なことになったな…」
「え?なんで?」
「私の後ろの裸は…見られたからな…///」
「…あっ、ごめんね?悪かった?」
「いや…いいんだ…私の裸はカエデなら見られてもいいって思ってるからな…///」
「そうなの?じゃあ見せてよ」
「なっ…!?///」
「ははは!嘘嘘!いい顔いただきましたっと!」
久しぶりにいただいたよ!
「本命の正面の裸はさ?つがいになって交尾するときにじっくり見させて?」
「あぁ…覚えておくぞ…?」
「でも…つがいになって交尾する時にこんな綺麗なビャッちゃんの体を僕が汚すのか…なんか罪悪感」
「いや、いいんだ…」
ビャッちゃんが僕のことを好きになっているって言う事実から付き合い始めておよそ4時間。こんなにイチャイチャしてもいいのかな?
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